日本テスト学会(池田央会長)が、テスト(学力テスト、心理検査、適性検査等を含む)の作成・利用に関する基準と具体的「行動目標」の指針を示している。今後、テストを実施する側は、その内容の説明を求められることになるのだろう。
特に学力検査の判定基準については、相対評価の場合もさることながら、絶対評価の際の判定基準の妥当性が問題となろう。この場合、総合点で判定を下すならば、総合点と学力の間の対応が多義的になる恐れがある。つまり同じ60点と学力が一義的に対応すること、また判定基準となる総合点が妥当な学力の指標である根拠を示す必要がある。このために、テスト項目を難易度の低いもの方高いものへ一次元的に配列し、先行する項目への解答が後続する項目の解答への必要条件になるように問題を配列すれば、総合点と学力の対応はわかりやすいものとなるだろう。また、合否判定基準となる総合点に対応する問題(解答)の内容とその学力についての妥当性を説明することも容易になる。
問題を難易度で一次元的に配列しない場合でも、各項目と測定する学力との対応を明らかにした上で、総合点および判定基準と学力(理解内容)の関係を示すことは必要である。なお、判定基準は理解すべき内容の総体との関係とテストの目的にしたがってテスト作成者によって決定されるが、設定される判定基準の妥当性は、これらとは別に第三者を交えて検討されることが求められるだろう。
References
日本テスト学会WEBサイト
http://www.jartest.jp/
特に学力検査の判定基準については、相対評価の場合もさることながら、絶対評価の際の判定基準の妥当性が問題となろう。この場合、総合点で判定を下すならば、総合点と学力の間の対応が多義的になる恐れがある。つまり同じ60点と学力が一義的に対応すること、また判定基準となる総合点が妥当な学力の指標である根拠を示す必要がある。このために、テスト項目を難易度の低いもの方高いものへ一次元的に配列し、先行する項目への解答が後続する項目の解答への必要条件になるように問題を配列すれば、総合点と学力の対応はわかりやすいものとなるだろう。また、合否判定基準となる総合点に対応する問題(解答)の内容とその学力についての妥当性を説明することも容易になる。
問題を難易度で一次元的に配列しない場合でも、各項目と測定する学力との対応を明らかにした上で、総合点および判定基準と学力(理解内容)の関係を示すことは必要である。なお、判定基準は理解すべき内容の総体との関係とテストの目的にしたがってテスト作成者によって決定されるが、設定される判定基準の妥当性は、これらとは別に第三者を交えて検討されることが求められるだろう。
References
日本テスト学会WEBサイト
http://www.jartest.jp/