流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

Fate/EXTRA Last Encore 5話 を語る

2018-02-28 23:02:42 | ■新房昭之


999年前の敗北。
原作からの分岐の絵っぽく、
原作プレイ済としてはあの戦いの後のifとして描かれている風で印象的だけど、
戦っていたサーヴァントは鈴鹿御前っぽく、原作で登場しないキャラなので、
あくまで違う世界のダンブラックモアという感じなのかな。





皆で食事。
同じ白い液体というかミルクを手に取ってるカットが続くので、
その手に持つ白さというのに意識が向く感じですかね。
約1000年を過ごした友に思いを馳せる主人公も、
内面に触れるような描写で、憎悪以外の描写として新鮮だったな、と。





チェスで例える。
白い駒が主人公側という意識は冒頭の食事シーンからイメージを作っている感じですが、
ダンブラックモアを倒すというところで主人公が黒のナイトの駒を手にするのは、
ダンを始末する=ダンと同じ存在になる、マスター殺しをするという覚悟の表れでもあるのかな。
ラニが主人公が駒を手に取ったことに反応するように眼鏡に手を掛けますが、
白い手袋が表すように、その手は相手側に堕ちない意思の表れでもあるようで、
主人公と対比的なのが面白いところかな。
ただダン自身も白い手袋をしているのが気がかりな感じ。
まあ顔の前に手を動かすアクションを見せる、
っていうテンポを見せるような格好のシーンでもあるので、
あくまでイメージという感じなんですかね。



死後の世界の重なり合い。
そういう場所っていうのが最下層だけでないといのが気になるかな。





アーチャーの言葉からのネロ。
ネロの立ち姿からアーチャーの戦いについて聞き入ってるようでありながら、
次の一手を考えている絵だったという繋ぎ方が気になったかな。
自ら問いかけたのに全スルーするとか、ネロがそんなに器用だったのかっていうのと、
ダンブラックモアとアーチャーに対する言葉を持ち合わせないストイックさが引っかかるというか。
森の入射光やアーチャーの言葉を聞くセイバーの瞳のアップなど、
その言葉を受けてという姿というのは描かれている感もあるので、
割とオープンだったセイバーが自身の感情を閉じ込めている風なのがグッとくる感じかな。
木々の檻で閉じ込められている、といった方が正確なのかもしれませんが。



亡者の群れ。
亡者たちの意に反する反応をしている主人公も気になる。
今回はネロとは逆に主人公の方が多くの心情を語っているようだったな。



三度、落陽を迎えても。
ここでも血が強調されるのがシャフトっぽい感じするかな。
血を全部出せば、入れ替えれば、みたいな血の物語っぽい感じが。
斬撃がゲームでのスキル花散る天幕っぽいアクションなので、
正に言葉通りの形で決着という感じ。
しかしこの辺のスキルの描写はアニメだとちょっと伝わりづらい感じですね。



ダンブラックモアの墓に寄りそうアーチャー。
とっくにダンは死んでいて勝ち上がることは叶わず、
それでもダンの亡霊にずっと寄り添ってきたアーチャーの献身さ。
最後までダンとはすれ違ったような格好になったのが残念ですね。
FGOだと結構色んなイベントで引っ張りだこなイメージですが、
アーチャーはどこまでいってもダンブラックモアのサーヴァント、
と言われてるのがグッとくるところですね。



ダンの最後。
ステンドグラスが反転して女性像の祈りの姿が強調されているのが気になる。



しかしダンの奥さんの名前がアンヌってまんまセブンじゃんってなりますね。
鐘の音がそのまま浄化に繋がっているのは元も子もない印象ですが、
死後の世界と混ざり合った世界なので、
その浄化ポイントに気づけるか否かという狭間の描写なんですかね。
ダン自身が1000年前に既に死んでいることを考えると、
再生させた方、ムーンセルは何がしたいのかという感じになりますが、
ラニの語りだけではまだ全然届かない感じなのでうーんという感じ。



ラニがこの回想に残るのも死者に引っ張られている感があって、
主人公含め、死者に引っ張られる者たちの話という感じでしたが、
また次の階層はどうなるのか。楽しみです。


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