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流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

明日ちゃんのセーラー服 5話 を語る

2022-02-06 19:43:11 | ■アニメレビューとか

オリジナルエピソードになるのかな?
原作ではあまり絡みがないキャラとの組み合わせを見せるところ、
そしてクラスメイトという内側の見せ方にけいおん!的なところを感じるかな。
今回は森林の美しさを描く情景が多かったですね。



虫のディテールが細かく驚かされました。
異世界ブームでモンスターを見る機会は多いですが、
身近にいる虫をこう描写される新鮮さ。
女の子が可愛いという作品でこういうのをやるのは、
きらら系とかでそういう生き物を扱う場合以外あまり思いつかず、
ただの美少女モエモエアニメに終わらせないという意思を感じずにはいられないかな。
しかし3Dでやってるのか作画なのか一見してちょっと迷ってしまうな。




泉で出会った妖精のような明日姉妹。
ハーモニーの絵がやや古っぽさを感じるのは過去だからなんだろうか。



生々しさを狙った1話からすると口パクだけの動きによってちょっと人形っぽくもうつる。
明日小路という異形のものを印象付ける感じでもあったのかな。
大熊さん視点、ものを観察する目がそう見えているというのが引っかかる、かな。


観察日記。
同じものを見ているのに誰に着目しているかがズレていく。
絵で表現する小路と断片的な文章で表現する大熊さんの違い。



イナゴ?が逆方向に飛んでいくのを見過ごす。
本来なら観察する対象なのに、
今は別のものを優先していることのあらわれなのか。
そしてイナゴがネットイナゴ的な野次馬根性のメタファーっぽくもうつる。


シャフ度的な。


時計のガラス部分の反射も描くなど、
そこまでやるのか、
という本作のディテールの細かさを象徴するような1カットかな、
と思ったけど現代はそれくらい普通なのか。
凝ったアニメなら当然、なのかもしれない。



体育座りで顔をうずめるような動き、いいですね。



虫のディテールの細かさ、観察することに着目していたら、
いつの間にか絵そのものに言及するようなメタ的な視点が出てくる。
こういう普段見かけない話数を作っているからこそ出てくるようなメタ的なノリが楽しいかな。
つまりは虫を題材にした作品は希少なので、
その絵を描いていること自体に作品で言及している感じで、
そしてなぜリアルな虫の絵なのかを見ているこちらが作品を観察する構造を浮き彫りにしているわけですよね。
そしてそれは女子中学生の日常を観察しているという、
作品コンセプトの言及にも通じているという感じ。

原作通り以上に原作通りっぽいのはこういう視点を持ち合わせているからかなと思える部分ですね。



はねる、という動作はやっぱ子供っぽさ快活さがにじみ出るところなのか。
この一連は水の描写含め気になる感じだったかな。



花の代わりに虫を飛ばすところに時代の節目みたいなのを見てしまうというか、
特殊なことをやっているという意識を見てしまうというか。
そういうところを意識してしまう感じ。

個人的に家族旅行くらいまでを期待していましたが、
ED見ると母親時代なんかもやるのかな?みたいな予感もあり、
原作エピソードにどれだけ寄り添うのか気になってくる感もあり。
次回も楽しみです。

アニメ雑記 2022/1/29 を語る

2022-01-29 21:02:39 | ■アニメレビューとか
●ドラゴンクエスト ダイの大冒険 67話



光による奥行き感などの表現が印象的だったかな。
煙で戦闘が分断されるような見せ方でもあったように思うので、
そういう戦場の臨場感も含め目を引く画が多かったかも。



この悪役ノリノリだなっていう影の深さやアクションで、
存在感を印象付けていたのもグッとくる感じ。



そして失敗したとたんその存在感を失ったかのような画になるのも良い感。
何を強い絵で表現し、どのように存在を間引くか、
というのが計算された感じで見やすい演出だったのかなと感じたな。
レオナがメルルの恋心を伝える辺りなんかは、
ミドル距離のカットでは声の芝居が強くて画が弱い感じとか、
ちょっと外した感じもあるけど続く次のアップはキチッと決まって良いという感じ。


メルルの泣き表情も切なくかわいく。
ポップの涙も含め表情芝居はどれも良かったですね。







ポップ側から見せてポップだけが見えるメルルの表情を意識したり、
死をにおわせたり俯瞰を何度か挿入して場面の進行を意識させたりと、
2人のやり取りを色々な画で見せていたかなと。
同じようなアングルでも同ポジではなく違う絵で見せてるのがポイントかな。



告白の際に両腕を握りこんでメルルを抱けないでいるのも切ない。
そしてメルルが死にそうなときでも最後までしるしを離さないところに、
ポップの意地があるように思えるのも良い。




個人的にグッときたのがしるしに照らされるメルルの絵からの一連。
勇気のしるしを得たそのポップの魂の輝きがメルルの死を照らすという、
そういう残酷な一面を描きながら、
ポップがさらなる力を引き出し輝くというのが非常にグッとくる。
何度見ても泣ける。

ポップがしるしを光らせられたのはメルルの恋心からだけど、
しるしの光、ポップ自身が魂の光を「こんな俺のために」と否定的に捉えてしまうんだけど、
ポップに賢者としての力が目覚めたきっかけはやはりしるしの輝きにあると思うので、
ちょっとマッチポンプが強いように感じるけど、
メルルからもらった勇気を死という形にしたくないという、
そういうメルルを思う輝きがしるしの光をも上回るところにポップの優しさ、
強さが見て取れるのがやっぱ良いなと。


告白時には強く握られた左手がメルルを抱きかかえるのも良い。

この辺は原作にない光の描写をこだわっているように見えたので、
このシーンに対する並々ならぬ思い入れを感じるのも良いという感じ。
音楽ももうダメなのかという悲観からの盛り上がりがドラマチックで、
シーンにマッチしていて良かった。

長期シリーズらしい物語を盛り上げる回で、
これからのポップの見せ方も期待してしまう回だったかな。
最後まで楽しんで見たいところです。

明日ちゃんのセーラー服 1話 を語る

2022-01-10 23:21:11 | ■アニメレビューとか
原作既読。
女子中学生が可愛いという話に対し、
どれほどのリソースをつぎ込んでくれるのかなぁと、
当初はちょっと心配していました。
アニメ化決定PVは正直かなり微妙だったので。


しかし原作ページではキャラのみの白背景だったところに、
アニメで背景の絵がある形で見てグッときたので良かったなと。
キャラ作画だけでなく美術、撮影も綺麗で見たかったものが見れてる感はありました。


