Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

Haydn Symphony Nos.88

2005-01-27 | Music
 Haydnの音楽には大人のゆとりが感じられることがしばしば指摘される。日常の猥雑な事象や頑迷な精神とのやりとりから離れて、清涼な空気と明快な古典的精神を楽しむにはまさに最適。もっとも彼ほど自由闊達な精神で創意工夫を好む人ならば、周囲との葛藤もなかったはずはないのだが、音楽は少しもそれを感じさせない。
 ながらくSzellやDoratiで聴いてきたが、Fischer,A. の90年頃の録音で聴くHaydnはなにやらさらに楽しげである。Szellの厳しさやDoratiにおける恰幅のよい”大きな”音楽とは少し異なるが、現代楽器によるHaydnを素直に楽しめる。録音はHaydnゆかりのHaydnsaal, Esterhazy Palace, Eisenstadt, Austriaである。
 Wienにも縁のあるHaydnだが、Esterhazykellerは彼も常連の居酒屋だったそうで、気さくな雰囲気の店である。まわりが意外に落ち着いた雰囲気でおすすめの飲み屋だ。夕食を食べ損ねたときにも便利。ただし11時には閉まる。これはHaydn当時からのしきたりらしい。

Reference
Adam Fischer cond. Austo-Hungarian Haydn Orchestra 1990 Haydn Sym. 88 in F Major, CD: Nimbus NI5417/8
Esterhazykeller Haarhof 1,A-1010,Wien http://www.gnavi.co.jp/world/europe/vienna/w309006/
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