肥宝館 -貧すれば丼する-

【町屋】 タナカタロウ「ワンタン麺(950円)+味玉(100円)」

荒川区町屋の期待の新店は和出汁が魅力

東京メトロ千代田線、京成線、都電荒川線が交わる町屋駅を出て、尾竹橋通りを北へ徒歩10分弱。荒木田交差点手前のマンションの1階に2019年3月にオープンした「タナカタロウ」へ。ご主人は渋谷「麺屋ぬかじ」での修業を経て独立。まるで銀行や役所の書類の見本にありそうな店名だが、ご主人の本名だそうだ。

店内は奥行があるが、入口付近には客席は無く、奥のスペースに10席ほどカウンター席を設けるというレイアウト。ご主人はビールがお好きなのか、クラフトビールのGIGANTICのポスターが何枚も貼られている。冷蔵庫にも通好みな銘柄のビールが冷えているので、おつまみメニューで一杯やるのも良さそうだ。

肝心の麺メニューは、あっさり和風出汁の支那ソバと、濃厚つけ麺の2軸。それぞれワンタン入り、チャーシュー乗せが用意されているほか、味玉やメンマ、海苔もトッピング可能である。また生玉子はライスにかけてTKGにも出来るほか、つけ汁に入れるのも良いそうだ。悩んだ末、今回は「ワンタン麺」に味玉をトッピングしオーダー。

スープは鶏・豚と魚介などを使った出汁に、控えめな白醤油のカエシ。キレではなく円みに重きを置いてあり、出汁の旨味をグッと感じられるチューニングになっている。魚介と動物系のどちらかが勝ちすぎない旨いスープだ。そこに合わせるのは三河屋製麺の中細麺。コシがあり、スープとの絡みも良く、箸が止まらない。

ワンタンはたっぷり詰まった豚肉の餡はスープを濁さぬよう控えめな味付け。皮もチュルリとした食感で旨い。豚肩ロース肉のチャーシューは小ぶりだが肉の旨味をグッと感じられる逸品。味玉、メンマもぬかりない。途中で卓上の揚げネギをスープに投入し、風味を変えて完食。次回は濃厚な「つけ麺」を啜りに来よう。

<店舗データ>

【店名】 タナカタロウ
【住所】 東京都荒川区町屋8-4-8
【最寄】 東京メトロ千代田線「町屋駅」徒歩9分

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