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肥宝館 -貧すれば丼する-

【宮城 陸前落合】 みずさわ屋「中華そば 煮卵入(税別670円)+バター肉ごはん中(税別380円)」

愛子拉麺街道の王者・みずさわ屋、貫禄の一杯

JR仙山線「陸前落合駅」から徒歩6分。宮城屈指の人気店「みずさわ屋」へ。このエリアは仙台駅まで電車で20分のベッドタウン。そして陸前落合と隣駅・愛子(あやし)の界隈はラーメン店が30軒以上集まる激戦区だ。愛子地区のラーメン店が組織する「結麺会」は2008年から「愛子拉麺街道」を掲げ、地域おこしに取り組んでいる。

名店犇く愛子拉麺街道でも、みずさわ屋は一番の行列店。開店時刻が11時33分03秒、閉店21時03分33秒など、随所に遊び心を覗かせるご主人・佐藤充広氏は岩手県水沢の出身だそうだ。週末ともなると、開店前の10時半過ぎから徐々に並びの列が伸びていく。店前に7台分の駐車場があるが、不安なら11時前の到着を目指すべし。

ラーメンは中華そばと夏季限定の冷やしそばの2軸で、煮卵、メンマ、モモかバラのチャーシューを追加可能だ。麺量300gの大盛りで具材全部入りの「特盛超中華そば(税別1180円)」も人気だ。また炒飯、キムチ炒飯、バター肉ご飯、トロ肉丼と魅惑的な飯モノも用意。今回は中華そばの煮卵入とバター肉ご飯の中盛をオーダーした。

丼の淵までなみなみ注がれたスープは、鶏と豚の動物系に、煮干しや昆布、椎茸などの出汁を加えた醤油清湯。アッサリした飲み口だが、出汁の旨味とカエシの塩味が絶妙にマッチした旨いスープだ。そこに素麺のような食感の柔らかな細ストレート麺が泳ぐ。加水率やや低めで、しなやかにして歯ざわりも良く絶品。

チャーシューは質の良いモモ肉を使用。味玉は思いのほか甘めの味付けで、仄かに八角も香る逸品だ。メンマも甘めの味付けで良いアクセントになっている。丼の淵からスープを啜れば、一緒に吸い込まれる葱微塵。丼全体がシンプルな様で奥深く、アッサリにしてボリューム満点という、実力店ならではの一杯である。

ちなみにバラ肉そば、もも肉そばは、丼の上に厚めに切られた大判チャーシューがドンと鎮座。中華そばの方が画にはなるが、花より団子という方は注文されたし。そして、添えられたバター肉ご飯も、また絶品。ニンニクと胡椒、そしてバターの風味で後を引く味わいだ。しまった、これは大盛りでオーダーすれば良かった。

ちなみに、店内には漫画本がズラッと並んでいるが、配膳が早いので店内では読む暇なし。並びの列で読むべきか・・・。お店は、地域おこしの一環か、パートは16歳からOK。そのため、まだ顔に幼さの残る若い店員さん達が、活き活きと働いているのが印象的。次回は体を整えて「特盛超中華そば」にチャレンジしてみようか。

<店舗データ>

【店名】 みずさわ屋
【住所】 宮城県仙台市青葉区栗生5-22-3
【最寄】 JR仙山線「陸前落合駅」徒歩6分

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