流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

響け!ユーフォニアム2 第一回 を語る

2016-10-06 20:37:16 | <響け!ユーフォニアム2>


初っ端が冬の日で夏から一気に飛んだなぁと少し面食らった。
ただ冬服の久美子がこの作品の根底にあるイメージであって欲しいので、
個人的には嬉しかったかな。
降る雪を見え上げる女の子の雰囲気とかも。



誰かを待つ久美子の視線。
若干溶け気味の雪道の上にある足跡だとか、情緒的な風景でもあって思わず見惚れる。
雪の降る中で何を待つのか、手に持ってるノートは何なのか、
そして当たり前に久美子の近くにいる麗奈の姿から伝わる日常感。
それぞれの作るギャップが導入としてグッときたかな。



OP。
夏を既に過去にしてしまってるいるのがなかなか思いきった感じ。
練習をする久美子の背中は映画のキービジュアルを思い出しますね。
一つ一つの出来事が輝くそして等しく過去になっていくイメージなのかな。
久美子の後ろ姿を見せるのはそんな名残を感じて欲しいからかな、とか。



そして今とはコンクールにある、と。
輝くライトを浴びて演奏する姿がまたかっこ良いですね。



こういう中央を分断するようなレイアウト石原さん好きなのかな。
光の処理と合わせて目立つカットでしたね。
久美子が麗奈の何に反応してるのか、光の方向を見ているだけなのかなとか、
そういう部分が引っかかってくるところですね。



擬似的だけど、京アニにも過去回想っぽいのは画面比変えるのかとか、
やっぱ流行なのかなーとかぼんやり思うなど。



久美子の後ろ姿を起点に夏の姿がまた鮮やかに出てくるのも印象的だったな。
次の大会で見る久美子はどんな姿なんだろうか、
その背中に何を背負っているんだろうか。
そういうのを意識させてくれる感じだったかなと。
久美子が語り部の物語の中で久美子を遠く感じるカットだからこそ、
追いかけたくなる感じというか。
そういう後ろ姿に惹かれるOPでした。



本編。
異界のような空を見上げる久美子。
声に反応して振り向いた姿には直前までの神秘性は消え日常が戻ってくる。
手の芝居なんかは山田さん意識してる感じがするかな。
遠い世界を見ていた姿が普通の女の子に戻るっていうのを意識した芝居かもなと。
金を取ったっていう夢心地の気分、夏の雰囲気を感じる導入で良かったですね。
単純に続きモノとして入りやすい部分でもあって。
写真撮影や滝先生の言葉に反応する部員とか、
1期の雰囲気を崩さずにカットを重ねている感じで見やすかったかなとも。



特別な時間の終わり。
かつての空を見ようと思っても見えない(飛行機も見えない)。
そして次の物語を紡ぐ相手を見つけてしまうと。
久美子の後ろ姿を意識した見せた方がここで見られたかなという気がしたかな。



腕まくり。
一つの出来事が終わって砕けた感じになってる、
緊張から遠ざかった感じに親近感があるし何より冬服で腕出してる姿が新鮮だったなぁと。
こういうところは石原さんの味な気がする。



石原さんの押しキャラなんだろうか。
こういうことされると好きになっちゃうのでやめて欲しい。
今回は他にも同じようなアングルで横顔見せてるカットがあるので、
そうやってキャラ追うのやめてほしいですねと言いたい。



メイン?の1年生4人集合。
原作だと意外な組み合わせに感じるので、
ここで麗奈と他の2人を絡めてるのが新鮮な絵面だったな。
久美子にしか興味ありませんな雰囲気だったように思えていたので特に。

久美子や麗奈は経験者というのもあって葉月との距離感を取るのが難しく、
下手な演奏をある意味見下す方向にいたと思うんだけど、
モナカの演奏やこういった交流を通じてその流れを払拭していこうとしている気はするかな。
ただ個人的に2人の共犯関係、上手いものこそが特別、正しいという価値観がやっぱり好きで。
この辺は割りと京アニ側の妙なフォローが入りすぎている気もする。
まあ2年生が大量に辞めたりとか、新コーチがパートを超えた交流をとか、
繋がりができることを肯定的に描いているので今作はそういう方向に帰結していくんだな、
というのを強く実感させてくれるよな、と。







ロングの絵は1期の兼用という気がするかな。
電車のはこうきたかという驚きのあるカットでもありましたが。
かつて見た道、歩みから見る麗奈の違った姿とか。
久美子がまたユーフォだよーと嘆いた、うまくなりたいと走った橋だとか、
そういう積み重ねからの変化を感じさせてくれるなと。



ここの久美子の後ろ姿なんかもそうかな。
見たことがある場所で見たことがないアングルで。
次のステージが見えてきた感じっていうのが新しい視点として現れてくるのがやっぱ良いかなと。
ちなみに1期は12話が一番好き。









