さいきんの流星光
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小説家の突き進む妄想。

うおお! 妄想してえ! 



強風の中、猛進する馬車にしがみつきながら最後まで読み切ったという印象。

正直、読み終えてどっと疲れた。
休み休みだったけど、長い期間かけ過ぎた。疲れた。


いろんな事を考えた。考えさせられたってえのも放心状態の原因か。

とにかく一日3ページほどしか読めないために途方もない時間がかかってしまった。

「読了!」とつぶやいたりブログで感想を書いたりするんだけども、
「読書開始!」とは書かないからね、どれほど時間がかかったのか不明。

次からは、読み始めもちゃんと書いておこう。

電化製品には「〇年〇月〇日~」というふうに
使用開始年月日を製品本体に書き記しているのにね。

次からは、本にえんぴつで書いておこう。



物語は、軽井沢の郊外、人が寄りつかないような一軒家から始まる。
とあるキリスト教系列の女性のためのシェルターといったとこかな。

そのシェルターが落雷によりほぼ全焼、
施設長を務める女性と他一名が亡くなるのです。

落ち着いたころ、警察から奇妙な報告が…

皆にマザー・テレサのように敬愛されていた施設長が、実はまったくの別人であったというのでした。

ええええええ!

ということで、
残された女性職員が調査に乗り出す、というのが大まかな物語の骨格です。


読み応えがありました。

達成感と満足感。

そして考えた。


「自然界を生きる動物たちに、幸せな日などない」

という言葉を思い出しました。

弱者は即座に殺されて食われる。常に気を張ってないとやられる。

じゃあ人間は?

幸せな子供時代を経て幸せな一生を送る人だってたくさんいるでしょう。

逆に、どん底の泥の中をやっと生き抜いてきたような人だっているはず。

お金があるないに関係なく、精神的にどん底だった人だって。

幸せな人間と、どん底しか見てこなかった人間。この二者が隣同士になることだってある世の中。


それって、恐ろしくないですか。


法治国家? 人間社会は安全?

とんでもない。
サバンナと同じく、いつ食われるかわからない。


物語は、どちらかというと静かです。
静かに進み、少しずつ謎が解明されて、静かに終わります。





ばかな女性が出てきます。

母親に洗脳され、いいように振り回され。

彼女だって同じ人間、同じ脳みそです。

どうすれば、いろいろな考えを巡らせて自分を守ることが出来る人間に成長させられるのか…。やはり読書です。

本読まないと、人間賢くなりません。

本によって知識に触れることができる。
おそらく多くの本を読んできたであろう作者を通して世界を見ることができる。

物の考え方の幅が広がる。
世界の解釈の仕方を教えてくれる。

漫画家を目指す若者は、小説を読むべき。間違いなく。



何人ものプロの目を納得させるために、脳みそから血が出るまで考えて紡ぎだされた物語。

小説読まなきゃだめ。


「参考文献」として巻末に本のタイトルが列挙されています。
その数、17冊。

一冊の小説を書くために、この人は17冊もの本を読んだのか!

っていうか、17冊じゃ足りないんだろうな。

ベースとなった考えやアイディア、それらを作り出すためには、もっとたくさんの書物を読んだことでしょう。


僕も見習って、漫画を描くときには、せめて数冊だけでも本を読まなければと思いました。

いま執筆中の『売れっ子漫画家と悪魔猫クジ』の巻末には、
「参考文献」として、せめて4~5冊のタイトルを並べられるよう頑張ります!





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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>



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