肥宝館 -貧すれば丼する-

【神奈川 伊勢佐木町】 来々軒「味噌ラーメン(800円)」

24時間営業!親不孝通りの守護神「来々軒」

深夜4時。仄かに潮風の香る街は、いまだ官能の中に。中国系エステの呼び込み嬢が跋扈する伊勢佐木モール。居酒屋で喧嘩寸前の若者と、駆け付けた巡査たちを横目に親不孝通りへ。赤く光る看板は24時間営業の末広町「来々軒」だ。私の中で関内のシメの一杯と言えば、「大源」のカレーラーメンか、ここ「来々軒」の味噌ラーメンになる。

場外馬券場「エクセル伊勢佐木」の裏手という立地からか、JRAへの預金者が来店することも多く、メニューのレイアウトが競馬の予想表になっている。やはり味噌ラーメンかオロチョンラーメン当たりが本命か。なおオロチョンとは網走の「火祭り」を指していて、唐辛子入りのラーメンの事。辛さ6倍あたりからは、それなりの覚悟が必要になる。

今回は「ヨコハマセブン(ライブハウスレストラン)」と「有隣堂(書店)」が本命予想の「味噌ラーメン(800円)」をオーダー。スープと野菜、白味噌を鉄鍋で炒め、西山製麺の黄色い縮れ麺を入れた王道の札幌スタイル。ラードの膜は張っているが、スープに野菜をふんだんに使っているようで、思いのほかアッサリと感じる仕上がり。

深夜族好みの男臭い一杯だが、トッピングに「穂先メンマ」を使用するなど繊細さも感じる。コーンとバターをトッピングしなかったことを後悔しつつ、最後はニンニクと辛味噌を加えて恍惚の世界へ。血液は沸騰寸前だが、気が付けば白む空。店内に流れる演歌を聴きながら、夏の夜の短さを嘆く。

<店舗データ>

【店名】 北海道ラーメン 来々軒 本店
【住所】 横浜市中区末広町2-3-13
【最寄】 JR京浜東北線「関内駅」徒歩5分

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