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肥宝館 -貧すれば丼する-

【茨城 新守谷】 麺処 春の風「塩らーめん(800円)+味玉(100円)」

守谷イチの呼び声高い「春の風」の絶品塩

関東鉄道常総線・新守谷駅から歩いて約20分。守谷駅からも25分ほど。常総ふれあい道路を行き、常磐自動車道を跨いだ先の側道沿いにある行列店「麺処 春の風」へ。創業は2009年7月だが、2022年5月に現在の場所まで150メートルほど移転。ご主人の塚本透氏はラーメンの鬼と呼ばれた故・佐野実氏の弟子と聞く。

店内はカウンターのみ13席。移転により座席数は減ったが、駐車場の台数は倍増したようだ。移転前の課題だった人手不足も、駐車場不足もカバーされている。さすが界隈屈指の人気店だけあり、平日の昼ピークが終わった13時台でも先客12名、30分待ちと大盛況である。先に食券を購入し、店内で順番を待つスタイル。

さて麺メニューだが、ラーメンは醤油、塩、味噌の3種に加え、昔ながらの「中華そば」、鰯+鶏ガラの「煮干しそば」、白胡麻の浮いた「和風醤油」、魚介+豚骨の「魚介そば」も用意。一方のつけ麺系は、アッサリの「つけ麺」を主軸に、魚介つけ麺、海老つけ麺、辛つけ麺をラインナップしている。 

券売機横の壁にそれぞれ写真が貼ってあるので参考に。売り切れ御免の崩れた味玉「ボロ玉(50円)」や、柚子皮の風味をオリーブオイルに移した「ゆず香油」といった個性的なトッピングも用意。また、飯モノには半ライスとミニチャーシュー丼があるほか、テイクアウト用の「自家製チャーシュー」も人気である。

今回は評判の高い「塩らーめん(800円)」に味玉(100円)をトッピングし注文した。着席から7分、白い京型丼に盛られた一杯が到着した。薄濁りのスープは、ムール貝のエキスや、帆立の貝柱、長崎のトビウオ、北海道の真昆布などでとった出汁に、名古屋コーチンと奥久慈しゃもからとった動物系出汁を重ねたもの。

そこにモンゴル産の岩塩、福建省の福塩、ムール貝のエキスをブレンドした塩ダレを合わせている。スッキリした飲み口ながら、旨味が層をなし絶品だ。合わせる麺は、店奥の製麺室で打った切刃20番、加水率36%の中加水ストレート麺だ。中華麺用、パン用、うどん用など様々な内麦、外麦の粉を合わせるコダワリよう。

コシもハリもあり、プツっとした歯触り、ツルっとした喉越しの素晴らしい麺である。チャーシューはホロホロのバラロールで良い味だ。味玉は黄身ホックリ。ほか、歯応えあるメンマ、長ネギ、姫ネギ、さくら麩が乗る。見た目も美しく、味も絶品。守谷イチとの評判も頷ける。ぜひ他の麺も啜ってみたいところだ。

<店舗データ>

【店名】 麺処 春の風
【住所】 茨城県守谷市立沢1197-11
【最寄】 関東鉄道常総線「新守谷駅」徒歩20分

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