1話は映り込みのカットが多くお山の上の学校というのが付加されてる感じで、
こう夢見がちな少女像っていうのをやりたかなったのかなという感。
田舎でお城だと某劇場作品とか思い浮かべてしまうかな。


窓に滴る結露まで描写してるのを見てここまでやるのか、
と思ったりも。


髪を広げるところのSE、やや過剰感ありますが新鮮ですよね。
始めて袖を通した感激さ、感慨深さみたいなのがある。


わかってはいたけどプリーツスカートの描写は折り目を揺らして欲しかったけど、
まあキャラデの方的にもデフォルメ調で動かすし、
スタイルとしてわかるけど、1カットくらいは、みたいな期待はしていた。
ここまでの描写で『To Heart』のOPを更新するようなものを期待してたけど、
流石にちょっと過剰な期待だったかな。


原作のキメ、カラー画に対する回答がハーモニーなのもグッときたかな。
割とそういうキメ画をさらっと流す作品が多いので、
そこを大切にしようという意識があるだけでグッと来てしまいます。


桜舞う。
お風呂のシーンと対応するシーンかなと思えたかな。
窓に水滴ができていたり、窓の外に花びらが舞っていたり、
そういう小さなものの集合でドラマを印象付けようという形だったのかな。
これはアニメオリジナルの描写でグッときた感。


まあとにかく明日小路さんが可愛くてよいですね。
カバンを背負ったときに空いてる背中とカバンの空間とか、
そういう自然さにグッとくる感じ。
カバンは背中に張り付いているわけじゃない、
という描写にウキウキするというか。
兎にも角にも画が良い、というのに尽きる気がします。


ハーモニーでやっているのか撮影で足しているのかわかりませんが、
情報量を上げようとしてるのが見て取れる感じ。
少女の真剣な眼差し、プライベートな空間の神聖さ、
そういった空間を作り出す画という形になっていて良いかなと。
ハーモニーっぽい感じで動きを入れてるのがポイントでしょうか。

こういうのは『五等分の花嫁』のシャフト回の発展系に感じるな。
もしくは『甲鉄城のカバネリ 』のメイクアップ系か。
今では髪のグラデーションとか普通ですが、
当初は『まなびストレート!』とかだったりしたわけで。
『WHITE ALBUM』の吉成作画だったり色々なアプローチがあったので、
こういった情報量を上げていく形がどう発展していくのか楽しみかな。

この感じでシリーズが続いてくのか楽しみです。

アニメ雑記 2022/1/9 を語る

2022-01-09 11:55:45 | ■アニメレビューとか
●ドラゴンクエスト ダイの大冒険 64話





PANアップで見せるハーモニーの絵にグッときたかな。
両親がダイを見る姿、ダイの凛々しい顔と父を見せつつも、
最後には両親の姿は消えダイの向く方向だけが残る。
亡くったものは追わずに前だけを見る、という形ですかね。
決戦に向けての憂いを断つという意味でもグッとくる描写だったかな。
PANする中でいくつもの要素が並んでいるのが良いですよね。

アニメの演出は絵の見せ方だと思うので、
こういうシンプルな演出がなんだかんだで効くというのを今更ながらに思ったり。
バトスピやってた方でコンテ演出やられてた方を見かけるので、
割とその辺意識してしまうかな。


●その着せ替え人形は恋をする 1話


原作既読。面白いのでおススメぜひ読んでください。
原作好きで結構読み返していますがアニメでどうなるかと戦々恐々でした。
が今のところ普通という感じかな、と。
亡くなったばあちゃんや両親の遺影をちょい見せするのはアニメオリジナル。
個人的に見ていてアニメオリジナルは、
らき☆すたや涼宮ハルヒ的なものを幻視してしまっていたかな。

とりあえずアニメで追加された描写についてアレコレ。


なびくカーテン。
五条くんの姿を一瞬隠す。
今までの日常に幕を下ろし、新たな幕が上がる。
そんな予兆。



原作だとどうぶつかったのかわからなかった喜多川さん。
めっちゃ宙に浮いてますね。
美少女は空から落ちてくるというお約束だと思いますが、
そういう都合の良さをピックアップされているのがちょっと引っかかったかな。
主人公は五条くんですが互いが何かのキッカケを探していたという作品だと思ったので、
五条くんに寄ってるのが言い方が悪いですけど説教くさく映るんですよね。

なるほど、年を取るとこういうのをそう感じるのか、
と自分の内面についていろいろ考えてしまうな。


教室を外からを再び。
五条くんの問題は教室内の問題である、みたいな。



アップでの被写界深度。
基本パンフォーカスだった画面から表情、目に意識が向く。
現状の五条くんの立ち位置についての現実の認識をこのように描くの、
ちょっと引っかかるかな。

割と原作が五条くんの変容ではなく、
日常への気づきで救われていく部分もあるので、
このあたりの描写からどう持っていくのかが気になるというか。



やっぱエヴァ1話ってやりたくなる感じなのかな、みたいな。
傷ついた指と壊れたミシンから、
五条くんが新しいことをやる、
コスプレ衣装を作ることに向けての描写だと思うんですが、
流れ的に五条くん自身が不用のような繋ぎ方に思えて、
新しいことへ変わることについて意識が向きすぎている気がしたな。


喜多川さん手製コスプレ衣装。
割と普通の出来にしか見えず下手くそに全然見えなかったな。




わざわざ光を背負いにく。
光指す情景というのがアバンからして好きなのかなという気がしますが、
暗い背景を背負ったまま堂々とする姿こそが大事ということではないのか、
という気がします。




動く喜多川さんはアニメオリジナルで、止めは原作再現。
アニメオリジナルの問題として原作にない表情、崩し方ができない、
というのがあるのかもしれないと感じたな。
アニメオリジナルは原作から外せないという意識からか、
新しい喜多川さんの表情を創造するまでには至れなかった、
という風に思えてしまうな、と。
だから動かすことでキャラ付けしようとするけど、
この動かすこと自体が原作に無い光を背負いに行く描写の言い訳っぽく見えるんですよね。
こういう動くキャラだからたまたま光を背負いに行ったんです、みたいな。

だから1話見た感じアニメオリジナルはそういう印象になってしまったな、と。
2話以降どうなっていくのか楽しみです。

アニメ雑記 2022/1/2 を語る

2022-01-02 19:55:02 | ■アニメレビューとか
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
というわけで年末年始はためてた秋アニメを一気観しまくっていたので、
一言感想でも。

●世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 
異世界食堂2、無職転生と合わせ今期毎週見ていた数少ない作品の1つ。
異世界召喚に明確な意図があり依頼主自体も怪しいという、
思惑が交錯する中で職務を全うしようとするプライド高いキャラクター像が新鮮だったかな。





