流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

響け!ユーフォニアム2 第五回 を語る

2016-11-03 19:55:52 | <響け!ユーフォニアム2>


関西大会前。
練習音が聞こえる校舎から音楽室へとこの作品王道の入りからお馴染みの練習風景へ。
そしてお馴染みのようにホルン隊を並べるのが最早お約束のように思えてくるなと。
コンクールでのホルンの見せ方が凄くカッコいいし力入ってるように感じられるので、
普段から存在感を他より出していく方向性なんでしょうか。



ページをめくるように映像が流れていくのも目を引きますが、
久美子への言葉を投げかけるところでは映像ではなく先生自身がページをめくるのも面白いですね。
その後に本番へ向けての練習という流れから、
関西大会での懸念として久美子の成長が先生にとっての最後のページ、
最後の課題になっていたという見せ方なのかな。
こういう久美子押しは主人公っぽくてまた良いですね。
久美子自身も上手くなりたいと叫んだことより、先生の言葉を頼りに進んできたことを思い返していて、
所謂負の感情ではなく、こうなりたいという望みに手を伸ばしたことを描かれているように思えて、
そういう前向きなところが個人的にグッときます。
涙ながらに走って叫んでいた久美子を知っているから、その美しさも捨てがたいですが、
そういう悔しさに溺れない姿勢っていうのがやはり健全に思えるので。
ただ同じ場面を見ていた秀一には、
久美子の悔しさに浸る背中を見た秀一にはあの一連で受け取ったものっていうのを描いてほしい気も。
それも三好さんにやってもらえたら嬉しいけど、まあどうなるやら。



三好さん割りと校舎全体を入れるショット結構使ってるような。
自分も過去の感想でもネタにしたのでちょっと引っかかる。

しかしサブタイトルできせきのハーモニーって大げさでは?
なんて最初思いましたが、1曲ほぼ丸々演奏シーンを描ききったのを踏まえると、
ある意味、奇跡のデキかもなとも。
奇跡は起きます!起こしてみせます!じゃないけども、
そういうスローガン的なサブタイトルだったりするのかな。
作画自体は使い回しのシーンもあるので今までの軌跡を追う意味での「きせき」だったのかもだけど。





パーカス勢。
なかなか練習風景で中心になることがないので新鮮なシーンでした。
コンクールだと映像の転換点やリズム要員でよく見るので、
日常シーンが充実してくれるのは嬉しいですね。
バスドラムの子のリボンがコンクールのときと違うっていうのもポイントかな。



セーラー的な意味で?とか。



吊革につかまってうなだれる的な。
こういう照れ隠し的な、視線を相手に向ける照れの溜めを作るの好きですね。
三好さんのこういう芝居は結構好き。
日常がやはり印象的だったかなぁ。
日常 20話 を語る



窓から見る風景。ここは3Dではなく。
全国凄いってとこ見せてよ!というセリフでこの描き方っていうのは色々考えてしまうな。
参考:https://twitter.com/nishionishio/status/793972070052827137



目線を合わせないやり取り。
葉月の照れのある言葉を受け取っての全国へ行くという久美子たち。
葉月の勇気で決意を新たにする2人がまた良いですね。
それぞれが目の前の葉月を言葉を受け取って答えるように、
でもお互いが向き合うような構図で、っていう互いの決意も見ている、
わかっているっていう見せ方がカッコいいですね。



冷静ではいられない。
響け!ユーフォニアム2 第一回 を語る
1話が久美子の冷静ではない姿というのに触れていた気がしたので、
飛行機雲の作る雰囲気にどこか似たようなものを探してしまうかな。





立華高校は銀でした。
1期最終回では悪目立ちしてしまった梓でしたが今回は即退場。
立華のような名門でも金ではないというコンクールの怖さが出た一連ですよね。
1期5話の距離感もそうですが、梓と久美子の距離感としては割りとシックリくる描写のされ方だったかな。
しかしここでまたホルン隊か、など。



私はここで負けたくない。
響け!ユーフォニアムっていうのがあすかにもかかる題だよなというのを改めて実感する。
というか最終的な物語で言えば、あすか寄りの話のように思えなくもない。
あすかが今後どのように描かれるのか、久美子がどう描かれるのか、楽しみですね。
硬直する部長や反応する各キャラなど示唆に富んだ一連だったなと。
そういえばここでもホルン隊反応してたな。どんだけ出番多いねん。



フルート隊。
フルート先輩の存在をどう思ってるのか何気に結構気になる。
3人でしゃがんで円組んでるのかわいい。
ツインテドリルの子、トロンボーンの子と若干キャラかぶりしてる気がする。



私も久美子のために吹こうかな。
砕けたやり取りがまた好きですね。
誰のために吹くのか?という前回の引きを若干引っ張る形で描くのも、
みぞれへの当て付け的な側面でありつつ、
麗奈なりの演奏直前の緊張を和らげるやり取りなのかななど。
まあ普通に仲良しのやり取りから、それに感化される流れですが、
そういう側面も含むのかな、と思えたり。



