茨城県では珍しい「竹岡式ラーメン」のお店
JR常磐線・土浦駅の東口から県道48号を龍ヶ崎方面へ歩いて25分ほど。土浦消防署南分署の交差点で西へ折れて100mほど行った場所、数店のテナントからなる「ミナミ街」の一角に入居する「濃厚ラーメン 大葉商店」へ。元々は土浦駅そばの桜町で「らーめん大葉」として営業していたが、屋号を変え2021年11月27日に今の場所に移転した。
店内はL字カウンター5席と4人がけテーブル2卓の計13席。麺メニューだが、元々は屋号に「濃厚」とある通り背脂醤油や背脂味噌のラーメンを筆頭に営業していたが、2023年11月にリニューアル。現在は内房のご当地麺「竹岡式ラーメン」と「味噌ラーメン」の2枚看板だ。同時にデフォルトのラーメンは具材をシンプル化し値下げも実施。
また卓上の無料ニンニクや冷水ピッチャーも廃止しコストカットしたそうだ。そのため、そのため「竹岡式ラーメン」はメンマを抜き590円から、味噌ラーメンはチャーシュー抜きで690円からと安い価格で提供している。もちろん、それぞれチャーシュー、燻玉、ネギ、穂先メンマ、タマネギ、生ニンニクなど有料でトッピングが可能だ。
ほかライス、チャーハン、半チャーハン、ミニネギチャー丼といった飯モノや「大きな餃子」も用意。麺類にプラス500円で半チャーハンと餃子3つ、400円で月替わりのサービス品を添えたお得なセットもある。12月の月替わり品は炙りチャーシューとメンマ丼だそうだ。今回は「竹岡式ラーメン 燻玉(690円)」に玉ネギ(100円)を乗せて注文。
着丼までは6分ほど。漆黒のスープは豚をベースに炊いた清湯だろう。色は濃いが醤油ダレの塩味は強くなくマイルドな飲み口に仕上がっている。そこに合わせるのは横須賀・増田製麺の柔らかな中細麺。「ずんだれ」といった感じの茹で加減だが、乾麺を使用する本家の竹岡式ラーメンに食感を寄せたのだろうか。これはこれで悪くない。
チャーシューは厚めにカットされた豚バラ肉で、甘めのタレが染みており良い味に。そして網目の付いた燻玉は、軽くスモークしたもので白身部分が固くなりすぎず、そして黄身はネットリとして旨い。やはり玉ネギ増しにしたのは正解だったな。海苔とともに良いアクセントになっている。今度はチャーシュー増しやチャーハンも頂きたい。
<店舗データ>
【店名】 濃厚ラーメン 大葉商店
【住所】 茨城県土浦市桜ケ丘町12-10
【最寄】 JR常磐線「土浦駅」東口徒歩25分