津井には、こんな風景が所々にあります。
津井は、瓦を作るために必要な良質の粘土が沢山あり、
その粘土を使って瓦の産地へと発展していきました。
これが粘土を取った跡で、今も残っています。
瓦の町の歴史を感じる事ができる場所です。
私は子供の頃、この土の壁の感じがとても好きでした。
この姿は、ずっと変わる事無くここにあり続けています。
昔、ウチの工場の隣にも粘土が取れる場所があって、
父はクワで掘って一輪車で工場に運び、
瓦を作っていたらしいです。
今では考えられない大変な作業ですよね。
「それって、どれだけ取ったか分からないのと違う?」
と思いますよね?
窯に入る瓦の量は限られているので、
ひと窯を炊くとナンボ
という風に値段が付けられていたそうです。
「しかし、何回窯を炊いたか分からないのでは?」
こんな疑問も沸いてきますよね。
これまた驚く事に、
昔は、組合に窯を何回炊いているか
数えに回る人がいたらしく
その人が付けていたので回数が分かったそうです。
この土の壁から、
いろんな瓦の歴史が蘇ってきます。
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