高校野球決勝再試合 ついに決着 早実優勝

　第８８回高等学校野球選手権大会　決勝
　早実４－３駒大苫小牧　早実初優勝！

　最後もいい試合だったようですね。私自身は仕事だったので家に帰ってからインターネットでイニングごとの動画を見てました。駒大苫小牧の田中投手は１回途中からの登板でしたが、疲れからかあんまり球が走っていないように感じられました。斎藤投手は最後まで力が衰えることなく９回を見事に投げきった。彼の凄い所は、自分の体力を温存しながら要所要所でビシッと抑えきったところだと思う。最近、高校野球でもスピードガンで何キロ出ただとかが注目されるけど、コーナーを丁寧に投げ分け、ボールの出し入れできちっと打たせて取れるピッチングができる、こういったことがもっと注目されていいと思う。ただ彼の場合は単に技巧派というにはもったいない本格派として能力も持っていたが・・・。
　そして斎藤投手のこういったピッチングを可能にしたのは、バックの守りもしっかりしていたことだと思う。特にキャッチャーのキャチングはすばらしかったと思う。斎藤投手のピッチングの生命線は外角低めに決まるスライダーであったから、その球をきちっと捕ってくれないとピッチングが組立てられなくなるわけだからまおさらである。その真骨頂が延長１１回のスクイズをはずしたプレーではないだろうか。
　駒大苫小牧のほうは、ずっと苦戦を続けてきた。青森山田、東洋大姫路、智弁和歌山と。最後に力尽きた感じ。しかし今年の高校野球を引っ張ってきたのは、間違いなく駒大苫小牧なのである。十分胸の張れる結果だったと思う。打倒駒大という目標が全体レベルを引き上げてきたような気がする。何年かすれば、松坂世代ならぬ田中世代という言葉が生まれているかもしれない。
　ご苦労様でした。

　打ち合いが多かった今大会、最後に本当にすばらしい投手戦で締めてくれました。こんな熱心に高校野球を見たのは久しぶりでした。きっとこの試合を見て、野球をしようと思った子もいるはずです。
　両チームの選手の皆さん、ありがとうございました。いい感動をいただきました。