2017 関西学生アメフト 立命ＶＳ龍大

　ここ数試合、悪天候のため、非常にグラウンドコンディションの悪い中で試合が行われていたが、この日は久しぶりにいいお天気。気候も穏やかでスポーツ観戦日和となった。

　立命は、序盤からペースをつかみ、ＲＢ永見のスピードのあるオープンランとＲＢ立川の中央へのランプレーで第１Ｑ早々にタッチダウンをあげる。この日も快調な滑り出しとなった。第１Ｑでは、さらにWR近江への４０ヤードのロングパスで敵陣深くまで前進すると、ＦＧで３点を追加する。今年は、ＱＢ西山からＷＲ近江へのロングパスがよく通っている。

　

　続く第２Ｑでも早々にＲＢ立川のゴリゴリと進む中央からのランでタッチダウンを上げる。このまま順調に立命ペースで進むのかと思いきや、何と次のシリーズでＲＢ永見がファンブルで攻守交代、関学戦を前にこういうミスは嫌だなあと思いながら、龍大の攻撃へと変わる。ここはディフェンスが踏ん張り、龍大のオフェンスをほとんど進ませることなく、立命の攻撃となる。ちょっと嫌なムードが漂う中、ＲＢ永見が密集を抜けて、ロングゲインとなる素晴らしいランで龍大のゴール前まで一気に進み、最後は、ＲＢ立川のランでタッチダウン。２４－０で前半を折り返した。

　

　前半は、完全に立命のペース。特にＲＢ立川は前半のすべてのタッチダウンを挙げる活躍。ゴール前に行けば.立川のランでゴリゴリと相手のオフェンスを切り裂いていく感じ。ここ数年、立命にこういうショートヤードを確実に取れるパワー系のＲＢが求められていて、そこに立川がピースとしてはきれいに嵌まった感がある。ここへＲＢ西村が復活すれば、いやが上にも期待値は高まっていくなあ。

　

　マスコットキャラクターパンタ君、後半が始まった。後半は、かなり立命は選手を入れ替えて来ていて、１，２回生が多く出るようになった。それでも第３Ｑでは、ＲＢ中井がタッチダウンを奪うなど、前半と同様に快調に得点を重ねていくかのように思えたのだが、第４Ｑそうそうゴール前でファンブルを喫し、龍大と攻守が入れ替わったあたりから空気が変わってくる。

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　第４Ｑは、龍大の完全なペース。龍大のＱＢが後半から経験豊富な４回生上田に代わっており、龍大のオフェンスがランパスともに出るわ出るわ。立命のディフェンスはずるずると後退するだけ、結局タッチダウン２本とセーフティ１本の１６点をを献上。いくら選手を入れ替えたとは言っても後味が悪いなあ、このまま終わるというのはちょっとなあと思って、スタンドで見ていると、残り数秒、試合終了間際に、見たこともない７番をつけた選手がＱＢに入っている。
１年生の坂野選手だ。キーププレーでライン際をするするっと駆け上がると、相手のタックルを華麗にかわしながらタッチダウン。ちょっと目を見張るプレーだった。この試合、１．２回生で目を引くような選手が出ていた。ＲＢで出ていた北川選手も１回生ですね。「機動破壊」で知られる健大高崎高校の野球部出身ということで、期待が膨らみますねえ。

　

　試合は３８－１６で立命の勝利、第４Ｑでもたついたけども、最後に得点を挙げることができたので、ちょっと安心できた。あとは、次節関学戦に向けて、ＲＢ西村などが復帰できれば、いい試合ができるんではなかろうか。

　試合終了後、近江主将の関学戦への決意表明もあった。

　

　舞台は整ってきた。いよいよ１９日、万博記念公園球技場にて今シーズンの優勝が決まる大一番を迎えることになる。

　

　関学戦は、午後１時キックオフである。