行きましょう!みんなで全国へ!
原作で中世古先輩がここで終わるかもしれない感ありありでおいおいと思いましたが、
ここで優子が先輩を引っ張る感じになってるのがグッときたな。
しかし指をさすポーズ三好さん実は好きだったりするんだろうか。
SAMURAIGIRL リアルバウトハイスクール 7話 を語る
響け!ユーフォニアム 12話 を語る
月に手を伸ばしてるのかな。
麗奈や久美子が一緒に手を伸ばしてるのを見ると、
やはりだいぶ方向転換されているように思える。
響け!ユーフォニアム 11話 を語る



本番。
滝先生の深呼吸が作る静寂と空気感がまた好きですね。
こういう緊張感の見せ方がやっぱ良いですね。





コンクールで他校の姿を見せるのも新鮮でしたね。
なんかどこかの美少女ゲームとかに出てきそうな面構えだと思えたりなど。
北宇治の夏服セーラーや立華の制服は明るくて目立つ色なので、
シックな色合いやまた別の服装なんかがまた新鮮に感じられて喧騒感を含め好みな感じ。



三日月の舞。
プロヴァンスの風がバッサリだったので、今回はバッサリ切られる方向なのかと思いきや、
1曲丸々演奏して本当にビックリと言うか、夢心地な気分でした。
劇場版で使われたシーンもさらに新作に変えられていたり、
むしろ今回追加したシーンのほうがずっと長いことを考えるとどれだけTVシリーズで手間を掛けるのかと、
本当に驚かされましたし、凄く嬉しいというかなんというか。
5話の段階でこれやるのかと後に何やるんだ、いや、ここまできたらもうどんなになってもいいとか、
色々なことを連想しながら繰り返し視聴して、結局ただただ演奏シーンに圧倒される感じに。

1期と同じ内容のカットでも譜面への寄せ書きなどで変化をつけてるのがまた面白いですね。
ホルンも1期で全国と書かれた譜面が印象的でしたが、
ここで1ヶ月の間の練習や合宿期間の写真が譜面にあることが描かれていて、
またホルンが1番最初に目立つ形に。どんだけホルン愛されてるんだよ!みたいな。
麗奈のトランペットの出だしで瞳の滝先生が消えたりとかして、
演奏に集中している感じ出したりとか滝先生の指揮がまた一段とかっこよかったりとか、
ただただとにかくよくここまでやってくれたと思うしかなかったです。



グロッケン。
あまりどれがどの音かわからないのでこうやって描写されると音が入ってきやすくていいですね。





音が盛り上がるところでインパクトのある絵が入るのも見ていて高揚感あります。
コンバスも非常に描写が難しいところですが弓毛へのハイライトの描写でディテールを見せたりなど、
細かな工夫の一つ一つがカッコよくてまた良いですね。
ティンパニーやシンバルのインパクトも見てて気持ち良いです。





トロンボーンが並ぶカットは1期から花型という感じでしたが、
度々挿入されるホルンの描写もまた目を引きますね。



祈り。
1期は葉月たちに演奏を持っていかれている気がしましたが、
今回は祈りという形で見届ける役回り。
舞台を見る隙間の光の筋がその祈りの過細さ、
細いがゆえの切実さを物語っているようで印象的でしたね。
芥川の蜘蛛の糸じゃないですが、
選ばれた者のみが次のステージに進めるというのをここでまた印象づけられている感が強いかなと。





瞳の中の宇宙。
1期OPからの引用、さらにはハルヒOPからの引用ですかね。
瞳の中の光、輝き。





全体の動きをスローで見せたり。
シンバルはやはりインパクトありますね。どのカットもカッコいい。
ティンパニーがスローだとやや不思議な感じ。
どういうシーンなのかなと思ったけど、やはり演奏への没入感なのかな。

響け!ユーフォニアム2 第一回 を語る
瞳の中の輝きじゃないけど、瞳に入る光という意味では1話のみぞれを思い出すようなと。
麗奈のソロで久美子が麗奈とのやり取りを回想するけど、
あの一連も麗奈の背景は輝いていたというのを見ると、
麗奈の持っていた輝きを久美子は北宇治の演奏の中に見ているのかもしれない。
またみぞれはそういった輝きを再び瞳に宿らせることを予感させての1話の描写だったのかもしれない。
瞳から外れた街の光は、音という光、
コンクールの演奏の中の光を瞳に入れないという描写だったのかな、とも。
ただ今回の久美子は麗奈のソロでトリップ状態から冷静な状態、
麗奈の愛の告白のような演奏で冷静な状態に戻ったのかもとも見えるので、
人それぞれの見方がある見せ方かなと思えたり。











