自家製手打ち麺が絶品の醤油清湯
JR浦和駅西口から歩いて10分ほど。浦和宿二七市場跡そば、県道65号線=さいたま幸手線から路地を少し入った住宅街にひっそり佇む名店「味六屋(みろくや)」へ。ご主人はラーメン界の寵児・森住康二氏が店主の護国寺「柳麺ちゃぶ屋(閉店)」出身。2017年のオープン当初は昼営業のみだったが、現在は夜営業も行なっている。
店内はカウンター7席のみ。森住イズムを踏襲したか、喫茶店の居抜きか、カフェのような雰囲気である。麺メニューは、昼間は「大和肉鶏と会津地鶏の中華そば」の醤油・塩の2種のみ。また、夜の部限定でカレー味も提供している。今回は中華そばの醤油に、店の一押しトッピングという「生海苔(150円)」加えてオーダーした。
スープは奈良の地鶏である大和肉鶏と会津地鶏がベースで、魚介も微かに香る醤油清湯。生醤油の酸味と甘みが程よくきいた淡麗な飲み口だ。そこに、埼玉県産の小麦「ハナマンテン」を使用した自家製の手打ち麺が泳ぐ。平ザルで愛でる様に湯切りされた麺は、茹で具合も丁度良く、歯が食い込むような独特の食感で旨い。
丼に盛られた大判のバラロールチャーシュー、胡麻油の香るメンマ、半熟の煮玉子はいずれも良い味だ。注目の「生海苔」は別皿で提供されるので、スープに少しずつ溶きながら啜っていく。自家製麺に生海苔が絡んで旨さ倍増。非常に満足度の高い一杯だ。次回は中華そばの塩味に生海苔を入れて啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 味六屋(みろくや)
【住所】 埼玉県さいたま市浦和区常盤2-9-3
【最寄】 JR東北本線「浦和駅」徒歩12分