僕の高所恐怖症は、日に日にひどくなっている気がする。
それが、寝ている間にみる夢にも影響してきていて怖い。
以前の夢は、こんな感じだ。
高いところにいて、恐怖を感じる。
次の瞬間、落下して、ああ落ちるー!というところで目がさめたり、
落ちる落ち方を何通りも想像したりして自分で怖がったりして最終的に目がさめたり。
とにかく、落ちるところを想像できてたってところがポイントだ。
最近の夢の中で僕は、いっさい落ちなくなった。
夢の中で、
落ちそうな状況を作り出しては怖がっている。
だけど落ちはしない。
今朝みた夢は、こんな感じ。
ビルの8階くらいの出窓に腰かけて下をながめていると、
手すりの隙間が、
どう考えても人が一人すっぽり抜け落ちそうなくらい間があいていると気づく。
急に怖くなる。
出窓部分におろした腰を移動できない。
落ちるところを想像する。
これは、落ちる夢をみるのとは違う。
夢の中で、落ちるところを想像するのだ。
そして恐怖でますます動けなくなる。
落ちるところを想像して、少し離れたところにある塔に飛び移るシーンを想像する。
今度は、想像したものが夢の中で現実となる。
塔は直径1メートルほどの円柱型をしていた。
塔というよりもポールと呼ぶ人もいるかも知れないが、
金属製ではなくて、おそらくは鉄筋コンクリート製に見えるから塔だ。
中に人が入れるほど太くなくて、
いま考えたら、そもそも何のための建造物なのか見当がつかないようなシロモノだ。
そのてっぺんに円盤のような街燈のひさしのような物がくっついている。
ひさしの直径は1.2メートルほど。
僕は、両手両足を使ってがっしりと円盤にしがみついた。
塔は、僕が飛び移った勢いで、ゆっくり揺れていた。
強い海風の影響もあってか、その揺れは少しずつ大きくなっている。
大きな物体も、少しずつ力を加えていけば、大きく揺れて最後には動かすことができる。
そんな動画を見たことがある。
この塔も、まさにそれが現実化しようとしてんじゃないだろうか。
最後には、ぐわんぐわん揺れて途中からぽっきりと折れてしまうのではないか、と考えをめぐらせた。
全身に汗が噴き出る。
とにかく、すでに塔に飛び移ってしまったからには、
ヘリコプターで助けてもらうしかない。
それはそうと、さっかから円盤にしがみつく僕の背中に、
うちで飼っている猫のユニがしがみついている。
ユニは、ヘリコプターが近づいてくる時の爆音や、
ヘリが生み出す強風に耐えられるだろうか。
ヘリコプターからロープで吊られた自衛隊員が叫ぶ。
「さあ早く、こちらへ来てください!」
僕は拒む。
「だめだ!猫が先だ!猫を助けてくれ!」
頑としてきかない僕に、自衛隊員は、ユニを抱っこしようとする。
ユニは、するすると自衛隊員の肩によじ登り、
自衛隊員の手を抜け、あっという空中に舞った。
自衛隊員の動きは、なんだか真剣みが足りないように見えた。
人命に比べて、猫の命を軽んじているのだ。
ユニは、やばい!と思ったのか、落ちながら
「グゥ」
と鳴いた。
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