個人的に気になったのが6話。
主人公がほとんど出ない回でしたが、
異世界において救われる少女から見た主人公が王子様、
だったことに割と衝撃を受けた感じ。
逆光や白く飛ばした背景で光としての主人公を徹底して描いているのが気になる感。

というのもシルバーリンク作品、
ひいては大沼作品全般で裸にひん剥かれる少女像とか、
主人公への依存度の高さとか、
そういうのを作品に躊躇なく組み込むスタイルというか、
危機に瀕する少女をそのまま描き出すグロテスクさと萌えとの紙一重のスレスレを、
なぜあえて進もうとするんだろうか?
それはどう呼べばいいものなのか?
みたいな疑問が長年ありまして。

今作の6話の王子様発言でそれが一気に氷塊したような気がするんですよね。
物語における救いの手、王子が少女を救う物語、
そういった古典をずっとやり続けていたのか、みたいな。
作品的に主人公は救った少女を弱みにつけ込む形で利用するような感じになるので、
そう簡単な描写ではないですが、
一面として少女に王子様願望を呼び起こさせる話をやってきている、
というのが妙に腑に落ちたな、と。
割とシルリン作品を見るときはこの辺意識してると自分の中のわだかまりが解けそうだなと、
そういう実感を受け取れたのが個人的に良かったです。

今作であともやもやするのが主人公のルーグが裸になって親に身体検査される辺りですかね。
ルーグも下僕にした少女たちに同じことをやりますが、
暗殺者に育てるためという名目でそれを描写する倫理的な視点はどうしてもついてくるので、
その感情というか違和感をどう言葉にしたらいいかわからないというのが正直なところ。
ルーグ自体は精神は成熟しているし暗殺者として完成しているので、
父の意図を察しているのはよくわかりますが傍から見たら虐待でしかなく、みたいな。
そこをカットして他の訓練を入れてもいいはずなのに、なぜそこを攻めるのか。
個人的にそういうリアル感は好きだけど、みたいな。
まあ色々と考えてしまいますね。
センセーショナルな絵を入れることで興味を引いてるだけと言えばそうとも言えるし、
あえて逃げないことで描けるドラマを描いているというようにも言えるし。
なかなか自分の中ではっきりしたものが出てこないのがもどかしい感じ。




●takt op.Destiny
原作に広井王子の名前があってちょっとびっくり。
キャラクター名にクラシックの曲名入れていたりちょっと中二的な感じですが、
音楽を武器にするという名目においてはよくわからない感じ。
2話で冒頭でモーツァルトのレクイエムが流れた辺りで、
場面につける曲としてのクラシックとしては他の先行作品と立ち位置が若干違う印象。
大体バトルでクラシックを流すのがアニメでは定番ですが、
世界観の変容を伝えるニュースで流すのは意外かな、と。
ただなぜ先行作品がバトル重視だったかが逆説的に実感として伝わってくるような気も。




個人的に11話のこの辺が気になったかな。
姉妹の今生の別れのシーンで互いに似たような丸いものをぶら下げている、
っていうのを強調されている感が、2人が姉妹であることに触れられている気がしたな。
言葉尻に、お姉ちゃん、がこないのがやや違和感だったので、
ここは運命の家族としてではなく使命が優先される場面という考え方だったのかなとか。

と思ったら最後の最後でああいう流れだったので、
ムジカートを受け継ぐものという印象づけだったのかもなと思ったり。
ゲームの前日譚というストーリーらしいですが、
妹を失った世界にあまり興味が持てないというのが個人的な実感かな。

バトルなんかも派手でかっこよく面白かったですが、
キャラクター描写が充実した6話などを見ると、
心情描写を深堀りする回とバトル回は結構意識して気に分けていたのかな。
というかバトル描写があまり心情描写に繋がっている印象がなく、
バトルはバトルと割り切っていた気がしたかな、と。
アクションにしか興味がないアニメーターとドラマをやりたい演出家の棲み分けの解みたいな印象、みたいな?
最終話付近は流石にそういう印象はしませんでしたが。
シャフト作品が映像の部品を作ってるような感じというのをどこかで見かけましたけど、
今はどこも部品を作っているという意識が強いのかな、みたいなことを感じたかな、と。


●月とライカと吸血姫


OP。
湖からせり上がってくるイリナの姿からして謎めいたOPですよね。
こうしたOPの突飛な描写から本編で意味するところを意識する、
より本編に集中して見ることができるという意味で個人的に好み。




なんというか東映っぽいレイアウトな感がするかな。
宇宙を目指すという意味では王立宇宙軍を思い出しますし、
割とアニメでやることに対して色んな方向に意識が向く作品かなぁと。
林原めぐみがヒロインなのも王立からのガイナのイメージを思い浮かべてしまいますし。


OPのクレジットで監督の名前が最初の方に出るのもちょっと意外で。
監督名が出る絵は作品で監督が背負ってるものに近い、
というのを見ながらいつも考えていましたが今作は変則的な分また違うのかなと気になったな。
ALI PROJECTのOPつながりでキャクター紹介部分が『Another』のOPっぽい気がしましたが、
テーマ的にあれもローゼンメイデン意識かなという気がしたので、
割とアリプロしりとりがされてるのかなと思ってしまったり。

ロケットで宇宙に出てピタゴラスイッチ的に、
またはロシアつながりでマトリョーシカのアイディアの変容で中から棺が出たりとか、
宇宙服を着てたり来てなかったり立ち位置が変わったりと、
妙にあっちこっちへ飛ぶ思わせぶりなOPで、
変わったことはあまりしていないのにメチャクチャ変に感じるのが見ていて楽しいかな。


3人の関係が最後まで描かれていたのが個人的に良かったかな。
女の子2人で凍った湖ではしゃいだりとか、
イリナとレフのデートとか関係性を見せるシーンが充実していて、
個人的に見ていて充実感を感じるシーンが多かったように思います。

7話で宇宙からイリナのボルシチの通信がきた達成感が印象的で、
「今日の献立はボルシチよ!」 は個人的な今期の名ゼリフとなりました。

●SELECTION PROJECT
今どきの言葉でいうと画面のルック、見た目が最新だという風に感じたかな。
基本的に動画工房作品は苦手意識が強いですが、
今作ではあまりそういうのを感じずに素直に見れたのが新鮮だったな。
アイドルオーディションものでグループ結成は甘い気もしたけど、
人生こそがオーディションというのが非常に納得できるものだったので、
最後にグッと来たな。

