山本弘著の表題の本の紹介です。前回が宇宙人で今回が「超能力」、タイトルがオカルトっぽくなってきましたが、ちょっと寄り道程度です。
参議院議員までやられた方が司会するテレビ番組でユリーゲラーの超能力に釘付けになった者には、まさに目から鱗のおもしろい本です。さんざん超能力番組のヤラセやトリックについて紹介した後のエピローグで、「バラエティー番組はウソだらけ!」と斬り捨てています。なるほど、「バラエティー番組はウソでも楽しめればよい」という発想なら、超能力番組に科学者を登場させたと同じような理屈で、健康番組に科学者を登場させて、針の先のような研究成果を宇宙の大きさにまで膨らませてもよかったのかもしれません。ところが、一般の人は超能力者とはおつきあいがないので、「夢」でよかったのですが、健康や食品は日常の関心事です。楽しめればの発想から、データの捏造やナレーションの吹き替え、さらには白インゲンのような健康被害が起こったのでしょう。
いっぽうで、昨年明かになった一連の食と健康をめぐる放送事件に関しても、超能力を扱ったテレビ番組をみて批判力を養っておけば、ああいった社会問題にはならなかったのかと思われます。
関西テレビが民放連に復帰するそうですが、番組をまじめにつくればおもしろみがなくなるし、かといって以前のようなイケイケドンドンの雰囲気では放送倫理にひっかかるしで、制作現場では苦労されているものと推察します。
参議院議員までやられた方が司会するテレビ番組でユリーゲラーの超能力に釘付けになった者には、まさに目から鱗のおもしろい本です。さんざん超能力番組のヤラセやトリックについて紹介した後のエピローグで、「バラエティー番組はウソだらけ!」と斬り捨てています。なるほど、「バラエティー番組はウソでも楽しめればよい」という発想なら、超能力番組に科学者を登場させたと同じような理屈で、健康番組に科学者を登場させて、針の先のような研究成果を宇宙の大きさにまで膨らませてもよかったのかもしれません。ところが、一般の人は超能力者とはおつきあいがないので、「夢」でよかったのですが、健康や食品は日常の関心事です。楽しめればの発想から、データの捏造やナレーションの吹き替え、さらには白インゲンのような健康被害が起こったのでしょう。
いっぽうで、昨年明かになった一連の食と健康をめぐる放送事件に関しても、超能力を扱ったテレビ番組をみて批判力を養っておけば、ああいった社会問題にはならなかったのかと思われます。
関西テレビが民放連に復帰するそうですが、番組をまじめにつくればおもしろみがなくなるし、かといって以前のようなイケイケドンドンの雰囲気では放送倫理にひっかかるしで、制作現場では苦労されているものと推察します。