流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

Fate/Apocrypha 22話 を語る

2017-12-10 21:37:52 | ■アニメレビューとか
久々に凄い回を見たような感触があって面白かったな。
元々アクションなんかは最近の流行を行ってる印象がありましたが、
今話数はバトルも盛り上がるところだからか力が入っていて良かったです。





ジャンヌVSアタランテ。
今回頻繁に見られる背景動画を使いながらのアクションや、
アクション作画だとどうしてもキャラクターの細部は潰され気味ですが、
直後にアップの絵を入れてダブルアクションで動きの詳細を追うことで補ってみせたりしていて、
そういう演出が丁寧なシーンのように感じたな。
特にジャンヌはヒロインの1人なので大事にされていた印象を受けます。
旗の見せ方1つとってもそうかな。
そういう中で長回しで見せたり寄って引いてのアクションで緩急を付けたりと、
アクションのアイディアも面白くバランスの取れたシーンのように思えたかな。



カルナVSジーク。
円状に広がるぶつかり合いの衝撃のエフェクトをナナメのアングルで見せる面白さ。





ジャンヌたちの戦いは女同士の戦いという側面からかまだ顔を大事にしていた印象を受けますが、
男の戦いはより抽象的な表現に移っているようで目を引くかな。
演出的に赤がカルナ、青がジークなので、頻繁に出てくる火柱をジークが斬るだとか、
エフェクト、背景の色味でどちらが優勢か、どちらの攻撃かなどを表現していて、
キャラクターよりも画面の中の色の比率の変化をアクション的に置き換えていく感じが面白いですね。
エフェクトアクションというか。
画面内でどう色が変化するかがあって、どのようにその軌跡を見せていくか、
という感じで見ていってもいいのかな、みたいな感じがするというか。



引きの絵でジークがちょこっとしか描かれていないのとか、
別にジーク見せなくてもいいのでは、みたいな印象もあって。
ただ画面内の空間に赤が広がる場面を見て、
ジークが剣を握り直すという動作をするので、
カルナの膨大な力を前にして気を入れるような絵が欲しいという感じだったと思うんですが、
それにしてはちょっとジークがおざなりすぎないか?みたいなね。
そういう意味では画面が甘いとも言えるのかもしれない。





カルナの宝具。
岩が溶けたりだとか吹き出す炎かマグマが派手で目を引きますが、
中心に現出する槍が不定形のエフェクトからは浮いていて、
作品的に重要なところは押さえつつ派手にかましていて良いですね。



炎と影と光の作る雰囲気が好きなのでグッときます。
背景に広がっていく炎の紋章がゲームで知ったるカルナの宝具演出で、
アニメ的なかっこよさを含めこの話数でも特に好きなシーンですね。
ジークに名をたずねる時のカルナが抽象的な存在として描かれるのも面白いかなと。



イケメンカルナ。
この辺の口上シーンは連続発光とそれによる表情への影の変化があって、
勢いのある絵になっていて凄く好きなんですが、
その後に不敵に笑うジークとそれに反応するカルナの表情ではそれが失われていて、
落差の強いシーンになっていたのが玉にキズ。



ジークの宝具。
バルムンクを放つ直前の剣のアップ。
剣が光っているのはわかるんですが、
それ以上のものを込められている印象のあるエフェクトで目を引いたなと。
昔のOP見てたら金田系エフェクトが出てきたみたいな印象のする感じというか。





思い切った表情付も多くて楽しかったな。
ジーク関係は声の芝居やBGMも合わせバトルシーンとしての盛り上がり方も良くて、
非常に自分好みなシーンだったなと。
徐々に鎧が砕けていったりとか細かく見せてくれてますし、
令呪による抽象的な命令なんかもいい意味で胸を打つ感じ。





アキレウス・コスモ。
湯浅ワールド的な感じ?タイミングもそれっぽい。
下からのアングルにすることでアキレウスの母というのを抽象的ながら意識させられるのと、
彼の生涯、世界を少年の目で見るように見せられるのが懐かしさを感じさせてくれますよね。
アストルフォが見るアキレウスの世界、というのも意識させられますよね。
ケイローンや例のバーサーカーの姿もあったり。
緑で強調されることでアキレウスのカラーがより鮮明になるのも、
色味の変化で見せるバトル演出的にも見やすくてGOOD。



アキレウス・コスモでカルナの宝具を封じての反撃。
背中を見せるバトルは作画アニメ的な印象があったり。

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電源を入れてください~都市ノォト~





流背。
背景動画とか派手なエフェクトで画面を彩ってきて
決着は流背っていうのが驚かされるのと、その見せ方が新鮮だったなと。
キャラが動き出して流背っていうのはあるように思いますが、
徐々に包まれるような感じで流背になるってあまり見ないようなと。



対面のカルナ。
こちらも目からビームとか宝具展開時のような抽象度のある絵に。
背景にうっすらと流背が見える。



流背の中ではなく外にカルナがいるように見えるので、
処理としてこれでいいのだろうかと見ていて思っちゃったんだけど、
何かの指示ミスとかなんだろうか。
またはただの流背ではなくジークの出した特殊な空間だったりするんだろうか。
ジークフリートの剣ではなく、ジークの剣で勝つというのがグッとくるところですね。



アキレウス・コスモの花火。
カルナの宝具を完全に封じたのとジークの勝利というのを合わせた絵という感。
後ろでジークフリートの剣が消えていったりとか色々やってるカットでしたね。
ジークという存在の勝利のささやかさと、
カルナとアキレウスのの宝具の凄まじさに掛けているのかな。





会いたいと思ったんだ。
この直前に顔に影はかかっていなかったので自慰的な演出という感が強いですが、
5話の五十嵐回のジャンヌを思い出すような感じかな、と。
前期OPもですが、2人の表情に日がかかるというのを大事にされている気がするので。

しかしカルナ関係のやり取りとか見てると、
なんかセリフ回しがジョジョっぽい印象を受けるけど、狙ってるのだろうか。





アキレウスVSアタランテ。
アキレウスの突進からアタランテ当たるまでのカット割りなんかは新鮮だったかな。
インパクトの瞬間を引きで見せたりせずに、
アキレウスを背後から追っているうちに急に近づいたような感じに驚きがあって新鮮かなと。



地面が砕ける。
なんか地表が砕けて岩が飛ぶと場面転換みたいな印象がありますが、
ここでは地表は確かに衝撃で砕けたけども吹っ飛んだわけじゃない、
みたいなニュアンスになっていて、
派手なシーンだけどもリアリズムを意識させるようなアイディアがあるのが新鮮だったかな。
作画を見るとはアイディアを見ると同じようなことなのかもしれないと思えてくるかな。

久しぶりに作画アニメを、しかもFateで見れたという満足感もあって非常に面白い回でした。
FGOでもカルナ使いたいですが(一応持ってる)、
できれば今話数みたいな演出を取り入れて欲しいものです。


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