麗奈のソロから情感の溢れる描写へ。
合宿期間中の写真などでそれぞれのパートの繋がりを描きながら、
その中でスポットライトを浴びるのは、という流れがまた印象的ですね。
みぞれと希美の関係を印象づけるオーボエのソロ。











そして転調。トランペットやフルート隊が構えの作る一瞬の緊張感、
ティンパニーの疾走する高揚感、シロフォンの音から一瞬のトロンボーンの力強さ、
そしてクラリネットの細かなディテールと目まぐるしく演奏が動いて一気に盛り上がりますね。





そして久美子の苦しんだフレーズ。
一瞬見せる滝先生や秀一がまた良いですね。
特にここまでが2期での主な新作パートになるので、
そこを久美子で締めるのがカッコいい。







カメラの回り込み、いくぞ全国の書き込みから劇場版パートへ飛び込んでいくのもドラマチック。



右側からの久美子。
ここでメインキャラが映されるパート、劇場版ではクラリネット隊の描写なのですが、
終盤のサビへの突入するパートとしてまたドラマチックな仕上がりでGOOD。
特に久美子が右側から描写されるっていうのはユーフォニアムパート、
あすか先輩とセットの描写ではなく、
メインキャラとして映されている、久美子だからこそ映されているという意味合いが強く、
また滴る汗と真剣な眼差しが胸を打つ描写で、その確かな存在感にグッときます。







シンバルから入って全員で演奏しているという感じの滝先生の背中越しの演奏がカッコいいですよね。
パーカッションが要所要所でリズムを作ってるのがホントに見てて楽しいしカッコいい。





個人的に劇場版パートで大好きなシーン。
同じフレーズの繰り返しですが、最初にホルンが吹き、
その演奏にトロンボーンが応えるようにまた吹いてるように見せてるのが凄く好きで。
ホルンとトロンボーンの配置は向かい合いというか左右に分かれてはいないので、
ここは意図的にホルンとトロンボーンが左右で分かれているような描写をしているわけで。
同じパートを吹きながら、ホルンの演奏に応えるトロンボーンみたいなカット割りになっていて、
そういう映像の作る音楽シーンとして非常にドラマチックになっていてGOOD。
フレーズもカッコいいですしね。
絵的にもまたかっこ良くて、ホルンのパートを見ると思わず涙ぐんでしまうくらい。



そんな演奏を称えるようにトランペットやサックスが続き、
フルートとパーカス、そしてオーボエでまた一気に攻めていくのがまた印象的で。
トランペットやサックスは同じ向きから横顔見せて、
フルートで一転させて雰囲気変えてるのも印象的。
というかフルートの人も普通に可愛くカッコいいので思わず目を引きますね。











最終パート。
1期、劇場版とはまた一味違った情感の演奏から突入して、
各キャラの表情が連続で挿入されるのがまた印象的。
ここがまたかっこ良くて繰り返し見てしまいますね。
祈る葉月の姿が特に胸を打つ感じ。
曲が終わってしまうという恐怖、
運命が裁定されてしまうという鐘の音への反応みたいだからでしょうかね。
これだけで葉月の存在感が跳ね上がってしまうのだから凄い。
演奏者より存在感がありますよね。
そんな中で曲に浸ってるフルート先輩は相変わらず空気読めてない感がすごい。





Cパート。
演奏終わったときにED入ったのでもうそんなに時間たったっけとか、
いやー素晴らしすぎたけどちょっと消化不良かと思ったので本当にホッとした。
1期と違ってきちんと読み上げられて喜びを分けてもらえたのが嬉しかったな。
久美子の表情付け、ちょっと西屋さん思い出すかな。





強豪校の反応。
明星工科の赤のカラーが印象的で思わず良かったねと思えてしまう。



全国大会出場決定!
で喜ぶ中ではパーカス勢が一番好き。
描写も多くてかっこよかったし、演奏中とは別な表情をしてくれるのがグッと来る。
自分の中でやりきった感っていうのがある喜び方かなぁとも思えたので。



久美子の喜びも一入という涙がまたいいですね。



コンクールはまだ嫌いですか?
たった今、好きになった。

そして次の曲が始ま...らない!?

脚本:花田十輝
絵コンテ:三好一郎 石原立也
演出:三好一郎
作画監督:明見裕子 角田有希
作画監督補佐:丸子達就
楽器作監:高橋博行

三好回。もう最終回でも別に驚かない5話でした。
引き方が1期もチューバくんでびっくりしましたが、
まさかお約束のフレーズを切ってしまうとは。
ただ全国まで行ったのでここで切ってもいいのかもしれないけど。どうなんだろう。

まあただただ感謝しかない回だったなと。
ここからは一気にあすか先輩の話に行くのかオリジナルを挟むのかわからないけど、
もう何をやってくれてもいいと思えるくらいの回だったので、
これから一体何を見せてくれるのか本当に楽しみです。


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