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肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 我孫子】 与しおか「松葉蟹の蕎麦(880円)+蟹の〆そば(460円)」

鬼者語系列は「〆そば」が欠かせない

JR常磐線・我孫子駅の南口から南東方向へ歩いて5分ほど。旧水戸街道沿い、明治天皇飲料御井戸そばで2023年10月4日から営業する「与しおか」へ。ご主人はつくばの行列店「鬼者語」の出身だ。鬼者語系列、いわゆる「鬼系」としては、つくば「芛堂寺」、坂東市「論露に不二」、荒川沖「蜂と蝶」に続く5店目。初の茨城県外への出店である。

落ち着いた雰囲気の店内はL字カウンターに8席。麺メニューだが、券売機には雲丹の蕎麦、烏賊の蕎麦、鮟肝の蕎麦、煮干の十層、松葉蟹の蕎麦、松茸の蕎麦、そして限定①・②とボタンがある。ただ、全てを提供しているわけではなく日により数点に絞って提供している。この日は松茸、松葉蟹、煮干の十層、限定「鳥中華蕎麦」の4種を用意。

それぞれ打込み味玉、肉増し、鶏むね、炙りメンマを追加トッピング可能だ。また券売機には肉飯、炭飯、本日のまかない飯のボタンもあるのだが、この日は提供なし。また鬼系のお店はどこも、それ単体で十分見事な麺料理に仕上がっている「〆そば」が人気だ。種類も豊富で、値段により3段階に分けられている。

この日は、230円の〆そば①は「味付きの〆そば」、360円の②は「紫蘇とバジルの〆そば」「自家製辣油と葱シメジ」、そして460円の③は「雲丹の〆そば」「蟹の〆そば」をラインナップ。今回は「松葉蟹の蕎麦(880円)」と「蟹の〆そば(460円)」を注文した。 なお「〆そば」は麺を平打ちに出来るそうでお願いした。限定15食だそう。

待つこと8分。まずは「松葉蟹の蕎麦」の到着だ。薄濁りのスープをひと口啜ると、蟹の強烈な香りと旨味が押し寄せる。松葉蟹以外にも煮干しなどを足しているだろうか。コクがあって良い味に仕上がっている。塩味は気持ち強めだが、逆にそれで食が進む感じのバランス。コシのある中細ストレート麺がどんどん消えていく。

大葉とスプラウトの下に隠れたチャーシューは豚肩ロース肉の釜焼きが3枚と、鶏胸肉の低温チャーシューが1枚。釜焼きは薄切りだが香ばしく、肉の旨味をしっかり感じる逸品だ。鶏も厚みがあって旨い。ほか穂先メンマ、紫玉ネギ、分葱がトッピングされる。卓上には黒胡椒、柚子胡椒、レモン入りビネガーがあるのでお好みで。

続いて「蟹の〆そば」の到着だ。丼縁にピンクビーツのソースと魚粉があしらわれており、お洒落なパスタのよう。フィットチーネのようなモチモチの平打ち麺に蟹の旨味を凝縮したペーストを和えて啜っていく。これもまた絶品で、あっという間に完食。鬼系が千葉まで近づいてきたのはありがたい。興味のある方はぜひ一度!

<店舗データ>

【店名】 与しおか
【住所】 千葉県我孫子市緑1-4-8
【最寄】 JR常磐線「我孫子駅」南口徒歩5分

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