流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

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アニメ雑記 4/14 を語る

2014-04-14 22:33:42 | ■アニメレビューとか
●悪魔のリドル



個人的に気になったのは兎角と先生の関係かなぁ。
暗殺者っていうのは組織に所属してるもので上下関係に絶対性が求められてると思うんだけど、
先生は最初から兎角が命令に反することをすることを望んでいるというのが引っかかる。

兎角自身にしてもそう。
目標と思しき相手から受け取ったものを反射的に大切に扱ってしまっている。
これから殺そうかっていう人物から貰ったものを。
そして目標自体を守るようになる。

組織の上層部が暗殺者を騙していることが判明する、
そのやり口に嫌気が差して裏切る、上層部に何か思惑があって暗殺者を操っている、
話の明かし方や運び方には色々なパターンがあるように思うけど、
この作品は序盤でそれがオープンであること、
上層部、暗殺者共に命令そのものに反する行動をしているのが興味を惹かれるところ。

先生を通じて大人は嘘つきであるっていうテーマを、
最も命令に忠実であろう暗殺者に対して説こうとするその姿勢、その矛盾。



兎角が先生の謎掛けにハマってしまうっていうのも面白いところ。
忠実な暗殺者であろう兎角がこの程度のことで揺さぶられてしまっている。
クラスのメンツが名前を聞いて驚くような暗殺者が、である。
完成された暗殺者かと思いきや、まだまだ未完成。
そんな未完成な兎角がどのような形で完成されるのか。
そういうところが見所かな、という気がします。



あとは個人的に気になったのとか。
キャラ被ってそうな色合いの2人が顔を合わせないように背中合わせでいるのとか、
爪の手入れ一つで全然違うっていうのをやってるのが楽しいかなと。
どっちがどっち?ってなるかもだけど、
思い切り近づけることでキャラのかき分けを描こうとしてるのが挑戦的な感じがするかなと。
顔を見ないで話すことで相手を挑発するようなやり方とか、
そのキャラの手口を見るのが楽しいかな、という感じ。



こういう構図が監督のコンテで多いような感じ。
手前ぼかして奥にピント合わせるようなのとか。
最初に春がベッドに寝そべってる辺りとか。



先生に言われたことを思い返した時に風呂に逃げる兎角さんって感じ。
ここ、冒頭のシャワーシーンを引用するような感じで引っかかる。
そしてその流れで晴に問いかけてしまうという。



2話。
先生の携帯はスマホらしい。
ガラケーとスマホの対比っていうのがなんだかなという感じ。



映り込み。
兎角に対して鏡面っていうのが多用されている作品なので気になる感じ。
そして晴って名前がそのまま兎角の色、姿のように見える不思議。
兎角の鏡面の先に見るのは晴、みたいな。
兎角のアップで目の処理とか見ると空みたいに感じる時があって。
その後に空見せたりとかするんで印象深い感じ。
兎角の回想の天気が曇り空なんで、余計に目立つところ。
兎角の中に晴を見るというか。



しかし晴ちゃんは癒し系だなぁ。
目のつり上がったキャラばかりなんで、
晴のアップの頬ブラシとか、ブレのない語り口に惹かれてしまうなと。
個人的にはサービスショットの処理のさじ加減が程よく感じられるのがGOODかな。
1話でバックが川のシーンでのアップとか、
光に照らされる横顔とか魅力的に描こうとしている部分っていうのが自分には結構ハマる感じ。
ありきたりな感じもするけど惹きつけられるショット、っていうのが結構多い。
作品の場面場面でのフィルターのかけ方や色彩転換がいい具合にハマってるっていうのもあるか。
意図の読みやすさが野暮ったい時もあるけど割りとスピーディにも感じる感じ。



なんか柱の感じとか円状の部屋の感じがウテナで言う理事長室みたいな。
理事長が依頼人っていう話だったし。
まあ実際はその代行者しかいなかったりするんだけれども。
しかし1人の少女を学園の中で、挑戦状を受けて守る、
っていうのは正に決闘みたいな感じだし。



そして兎角と同じ色の青い瞳が光ると。
OPでもラストで出てくるキャラなんで、兎角との対比には注目しときたいところ。

呪いとかそういうテーマを打ち出す辺りは、
なんかTBS系としてそういうネタを引っ張りたいところでもあるのかなーとか。
まあとりあえずこんな感じで。


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