境港駅前のロータリーからなかなか離れられない。さらに奥を見ると水木しげる先生の漫画の一コマを描いたオブジェがあった。
これは写真に収めないとという訳で近づいてみると、「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」の一場面が大きく壁一面に描かれていた。
そして駅前広場では、鬼太郎を中心に世界妖怪会議が開催されていた。
参加者は、バックベアード(アメリカ)、女夜叉(中国)、吸血鬼エリート(ヨーロッパ)、アササボンサン(オセアニア)、そしてわれらが鬼太郎と目玉おやじである。
会議に内容はわからない。あいている席もあるのでわれわれ人間が参加しても良いのかもしれない。ちょうど鬼太郎が意見を述べているようだ。
【鬼太郎と目玉おやじ】
【女夜叉】
【バックベアード】
【吸血鬼エリート】
【アササボンサン】
このうち、バックベアードと吸血鬼エリートは、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場しているので、知っていたのだが、あとの二つは初見である。(調べたら、アササボンサンも「ゲゲゲの鬼太郎」に登場していたようである。)
女夜叉は人間の肉を好み、吸血鬼エリートとアササボンサンは吸血妖怪らしいので、仲間に入るのも勇気がいりそうだ。
そして、反対側には水木しげる先生の顕彰像が設置されていた。
水木しげる先生は、1922(大正11)年3月8日生まれ、鳥取県境港市で育つ。
1943年、21歳で徴兵され、ラバウルに出征、同地でマラリアにり患し、爆撃で片腕を失う。
1946年、帰国、紙芝居作家となる。
1958年、漫画家としてデビュー。
1965年、「テレビくん」で講談社児童まんが賞を受賞
1968年、「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメが放送開始
代表作として、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」「のんのんばあとオレ」「日本妖怪大全」など多数。
2015(平成27)年、11月30日没
ちょうど今年は、生誕100周年の年であった。
顕彰像には、下部に「なまけ者になりなさい」という水木しげる先生の名言が刻まれている。
これは、のんびりしましょうという意味ではなく、若いうちはしっかりと働いて、中高年になって愉快に怠けるクセをつけましょうという事らしい。
「ねぼけ人生」や「のんのんばあとオレ」といったエッセイを読むとなんとなく穏やかな気分になって、世の中のうっとおしいことがどうでもいいことのように思えるから不思議である。
そして元の方へ見ると、さかいみなと交流館の壁面には、巨大な妖怪たちの壁画が描かれてあった。
ここまで次から次へと出てくる鬼太郎推し。ここまでくると何か清々しい。
なんと、街灯は目玉おやじだった。
帰ってきてから気づいたのだが、Googleマップで駅前広場を見ると、広場に通じる道路が一反木綿になっている。オドロキ!
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