姉の早見沙織が死んで妹が受け継ぐって最近なにかあったような、
と思ったら『フラ・フラダンス』だった。
しかし容姿を受け継いだ妹が心臓を受け継いだキャラに嫉妬しちゃうの、
なかなかの身体の神秘だなと思ったりも。


●見える子ちゃん
OPでミサトさんやってたりけいおんだったりと、
なんだか理系を思い出す感じだったな。
見える幽霊がどれもグロテスクで、
見える子ちゃんが恐怖に耐える描写の説得力を作っていて楽しかったな。

●境界戦機
日本が分割支配されるっていうの、悪いニュースが重なってる為か、
割と最近はそういう危機意識あるなという風に見てしまっていたな。
政治的な思惑よりヤバいロボットを倒すぞ!は政治的背景を引いた物語から若干引いた感じで、
まだそこまで踏み込めない感じだったのかな。
OPで主人公と女子のラブ・ロマンスを若干期待してたので、
それがなかったのがやや残念。
ライバルの立ち位置からガンダム00を下敷きにした作品という感が強かったな。
マスコットキャラのAIとの関係と政治的背景から、
子供向け馴染みなルックと物語的なハードさの両立を目指してるのが伝わってきて、
割と達成されていたのではないかという手応えもあり見ていて面白かった。

●真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
ヒロインとの新婚生活いいねぇ~みたいな感じで見てしまっていた。
勇者に関する呪いとか、テイルズオブシンフォニアとか思い出す感。

勇者を殺す暗殺者が主人公の作品がある一方で、
勇者に寄り添う暗殺者がいる作品があるのが今期的には良い塩梅という感。

主人公を逆恨みする賢者が主人公とヒロインの家を傷つけるのがなかなかセンセーショナルな絵だったな。
ベッドを切り裂く辺りとかこの上でやってるんだろぉ!という恨み節たっぷりで、
そういう充実した生活に対する恨みの怖さにリアル感を感じたかなと。

あと主人公名前がレッドなので、
戦隊ヒーローにおけるレッドがチラつくがちょっと辛いかな。
まあ偽名っぽいしレッドが抜けたパーティという意味を含むのかもしれないけど、
赤じゃないのにレッドってなぁみたいな感じになるというか。
ヒロインがリットで発音が似てるのも気になるという感。

アニメ雑記 2021/12/12 を語る

2021-12-12 19:30:54 | ■アニメレビューとか
●フラ・フラダンス
水島精二総監督以外の情報を何も仕入れずの鑑賞。
以前いわき市周辺にいたときにフラダンスで有名だと聞いていましたが、
特に見に行くこともしなかったので、
ちょっともったいないことをしていたかなぁと思ったり。

以下ネタバレ感想。


フラガールをしていた主人公の姉が地震で亡くって、
妹である自分もその影響で踊るっていうのを導入からやってましたが、
その際に主人公がダンス中に転んでしまったときに両親が部屋に様子を見に来て、
親に愛されてるんだなぁというのが伝わってくるようで、
そこがまずグッときたかな。
こういう部分で震災の爪痕を感じさせるのに無常さを感じてしまうというか。

とんとん拍子でハワイアンズの就職が決まって、
さあ踊るぞっていうときに主人公のダンスが下手だとのがちょっと残酷に感じたな。
採用理由も笑顔だったというのもあるし、姉という血筋的なものを含め、
就職できたきっかけが本人の努力とは無関係で弱く、
容姿で採用されたと言ってもしょうがない感じだったので、
自分の容姿に無頓着だとこういう事故が起こるのかなというか。

主人公が好きになった相手が自分に姉の姿を感じているのを知って失恋するのも、
なかなか珍しい情緒な気がしたな。
多くを語らない部分が個人的にヒットしたかなという感。
吉田玲子脚本はどこまで炸裂していたのかな。

あと主人公が現実逃避にアイドルライブに行くのが個人的に納得感があったかな。
かわいい女の子たちが華麗に踊って歌って、
というのが同じような立ち位置にいる主人公の模範すべき形だったり、
境遇を想像できるからこそアイドルの活動に感動できるのかなとか、
女性がアイドルにハマる視点を描いていたのが非常にグッときたなと。
アイドルがアイドル好きなのはよくわかりますが、
アイドルじゃない女性がアイドルを好きな理由が描かれるパターンは可愛いからとか、
そういう理由しか受け取れていなかったので、
本作はだいぶ意義深い印象がしました。

吉田玲子繋がりというか、
そういうアイドルがアイドルになる過程を主人公を通した目で想像すると、
けいおん!って本編で学生時代を、エンディングで未来を描いていたと思うと、
やっぱああいう風になる、なりたい、という意識付けとしてあの作品はそこが強かったのかな、みたいなことを改めて思ったり。
どうでもいい話でした。

綿田慎也監督はアイドルマスターミリオンライブも控えているので、
どういうアイドル観を見せてくださるのかもちょっと楽しみになってきたかな。
仕事系アニメはPAの十八番だと思っていましたが、
本作も面白い作品で良かったです。


●EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 
ANEMONEから3年たってる驚き。
それより1部と2部の公開までの間が1年だったことに驚愕。
なんか1部見終わってから3年ぐらいたって2部を見たような気がしていたので。
エウレカセブンは田舎な自分の地域でも見れたロボットアニメで、
友人に録画したDVDを渡したりと、割と熱を入れてみていた作品でしたが、
後半に納得がいかなくなり次第に興味を失っていきましたが、それでもシリーズを追っていたので、
感無量という感はします。
プリキュアとエウレカで朝は佐藤直紀のカラーが違う音楽が聴ける贅沢な時間だなと感じていた高校時代が懐かしいですね。

以下ネタバレ感想。


本編始まって場面転換でのテロップの嵐、
説明台詞の嵐でこれではネットで説明セリフ多すぎで叩かれそう、
みたいなことを思いつつも全天モニターやアクション、
モニターグラフィックスなどが凝ったサーカスを含めカッコいいシーンが続いてよかったな。
モニター演出はカラーが関わっていたようなので、
かっこよさはそこからだったのかなという感。

フラ・フラダンスで水島精二監督作を見るという意識があったためか、
ミュンヘンを目指す旅の工程がボンズ作品繋がりで、
また現代とファンタジー関連付けでミュンヘンを出しているのが、
ファンサービスなのかはたまたメタ的なゴールとしてのハガレンを意識してるのかとか、
そういうのをちょっと気にしてしまう感じでした。

