紐のし屋の日記

「紐のし」っていう瓦を作っている谷池健司製瓦所の四代目社長の瓦つくり日記。

頑固親父と黒電話

2007-09-29 02:34:34 | 家族のお話

私の工場には、まだこの電話が活躍しています。

私が働きだしたときには(14年ぐらい前)、二台ありました。

その時ウチには、FAXが無くて不便な思いをしていて、

父にFAX付きの電話に買い換えようと、何度か言ったのですが、

私の父は、もの凄いアナログ人間で

「FAXなどいらん! 黒電話が一番!」と、

訳の分からぬ事を言い出して、よく喧嘩をしていました。

さすがに不便なので、一台をFAX付き電話に変えました。

今では、逆にめずらしい電話になってきているので、

大事に使っていこうと思います。



                P.S 父は今でもFAXは使えません。


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木の葉のし

2007-09-28 15:34:27 | 瓦の種類
古来、人々は「かたち」には力があると考えてきました。

その力を自らのものにするために様々な文様で装飾を施してきたのです。

これは、七宝(しっぽう)という文様を瓦にしたもので木の葉のしといいます。

七宝とは、どこまでも増殖する円形が繁栄、円満をイメージしています。

屋根瓦には、こんな願いもこめられているのです。


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瓦屋とラジオ

2007-09-27 03:21:30 | 工場の様子
このラジオは、寂しい時 つらい時 くじけそうな時 によく聞いています。

かなり古いもので、私が子供の頃からいるような・・・

そんな古いラジオで

毎朝 ありがとう浜村淳です を聞いています。

私は、彼から色んなニュースを教えてもらいます。

たぶん瓦屋のほとんどは聞いているでしょう。

「今日、浜村淳が言ってたけどなぁ」こんな会話をよく耳にします。

瓦屋にとっては、カリスマ的存在です。

そして、ラジオは職場の友なのです。

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オレンジ

2007-09-26 15:29:51 | 工場の様子
窯の温度が1000℃の時に、

煙突の穴から中をのぞくと、

こんなきれいなオレンジ色になっています。

私はこの瓦師が窯で瓦を焼くこの色を、カワラシアンオレンジ と、勝手に名づけています。

あぁ今日も綺麗なオレンジだ。

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店先のショーケース2

2007-09-24 20:35:10 | 瓦の種類
棟の裏側は、こんな感じです。

上から、紐雁振り

左から、輪のし、小万十のし、この葉のし、菊のし、輪違いのし です。

全種類を葺きたかったのですが、この小さな屋根にはおさまりませんでした。

色々な瓦で、自分の家を飾れるなんて、素晴らしいですよね♪

他にもたくさんの種類の瓦が日本中にあります。

あなたの屋根はどんなのですか?

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店先のショウケース

2007-09-23 08:28:44 | 瓦の種類
工場の前に、私の所で作っている商品を葺いてみました。

紐のし、輪のし、松皮のし、波のし、木の葉のし、菱のし、紐雁振、箱紐のしで、作りました。

素人が葺いたのでいまいちですが、飲食店の前でガラスに入って商品が並んでいるやつみたいになれればと思い作ってみました。

これを見かけたら、そこは  紐・の・し・屋・♪

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紐のし と わのし

2007-09-19 21:01:26 | 瓦の種類

紐のし と 輪のし が集まると、こんな屋根になります。

これこそ、日本建築!!

この写真は、

得意先様に、私の工場で作った瓦を葺いてある屋根はどこですか?

と、訪ねると香川県の新築現場を教えてもらい

見学にいって撮影してきました。

自分が作った瓦を、

屋根に葺いてるあるのをなかなか目にすることがありません。

もっと現場に足を運んで、勉強したいです。


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プレス

2007-09-18 23:52:03 | 仕事の様子
の形を作るには、

荒地というを、金型に入れて機械でプレスします。

おばちゃんの手で、一枚一枚丁寧にプレスしていきます。 

金型は、2枚に一度ど油のついた布で、全体にむらなく拭きます。

この時に、拭き残しがあったら型にひっついて、ねじれたになってしまいます。

油が多すぎても、伸び切れの原因になるので、おばちゃんの腕の見せ所です。

こうしておばちゃんの細心の注意の中、良いが出来ています。

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カニ と 親父

2007-09-17 21:37:40 | 小話
工場には、時々カニが遊びに来ます。

このカニを見ると、苦い 思い出が蘇ります。

それは、高校生の時に友達の家に三人ぐらいで遊びに行っていました。

そこに、そうな親父が酔っ払って現れました。(半袖なのに長袖、それ以上は語れません)

気を使ってくれたのか、手にはゆでたカニらしきものを持ってきてくれて、

「おまえら、これ食べろ」と、差し出してくれました。

よく見ると、汚い溝とかにいるあのカニ達でした。

みんな気づいたらしく、苦笑いを浮かべていました。

追い討ちをかけるように酔った親父は、「丸ごと食べろ」などと言い出しました。

よそ様の家で出されたものは、残さず食べなさい。 

そんな母の言葉が脳裏によぎりました・・・

友達と一緒に我慢して、

硬いカニをバリバリ、ボリボリと、泣きながら食べた思い出があります。

その味は、とてもかったな~。

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