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肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 柏】 大勝「チャーシューメン 小(1050円)+味付け玉子(100円)」

柏で創業40余年。永福町系の老舗「大勝」

柏駅の南口から歩いて15分ほど。柏レイソルのホームスタジアム「三協フロンテア柏スタジアム」へと向かう三小通り商店街、通称・レイソル通り沿いにある人気店「大勝(だいかつ)」へ。創業は1978年。柏を代表する煮干しラーメンの老舗である。松戸「まるき」をはじめ、数多くの名店店主を輩出したことでも知られている。

先代は永福町大勝軒での修業を経て柏に店をオープン。2012年には同じレイソル通り内で移転リニューアルし綺麗な店舗に生まれ変わった。その後、2017年に長期休業した際には「閉業か」と心配するファンも多かったが、現在は2代目がしっかり暖簾を受け継いでいる。最近は3代目が松戸駅前に支店も展開するなど活発だ。

店内はカウンターのみ13席。麺メニューは基本「ラーメン」「つけそば」の2種のみで、麺量を小=1玉から1.5玉、2玉、3玉と増やすことができ、追加でメンマ、チャーシュー、味玉、ネギをトッピング可能だ。いまは夏季限定で「冷製中華そば」も提供している。今回は「チャーシューメン 小(1050円)」に味付け玉子(100円)を加え注文。

小サイズで1玉なので、不用意に大盛りを頼むと、とんでもない量が来るのは永福町系あるある。着丼は早く、待つこと3分ほどでステンレスのトレイに乗せた一杯が到着。薄濁りのスープは4種の煮干しに玉ネギ・人参などの野菜、豚骨・背脂を加えて炊いたもの。エグみや苦味を抑えてあり、皆が啜りやすいようチューニングされている。

数ある直系、インスパイアの中でも、煮干しの主張とカエシは控えめ。そして、永福町系といえば表面に厚く張ったカメリアラードの保温効果でスープは火傷するほど熱いというのが相場だが、コチラは熱さも程ほど。だが決してネガティブな印象はなく啜りやすい。合わせるのは永福町系御用達、定番の「草村商店」中細縮れ麺だ。

あえて少し柔らかめの茹で上がりなので、麺固めでオーダーする常連もいるそうだ。チャーシューは豪州産豚肩ロースを特製醤油ダレで煮込んであり、肉質しっかりで美味。ほか、黄身ネットリの味玉、メンマ、刻みネギが乗る。ビシっとした鋭さではなく、横に広がる優しい旨味で老若男女に好かれる一杯だ。柏に行ったら是非一度。

<店舗データ>

【店名】 大勝(だいかつ)
【住所】 千葉県柏市中央2-15-11
【最寄】 JR常磐線「柏駅」南口徒歩15分

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