作品内で関係企業のロゴが出てくるのもちょっと不思議な感じ。
bones一体何をしている企業なの?みたいな。
バンダイナムコとかEMOTIONとか、マジで一体何なの?みたいな。
ケースの中に入っていたbones印の箱からエウレカが銃を取り出して、
箱だけ無くなってケースを閉めるのを見てなんかグッときた記憶があるんですが、
なぜそこでグッときたのかは忘れてしまいました。

エウレカはTVシリーズでレントンの祖父役だったの青野武を始め、
鬼籍に入られた方が多く、影響は多大だったと思われますが、
最終的にデューイ役に山寺宏一が抜擢されてるのを見て、
仮想世界的な世界観に繋がりができたような感があったかな。

個人的になぜか本作に合体ロボが登場し、
わざわざモニター画面に合体の文字、
しかも高橋良輔による書という解せないものが出てきて非常に困惑しました。
というのも勇者王ガオガイガーなどで高橋良輔による書などはモニター演出で使われていて、
エヴァ影響下にあった作品を含めたいという演出かと思いましたが、
よく考えるとやられ役だしウルトラマンと化したニルヴァーシュの引き立て役で、
同じような引用をしている作品、
ガンソード3話と真逆で、合体ロボにアンチ的なのが気になったかな。
え、なぜ今それやっちゃう?みたいな。
昔捨てた嫌悪感を思い出してしまいました。
あと一部アラートが勇者王におけるゴルディオンハンマー承認後に、
モニター画面から鳴るアラートに似ている気がしたので、
そこで意識を持っていかれた感はありますね。
まあ自分が反感を持ってしまったので意識してしまったのかもしれませんが。

エウレカの可愛さみたいものは名塚佳織に大きく依存している気がしますが、
母親をやっているエウレカの姿は新鮮だったかな。
あと登場人物でいえばすっかり存在を忘れていたチャールズ夫妻がグッときたかな。

なぜいきなり逆シャアを始めたのかが理解できなかったんですが、
現代ならアクシズはこうやって逸らす、をやりたかったのかな。

個人的に身勝手ながら前半はTVシリーズ26話までの好印象さを、
後半はそれ以降のTVシリーズの苦手部分を重ねてしまったような感じがあったかな。
あと最後までサッカーしなかったなみたいな。
エヴァとは違った意味でいろんなことを感じた1作でした。

アニメ雑記 2021/12/7 を語る

2021-12-07 18:23:21 | ■アニメレビューとか
最近ずっとプリキュアのサントラを聞いていたのでその関係の話。
自分はプリキュアを分ける線があるとすれば、
音楽が佐藤直紀以前以後が一番納得できるのではないかとずっと思っていたので、
好きな佐藤直紀の曲の話をしたいと思います。
ちなみに佐藤直紀がBGMを担当したのは下記の通り。
・ふたりはプリキュア
・ふたりはプリキュア Max Heart
・ふたりはプリキュア Splash Star 
・Yes!プリキュア5 
・Yes!プリキュア5GoGo! 
劇場版も5GoGo!まで担当。
またオールスターであるDXシリーズも3作担当。
ちなみにオールスターDX3はフレッシュ、ハートキャッチ、スィートプリキュア担当の高梨康治は未参加。
次のNewStageからは高梨康治が担当。

NewStageではしゃべらないキャラクターも増え、そのキャラクターが主に佐藤直紀参加作品キャラなので、ここで音的な世代交代が生まれている。なので、プリキュアを分ける線があるとしたら佐藤直紀参加の成否から生まれているといっても過言ではない、と自分は思っていたりします。

まあ音楽的にどうこうはあまり言えないので、
曲名紹介しつつ印象的な場面の話でも。


 8.逆転勝利
プリキュアはBGMでピンチや逆転を表現しているので、
この曲は題名からしてプリキュア的な曲ではないかと思います。
個人的に印象に残ってるのが42話。
というか42話は1期プリキュアの中で突出しているので全ての面で印象的ですが。
直前のシーンでのなぎさの独白、
そしてなぎさを待つほのか手にあるコンパクトが光る、
というのがありますが、希望の姫君ミップルがほのかの持つ希望を輝かせている、
そしてなぎさもそれに答えている、そしてこの曲から動き出す、
というのが良いですよね。
西尾さんは結構販促おもちゃを使った演出を用意してくださっていて、
ただのお約束で終わらせないような工夫をしていたのかなと思います。


27.プリキュア登場
言わずもがな。
42話でブレス装着からの本領発揮のシーンなどで使用。
ふたりが煙の中から登場するのはMHのOPでも使用され、
オールスターでも引用されとプリキュアを象徴する構図になりましたね。
その場面にかかっていた曲。
シリーズでもよくかかりますし、
オールスターDX3でもピンクチームのバトルシーンとしても使われていました。
DX3のOPではピンクチームのカットで音楽:佐藤直紀がクレジットされているので、
プリキュアの戦闘BGMと言えばこれだ、という印象も受けたような気がします。


 ・三人の絆
やはり最終回。
自分の感覚として最終バトルで主題歌を流すのは逃げではないか、というのがあります。

これは勇者王ガオガイガーを見てからの感覚なんですが、第1話最終話それぞれがOPとEDの曲名がサブタイトルになっており、物語が1話から最終話まで進んだこととかけ、また各話数の中の物語を内包するような意図になっているんですよね。そうやって進んだ物語の結末が果たして最初の曲で締められていいのか、というのがやはりあったのかなと思いまして。最終回に主題歌を流すのは盛り上がるし原点回帰的で良いけど、それでいいのだろうか、という思いというか。

そういうモヤモヤがあって色んな作品の最終回を楽しみつつもガオガイガー的な音楽の使い方をする作品になかなか出会えないな、と思っていた時期に登場したのが本作のこの曲で。

MH自体は引き延ばしという意識で敵もあまり魅力的に映らず監督の演出回もなくと割と残念に思っていましたが最終回が素晴らしかったのでもう全てが良いという恰好になりました。

それを作り出したのがこの曲と言っても全く過言じゃないですね。
最初の復活でやっぱそうくるかぁ、からのという感じでしたし。
また転調に合わせてブレスレットが光るのもメチャメチャ好きですね。
42話でコンパクトが光のと合わせて好きな演出です。
2人の負けないという希望の意思なのか、
ブレスレットが2人の2年間を肯定するような一瞬なのか。
それが非常に良い。
そしてそれぞれ違う軌跡を通って同時に蹴りが入るという、
ふたりはプリキュアを象徴する戦いを含め総決算に相応しかった。
そういう場面で流れた曲なので非常に思い入れは強いです。

