人形町で広島の「小鳥系」ラーメンを
スズメ、ツバメ、ヒヨコ、ウグイス、チャボ…。広島には鳥の名を冠したラーメン店が多く、そういったお店を「小鳥系」と呼ぶ麺通もいる。日本橋小網町にある「中華そば三浦」のご主人は、広島「チャボ」で修業。お江戸の中心で「小鳥系」のラーメンが啜れるとあって、この店を訪れる在京広島県人やラーメン通も多い。
豚骨・鶏ガラと野菜の出汁に醤油ダレを合わせたスープ。そこに中細ストレート麺と細モヤシ、チャーシュー、ネギというのが小鳥系の特徴だ。「三浦」でも多くの食材を広島から取り寄せ、小鳥系の一杯を再現している。中華そばを注文すると、本場の老舗に習い錦糸卵がトッピングされるのもグッとくるポイントだ。
素材の旨さを引き出しながらもクド過ぎないスープはお見事。そして、そこにひと手間加えたのが「青とんがらしそば」である。刻んだ青唐辛子がスープに溶け込み、トッピングには炒めたニラと挽き肉。これが、なかなかに鮮烈な辛みと香りを放つ。辛いモノ好きは一度食べたら病み付きになること間違いなし。
三浦は、夜は広島のメニューに限らず、一品料理や餃子、刺身なども取り揃えた居酒屋として営業。昼は麺料理にライス、更にご飯ものか揚げ物を付けた、お得な定食が用意されている。江戸橋ジャンクションそば、都会のエアポケット日本橋小網町でランチに困ったら、ぜひ訪れてみて欲しい。
<店舗データ>
【店名】 中華そば 三浦
【住所】 東京都中央区日本橋小網町13-08
【最寄】 東京メトロ日比谷線「人形町駅」徒歩4分