三郷市戸ヶ崎に、あのご当地タンタンメンが!
最寄駅となると「つくばエクスプレス」八潮駅だが、歩くと25分ほど。都立水元公園から県境跨いで北側、三郷市戸ヶ崎の関戸通りから少し入った路地に2020年1月15日にオープンした「来人」へ。看板には大きく写真入りで「タンタン麺&手造り餃子」の文字。しかも、そのビジュアルは勝浦タンタンメン。これは気になる店だ。
勝浦タンタンメンとは、スッキリした醤油スープにラー油を張った外房・勝浦のご当地麺だ。ゴマペースト=芝麻醤を使わず仕上げたオリジナリティ溢れる一杯で、勝浦では中華料理店のみならず、喫茶店や海鮮料理店までもが提供し、店先に幟を掲げ推している。2015年の十和田でのB-1グランプリ全国大会ではゴールドグランプリにも輝いた。
ただ「勝浦タンタンメン」は地域団体商標として登録されており、原則として勝浦地域以外で名乗ることは、幾つかの例外を除いて認められていない。例えば、勝浦に本店を構える「はらだ」の富里店などがその例だ。そんな事情もあってだろうか?「来人」では勝浦を冠せず「タンタンメン」とのみ表記されている。
さて麺メニューだが、その「タンタンメン」を主軸に、辛みそ味のザーザーメン、醤油ラーメン、みそラーメン、野菜タンメン、濃厚鶏白湯ラーメン、あんかけラーメンなどをラインナップしている。タンタンメンにはチャーシューや野菜、豆腐、月見(玉子)などを追加トッピング可能だ。
一方、ロースカツ、ポークソテー、親子煮、焼肉、肉野菜炒め、生姜焼きなどの定食や、チャーハン、タンタンクッパといった飯モノも用意。餃子、枝豆、冷奴、豚足、ホルモン炒め、フライドポテトといったツマミメニューもあり、一杯引っかける事も出来る。今回は一番人気の「タンタンメン(780円)」をオーダーすることに。
鶏ガラベースの醤油スープで表面にはラー油が張り、具材には玉ネギと豚ミンチ。まさに王道の勝浦タンタンメンだ。ラー油のおかげで下のスープが保温されアツアツに。鶏の旨味も十分に溶け込みよい味だ。その橙色のスープに泳ぐのは中細ストレート麺。コシがあって、パンチあるスープにも負けない存在感のある麺である。
豚ミンチが大粒でたっぷりな上、穴あきレンゲが一緒の提供されるのも嬉しいところだ。私は辛味は十分だが、足りない方は卓上の激辛ハバネロパウダーを投入すると良いだろう。まさか海なし県三郷市で本格的な勝浦タンタンメンを啜れるとは。なお、店の前に9台分の駐車スペースがあるので車でのアプローチも安心だ。お好きな方は是非!
<店舗データ>
【店名】 来人(らいと)
【住所】 埼玉県三郷市戸ヶ崎3-670-2
【最寄】 つくばエクスプレス「八潮駅」徒歩30分(2.5km)