 ・プリキュア スプラッシュ☆スターのテーマ
最終回付近、ゴーヤーンとのバトル辺りはよく見返すので、その辺りの印象が強いです。
トランペットのソロ、それと重なるフルートが二人の関係を表現していてよい、
という表を某動画で見かけてなるほどなぁと思ったりも。
スプラッシュスターは最終話でシーンの切れ目で光が広がるのが目立つので、
光あれ、という意味合いを含む曲という印象があるかなという感。


 ・風よ!光よ!
劇場版で使用された曲ですが、本編最終話でも使用。
諦めない4人の意思を印象付けていてる非常にかっこいい曲です。
44秒と短い中にSSの魅力がグッと締まっているような印象。
本編でも1度しか流れない曲なので余計に印象に残ります。
そして田中宏紀パート。
自分は最近まで意識してなかったんですが、
初期の田中さんはプリキュアがメインだったんですよね。
咲の表情が力んだときにおデコが広めになるのとか正にって感じになります。
SSでも多くのシーンを担当されていますが、
こういう特別なシーンをやっているのを見ると、
注目される前から力量のある方だったんだなと思います。

シーンとしても全員が画面にそれぞれ突っ込んでくる演出も珍しく、
攻めた形になってるのも目を引きます。
特別なシーンだからこそ、というのを感じられるのが個人的に好きです。


 ・昨日の私を超えていく
この曲の話をするために記事を書こうと思ったんですが、
実はあまり書くことがありません。

キュアドリームのコピーであるダークドリームが、
コピーなのだから両者は同じであると告げますが、
それに対しキュアドリームがそれは違うと反撃に転じる際にかかる曲です。
自分を超える、というテーマの作品で正にそれを行おうというところでかかる曲としてドラマチックで好きです。

この曲が流れるシーンも一部田中宏紀パート。
この曲は自分が知ってる限りだと本作と合わせ3回流れますが、
そのうち2回は田中パート、DX2で流れたときは3Dシーンでした。
まだ注目される前後ですが、ほぼ当時の型が完成されたような恰好です。

DISC-1
01.メタモルフォーゼ
プリキュア5の変身曲。
個人的にGoGoよりこちらの方が好みかな。

変身シーン的にはボリューム不足感は否めないんですが、
5人揃って名乗るカットは祝福を受けたような光とあおりが印象的。
5GoGoの5人が重なっていて次々にアウトしていくのもカッコいいんですが、
初代の地面が光るような隠れたヒーロー像から、
祝福を受けた5人を象徴する立ち姿が華やかで好みかなと。
スプラッシュスターがMaxHeartの最終回を引き受ける感じで精霊や世界との繋がりを力にしていましたが、
こちらはその流れをいったんリセットするような恰好でしたね。
変身シーンは5人の未来への祝福だったのかなと今思い返すと感じるかなと。

プリキュア5は佐藤直紀の音楽もこなれてきたのか特に印象的な曲が多いです。 


04.5つの心!プリキュア5!
本編で攻勢に転じた際によく流れます。
DX2では登場シーンで流れています。
フレッシュの登場シーンが主題歌のインストだったのに対し、
5は普通に作品BGMだったのが曲の強さを感じさせてくれました。
初代、SSもプリキュア登場のアレンジだったので、
やはり佐藤直紀の曲強いなと思わせられた感。
5GoGo終盤、館長に固有必殺技連発するシーンでも流れてましたね。


05.乙女の力、受けてみなさい!
これもまたよく流れる曲という感じ。
キュアドリームがクリスタルシュートを放つシーンを思い出します。
ソロのホルンがカッコいい曲ですよね。
ちなみにクリスタルシュートは田中作画。
DX3ではそれぞれのチームの終盤戦を描いたシーンで使われていました。
やはりプリキュア5としてチームで絡むバトルが多いためなのか、
オールスターDXシリーズとの相性は抜群だったように思います。


26.信じる仲間とともに
名曲が多いプリキュア5でもトップクラスに好きな曲です。
TVシリーズだと34話のかれんのバトルを思い出します。
河野回は顔は似ないですが充実した回が多かった印象。

個人的に5GoGoの劇場版で流れたのが印象的です。
この曲のためにあるシーンのような感じがあるのが強い印象を与えるのかもしれません。
TVシリーズではキュアルージュから始まる曲というイメージもあり、
親友とかけるような意味合いがあるのかなと思います。

劇場版では初期に仲の悪かったりんとかれん、
キュアルージュとキュアアクアから始まるのがグッとくるのと、
アクアのセリフが非常に胸を打つんですよね。
劇場版は好きで何度も見ているんですが、なぜそのセリフが出てくるのか、
という源泉がTVシリーズ虫食い視聴な自分はあまり掴めておらず。
なので長年凄く良いシーンなんだけど、なぜアクアなんだろう?
というのが疑問でしたが今回TVシリーズで34話などを見て少しわかったような気がします。

鏡の国でもそうですが、
アクアはドリームと同じく5人の中では少しテーマを強く描かれているキャラクターという印象が強いです。
自分ひとりで何でもできると思っていた、周囲を見ていなかった、
そういう子の成長の一端が描かれるのがグッとくる感じかな。
5GoGoでも2話前後編でかれんメイン回をやったりとちょっと特別な感じで。
なのでそれを踏まえて劇場版を見ると、なるほどな、と思えたというか。

そしてこの曲もちょっとシリアスな形で始まるのが、
ほかの曲とちょっと違うところですかね。
意味合いとしては、昨日の私を超えていく、に近いかもしれません。
ピアノの旋律がちょっとした悲観を感じさせてくれますが、
そういう後ろ向きなところを乗り越えていくという形の曲なのかなと思います。

DXではプリキュア全員が戦うシーンで使用。
5勢とSS勢が必殺技を出すあたりは田中作画。
プリキュア名シーンに田中作画ありを印象付けてくれるのがDXシリーズ。


DISC-2
04.勇躍!プリキュア5!
これもまた定番的な登場BGMですが非常にかっこいい曲ですね。
DX3などでは全員の変身シーンではこの曲を元にした曲が使われています。

18.エターナル襲撃
ほぼ毎話流れる曲ですが、
ちょっとした使い方でピンチ度が変わるのが楽しい敵側イケイケの曲で好きです。
終盤などでルージュやアクアの戦闘組が必殺技を放つも敵に通用せず、
という場面で流れてるとちょっとした絶望感があって良いです。
特にそれまでは必殺技を放てば大体決着みたいな恰好なので、全然違う印象になります。
またDX3では敵の前になすすべなくチームがバラバラにされるので、
そういう敵の手のひらの上にいるという恐怖感をあおってくるのがまた良いです。

