さいきんの流星光
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(注)この文章の結論は、「僕は打ち合わせが苦手なんですよね~」です。

いや、打ち合わせやった訳でもないんだけど、
テレビで「トリビアSP」やってて、「踊る大捜査線」のスタッフが3人で打ち合わせしてるのを見たんです。

「そうだよな、打ち合わせって、こうなんだよな…」

と思いました。
そして…

「やっぱ、僕は打ち合わせ苦手だな」

と強く思いました。

打ち合わせの場では、皆がいろいろな意見を出し合い、それをまとめて、より良い意見を固めていこうという流れだと思う。
でも、僕は、とにかく喋らないし、頭の回転も遅いので、
いろんな意見が飛び交う中、

「あー… なるほど。そうですねー」

なんて言いながらうなずくだけ。
1時間ほどの打ち合わせが終わって、そりゃいいアイディアがまとまっているだろう。

僕は、それを持って家に帰り、さて、ネームに取り掛かるか…という段階で、止まってしまうだろう。

納得できない

どうしても、人が考えたアイディアで漫画を描くのが気に入らない。
自分が考えたアイディアじゃないと嫌なのだ。

なんと我がままだ!と言われるかも知れないけど、僕はこれからネームという苦しい作業をしなければならない。
原稿も描かなければならない。
その作業を、納得しないまま進めることは出来ない。


漫画の打ち合わせは、通常漫画家一人、編集者一人(か二人)だ。
だから、僕も意見を言えることは言える。

でも、家に帰って決まった事を再び見ると、なぜか違和感を感じてしまう。
なんか違う…。

漫画のアイディアは、僕の頭の中の「コレ面白い!」から生まれる。
しかし打ち合わせでは、相手の「コレ面白い!」も混じってしまう。
そんな感じがある。

家に帰ってきた時点では、もう、僕だけの「コレ面白い!」じゃないんだよな。

自分だけの「コレ面白い!」をネームに起こすのだって大変なのに、他人の「コレ面白い!」まで面倒見切れるかーーっ!ちゅう話です。

だから何が言いたいかというと、
僕は、打ち合わせが苦手なんですよね~って事なんです。


でもな~、
世の中の創作物って、いろんな人の意見が入っていって、だんだん良くなっていくものだからな~。
たった一人で作るのも限界がある、なんて事もよく聞くし…。
やっぱり「打ち合わせが苦手」では通らないんだろうな…。
それに慣れていくのがプロの資格なんだろうなとは思ってます。



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