存在がミラクル。絵に描いたような町中華
つくばエクスプレス・六町駅から歩いて15分。綾瀬川に架かる内匠橋(たくみばし)そば、足立十三中学校の南側の住宅街で営業する「味楽」へ。昭和の風情を残す、絵に描いたような町中華である。まもなく80歳を迎える松沢純二さん・たみさん夫妻と、長男の良康さんを中心に店を切り盛り。配達を中心に地元で愛されている。
白い暖簾をくぐり引き戸を開けると、店内は4人掛けの赤いテーブルが4卓とカウンターにも5席ほど。卓上にはスポーツ新聞。年季モノのウォーターサーバーやエアコンも。昼ピークを過ぎれば、女将さんが客席で餃子の手包みを始めるなど、グッとくる要素が満載だ。ご主人も優しく丁寧な接客で、初めてでも入りやすい雰囲気。
壁に貼られたメニューを見ると、麺類はラーメンとワンタンが450円で、タンメン、チャンポン、カレーラーメン、五目そば、サッポロ味噌ラーメン、焼きソバなどもラインナップしている。御飯類は五目炒飯、カレーライス、オムライス、中華丼、カツ丼、親子丼など。ギョウザ、酢豚、五目ウマニ、炒め物、スープ類もある。
今回は「叉焼メン(750円)」をオーダー。スープは 豚骨や鶏ガラや乾物がベースか。醤油のカエシは強すぎず優しい飲み口だ。合わせる麺は汎用性の高いチュルっとした中細麺。叉焼は厚切りの肩ロース肉で、醤油ダレ染みで肉の旨味も存分に楽しめる。決して古臭くない、旨い一杯だ。今度は炒め物や餃子も食べてみたい。
<店舗データ>
【店名】 味楽（みらく）
【住所】 東京都足立区神明南1-13-2
【最寄】 つくばエクスプレス「六町駅」徒歩15分