 16.ケーキ城空中戦(大空の追撃)
()はTVシリーズサントラでの曲名。
サントラ貼るのも疲れたので代替え。
荒ぶるティンパニーが印象的な空中戦を思わせる曲です。
熾烈な戦いを印象付けてくれる感じで好きです。
DX3での田中作画パートその1という感。

22.ドリームの愛
例のシーンのBGM。
プリキュア通してああいうシーンがあるのはプリキュア5だけなのかな?
敵側ムシバーンの動揺が非常に印象に残っています。
愛など下らん!という態度に対してデザート女王を慕う姿は一見して矛盾していて、
その胸中が満たされない心で占めているというのが味わい深い。
ドリームの愛が作品で何を意味するのかは明確に描かれませんが、
ムシバーンが求めていたものは何か、
なぜドリームの愛が描かれなければならないのか。
そういうものを浮かび上がらせてくれる、象徴する曲だったかなと思います。

24.ミルキィローズ対ムシバーン
スプラッシュスターからの引用。
SS最終回のゴーヤーンのやばさを思い出すと、
押されながらも互角にムシバーンと戦ってるミルキィローズ凄いな、
みたいな感じになります。
と同時に悪意の強い曲の中で確実にショコラの言葉が届き、
女王の呪いが解けているのが気になる感じ。
印象的には味方側が圧倒的に劣勢なのになぜ?みたいな引っ掛かり。
ドリーム対ココもそうですね。
ショコラとムシバーンの掛け合い、
まあ一方的にムシバーンがショコラの言葉に噛みつくだけですが、
実は呪いをかけたムシバーン自身の揺らぎなのではないか、
とBGMの流れで思わせられる一面があるのが気になるかなという感。

25.ミルキィローズ・メタルブリザード
必殺技固有BGMの中ではトップクラスにカッコいい曲なのに、
TVシリーズではこの曲を流すとバトル終了の流れになる印象が強いためか、
1,2回くらいしか使われなかった不遇の曲。

しかし劇場版のこの曲の意義は非常に大きく感じます。
まずそれまでピンチ度高めだったプリキュア勢がムシバーン勢を完全に圧倒する曲であること。
またミルキィローズ最後の見せ場としての盛り上がり。
曲がカッコいいので場を盛り上げている。

メタルブリザードの玩具のギミックとしてふたつの青と赤の薔薇がくっつく演出がありますが、
見方を変えれば男女がくっつく感じとも思えなくもなく、
この場にいるデザート女王、ムシバーン、ショコラの関係の暗喩かも?と思えてくる。
青いバラは秘密の印、である。


30.輝く希望 シャイニングドリーム
佐藤直紀はプリキュア5GoGo!以降は映画のオールスターDXにしかかかわっていないので、
シリーズでの映画での仕事もお菓子の国が最後になりますが、
最後に良い曲を残してくれたなという感。

割とお菓子の国はムシバーンが終始圧倒していて、
プリキュア勢が劣勢気味な感じですが、
最後の最後に暗い世界観を払しょくする展開、
輝く太陽、天空の青空をバックにしたバトルに開放感があり、
それを見事に演出した曲だったと思います。

ムシバーンが太陽を背にしたドリームの姿に何を見たのか、
というのを含めドラマチックな一騎打ち。
ドリームがムシバーンを貫いたことで、
ドリームたちの思いがムシバーンに届いたのかなと思うとちょっと切ない。
そしてドリームもムシバーンを知ったからこそ、
あの表情なのかもな、とも。
ムシバーンを中心とした心のありようの見せ方が印象的で、
音楽的にそれを盛り上げてくださっていて良かったと思います。
かっこよすぎてこのシーン何度見たかわかりません。
まあ佐藤直紀プリキュア終盤は大体よく見返すのですが、
その中でもよく見返している気がします。

個人的にこういうシーンをやれる方こそスターアニメーターだよな、
みたいなことを思ったりもしますが、
DX3でオマージュをやったシーンが田中作画だったので、
やはりそういう意識あるのかなみたいに思ったり。
まあDX3のあのシーンはやはり田中さんしかいなくない?
みたいなことは過去のDXシリーズを見ていると思ってしまったりもしますが。


というわけでBGMを肴に好きなプリキュアシーン語りをしてしまいました。
実は最近は帰ったらすぐ横になりdアニで好きなプリキュアのシーンをヘヴィロテしたあと、
寝るまでヘッドフォンで紹介したプリキュアBGMを流すみたいな所業を繰り返していたので、
それに終止符を打つために書いた感じがします。
ゲームしたり他アニメを見た後にこれをやったりすると寝るのが2時3時になっていたので、
流石にやばいなと思った次第。


佐藤直紀プリキュアは堪能したと思うので、
まだ未見のプリキュアをこれからは見たいなと思います。
DXシリーズの影響か春の映画は結構見ているのですが、
DXに比べてなんだかなぁという印象が強かったので、
それを置いてみていきたいところです。

劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア を語る

2021-10-31 21:26:00 | ■アニメレビューとか

【本予告】「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」
10.30公開 



見てきました。
SAOは以前書いたとおり個人的な引っ掛かりがあって、
あまり作品にのめりこめない部分があったのですが、
アスナを主人公に据えて構成しなおした結果、
自分も楽しめる作品になったのではないかと感じられる作品でした。

以下ネタバレ感想。



アスナ視点での再構成ということで新キャラが入ったりしてますが、
大筋はTVシリーズと同じなので懐かしさを感じながらの鑑賞だったかな。

個人的に旧作ではこういう引っ掛かりがありました。
過去の感想から。

要はTVシリーズはアスナがヒロインのはずだけど、
剣の物語としてはリズの姿がチラついてしまって、
ちょっとズレてしまっているんじゃないか、みたいに思っていたんですよね。

ただ今作はアスナが新キャラの友人であるミトから剣を受け取る辺りで、
剣の物語であることを示されたことでこの意識から解放された気がしたな。

というのも剣の鍔の部分の色が緑で、
また親友がアスナのために取ってくれたくれた剣でゲームクリアを目指す、
という意味合いで描かれていたので、
TVシリーズでリズに作ってもらった剣が緑だったことを思い出すと、
今回のアスナの剣に親友の剣という意味合いが付加されたことで、
TVシリーズも受け取りやすくなったかなと思うんですよね。

そして今作は緑というのがアスナの変化を描いているようでもあり。
アスナが死の淵に立たされたのは植物系のモンスターで、
それが原因なのか外ではなく迷宮という屋内で、
そこに引きこもって戦っていたので、
自然の緑というのがアスナにとってちょっと避けてるような印象があったんですよね。
それがキリトとの出会いで緩和され、
文句を言いつつも森林の中を通ってボス部屋まで移動、
そして親友から受け取った剣は緑、
そこでフードから顔を出し、決意新たなアスナの誕生と。
そしてTVシリーズ2話では追いかけなかったキリトと共に新たな扉へと続いていく。
ポイントポイントで緑がよく挿入されるなという感というか。