そして迎える新しい朝。
麗奈と一緒に行く電車の風景や校内での光が新鮮ですね。
ちょっとけいおん!!の1話を思い出す感じ。
個人的に原作で一番楽しみなシーンだったので、
朝の感じっていうのがちゃんとあってその辺は良かったかなと。
もっと麗奈と一緒の電車っていう新鮮さが欲しかったところですが、
まあ1期からわかっていたことなのでちょっと無いものねだりでしょうか。



普段より遠い音楽室の扉。
TUの作る吸い込まれるような音色も朝の雰囲気を醸し出してるのがまた良いかな。





そして鎧塚みぞれ登場。
顔見せはちょくちょくしてましたがガッツリ久美子と絡むのは初。
朝の明暗がここでみぞれを中心したコンスタントに変わっていて、
朝一番に来る人というやや神秘性のある人物像を、
朝の雰囲気の延長で描いているのがグッと来るところでしょうか。



今回は尺が長いためか作画の振れ幅も大きく各シーンに違った新鮮さがあるのも楽しかったかな。
久美子のぽっぺ触る辺りなんかは特に。



ダッチアングルと表情の変化でまた雰囲気を変えてくる。
アスカ先輩の感情の変化の振れ幅が大きいのが伝わってきますね。
今回は眼鏡を一瞬光らせたりとか小技が光るのがやっぱこのキャラなのかなと思わされたり。



回想。
生足なんかはただの趣味なんだろう、みたいな。
制服姿がどこか中二病を思い出すところかな。赤いスカートだったからでしょうか。



窓に映り込むみぞれと奥の夜景。
瞳に映る光が鮮やかなので特に目を引きますね。
眼下にある光という風景が新鮮ですし。



中学時代の演奏。
小説のときは気づきませんでしたが完全に久美子と麗奈の関係との対比になっていたのだなぁと。
1期を踏襲するという意味合いがより深まるポイントでもあるのかな、とか。
原作2巻が1巻のキャラクター関係を最初に対比として用意してるなら、
1巻の内容である1期をより意識した画面が出てくるのも納得かなという印象というか。



顔を傾けて。
先の眼下の光はある意味でみぞれの涙という風にも見えなくもないですが、
こちらはそれぞれの目で見ているものがまた違ってきている感じがあって、
みぞれの心中へより興味を惹かれる画面だったかなーとか。



しかしCM入れて回想してまたCM入れて本編に戻ってくるのとか、
やや特殊な構成の回ですよね。
長尺の回ならではという感じが。

原作読んだときフルートの人はなんか嫌な人だなーって思ってましたが、
その中の人が東山奈央っていうのはなんか絶妙な感じがするな。



部長。
1期では色々と遅れてる印象がありましたが、
今回はアスカからも相談を受けていてまたタイミングよく久美子たちに出くわすなど、
部長として周囲への影響力がまた広がっている印象を受けるかな。
覗いてからバックで戻って歩くだとか芝居もやや新鮮な感じ。



二重の虹とか目を引かれますね。





Dパート?でいいのかわかりませんがこのパートは表情なんかもまた普段とは違った印象でした。
電車内で葉月がインしてくるところとか、音楽室での優子なんかは特にそうかな。
電車の中での久美子と麗奈のイチャイチャなど含め特に楽しいパートだったように思います。
3秒ルールのところとか。
みぞれに優子が久美子たちと仲が悪いのかと指摘されたところでの麗奈の立ち振舞いなんかも、
今回では珍しく新鮮なところでしょうか。
しかしとりあえず手を前に出しておけばいいか、
みたいな芝居も見受けられてそこは見ててう~んとなったかな。





音で人を苦しめるとかどれだけ迷惑な女なんやみたいな印象を持っちゃうんだけど、
人によっては音色で気持ち悪くなるってどうなの、みたい人もいるのかなとか。
そういう意味で2人の立ち位置はあまり変わらないのかもしれないと思える部分もあったり。
みぞれが苦しんである辺り、露骨に囚われのイメージがあってちょっと意外だったかも。



特別になる。
ここでもやはり辞めていった人間をディスっているので、
繋がりを意識させる部分を描いても、
根底の部分を捨てずに描いているのは好感が持てるかなと。
大吉山でのやり取りのリバイバルという風でもあるし。
ただそれが大多数の部員の意見と食い違っているかというとそれは描かれていないのでわからない。
むしろ私たちは、と言ってるのだし全国に行くのを目指しているみんなは意識しているはずで。
まあ久美子と麗奈のことなのかもしれないけど、2人だけでは全国へ行けないしな、とも。
そういう意味では麗奈も部と繋がったキャラクターであるとも言えるのかなーとも思えたり。
悪者になることも辞さない2人が結果的に特別になるために全国を目指すことで皆と繋がっている、
っていうのを描きたかったのかなと思える風で、
ちょっとマイルドになったようなきがするというか。
そういう部分が少し気になったかな。



そして次の曲が始まるのです!
いきなり青空に飛んだので、次回はどんな流れになるのかまた楽しみです。

長くなったのでEDの話は第二回感想で。


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