アスナがボス部屋に移動するときにこの世界を日常にすることへの辛さ、
というのを語りますが、それが緑に囲まれたところだった、
ていうのはちょっと引っかかっていて、
やはり植物に抵抗あるのかな、と思ったんですが、
そこから新しい剣を手にするところで、
裏切られたと思っていた親友は、緑は、アスナを決して裏切ってはいない、
という意味合いを感じて色々納得させられたなという感じ。

また剣を受け取ってアスナの頭からフードが降りるところ前後が田中宏紀さんっぽく、
最近プリキュア5を見返している自分はこの頃の田中イズムを一瞬感じて、
自分のSAOに関する引っ掛かりとこういう作画がみたいという欲が解消されて、
一気にテンション上がりました。

バトルが終わってキリトと新たな階層へ行ったところの景色がTVシリーズ7話のようであり、
またこの世界の緑、自然というのをアスナが克服し、
クリアを目指すことで日常へと向かう空気もあり、
アスナの変化を語られているようで印象的でした。
緑とはアスナにとっては死と隣り合わせのものという意味合いかなと思ったので、
それを受け入れるところにグッとくる感じがあったのかな。
世界を肯定する意味での緑の美しさがある世界という風でもあったかな。

今作は正直監督も変わって、新しいSAOに対する期待感はあまりなかったのですが、
意外に自分が気にしていたところに触れている感じだったので、
今後が楽しみな作品になりました。
ようやく自分の中のSAOが始まった。
そんな気さえします。
次回作は準備中のようなので、次回もぜひ見たいところです。

アニメ雑記 2021/10/24 を語る

2021-10-24 21:32:49 | ■アニメレビューとか
壊れたPCが直ったので更新再開。
新品買おうかと思いましたが世界的半導体不足で高そうだったのでやめました。
今期のアニメはまだあまり見れていないので、
溜まった話数を一気に消化していきたいところです。

●映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!
脚本が久々の成田良美だったので。
大体プリキュア5の映画ばかりリピートしてるので、
何か感じられるポイントがあればなと思っての鑑賞でした。

以下ネタバレ感想。



最近プリキュア5を見返しているので、
なんか出た!にクスリとし、
ケッテーイ!が後に続きそうなセリフにやきもきさせられる、
キモイオタクそのものな感じで見ていました。

妖精たち関連で別の国に行くはプリキュア映画でよくありますが、
倒されるべき敵が不在というか、
明確な悪役というような悪が敵がじゃないのが気になったかな。
本来だったら来訪先のプリンセスが操られていてそれをプリキュアが助ける、
という形ではなく、石に操られているように見えて、
ちゃんと己の意思で悪をはたらいているのが気になったかなと。

今回はコロナ禍の影響かミラクルライトの演出がなく、プリキュアを観客が助けるという戦法を取れないというのが新鮮だったな。プリキュアに力を与えられなくするとはコロナ恐るべしだなぁと思いましたが、それが逆にプリキュア史的には新鮮かなと。昨年はどうだったんでしょう。

ミラクルライトの演出が入った映画の脚本から無しバージョンへの作品へ変わったことにより、通常の作品であれば力を分け与えていただろう異世界の住人が消滅していることに動揺を隠せませんでした。

今回は話の芯がプリンセス同士の話で、ハピネスチャージから続く成田流プリンセスの扱いについての話になったのかな。またハートキャッチの出演により心の花要素が加わったことで、花の意味合いが強まってるのも印象的でした。5gogoが薔薇の話だったので、まったく関係ないプリキュア5勢の背中を映画で幻視してしまう感じでもあり。登場する花の意味合いが希望だったので、大いなる希望の力といえばキュアドリーム!みたいなね。そういうオタク心をくすぐられる作品だったかな。

だからか卵が先かニワトリが先かじゃないですが、この話の後に5gogoに続くなら話として綺麗かなとも感じてしまったかな。国を亡くしてしまったプリンセスの絶望の話から、国を守るためにキュアドリームに力を託すショコラ姫に繋がると綺麗に見えるかなと。要はミラクルライトのある世界からない世界へ行くよりは、ない世界からある世界へバトンが繋がる方が美しいと思えたからですが、それだけ現実が動いたということなんだなというのが伝わってくるようでした。ハートキャッチ勢がいるならミラクルライトはある世界だろ!というのもわかるんですが、まあそこは成田脚本世界繋がりということで。

個人的に映画はなるべく本作のキャラ中心で行ってほしかった気持ちが強いですが、
やはりネタ切れ的なところもあるんでしょうかね。
ハートキャッチ勢の必殺技はなりを潜めていた感じですが、
最後はちゃんと巨大女神が大暴れしてくれて良かったです。
キュアマリンで話が動かしやすいのはわかる感じですが、
成田脚本的にはそこはやはり対抗馬という位置づけ(意識はしてるはず?)のハピネス勢だったのでは、
という気がしないでもない。

映画のTVシリーズの日常から映画の非日常へ、という構成は毎回親切だなと感じるかな。
特に5gogoは超親切設計なのでTV見てなくても映画だけで美味しく見れるのでおススメです。

基本的に自分のプリキュア観は5gogoの映画『映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』で止まっているので、というかお菓子の国が傑作すぎて他作品を見る意欲が出なかった、という感じですが今回は助けたい人も実は消えていて、あるのは意志だけ、という形で無形のものを残すのに歌というのがちょっと染みる感じでもあったかな。ハピネスチャージでは人形の国が噓の国でしたがキャラクターはきちんと存在し続けていたので、今回はまた更に先に行ったなという感じが新鮮でした。

あと本来であれば主役であろうキュアサマーがあまり前に出なかったですが、
敵プリンセスを前にした際にローラを掴むあたりはイケメン度が高い背中でグッときたかな。やはり雪を制するのは熱みたいな。

プリキュアは詳しい方がいるので別に熱心に見る必要はないかなと敬遠ぎみでしたが、
やはり自分の中のプリキュア観を育てないとこういうときに全然作品を読み解けなくなるなと感じたので、
もっとプリキュアを好き勝手に語るべきだなと痛感させれました。

というか詳しい方がいるからと思ったらあまりプリキュアに関する感想記事が見つけられずイラついてきた、というのが本当かな。もっとみんな好きなプリキュアを語りましょう。

プリキュアの話はまた年末にする予定です。

アニメ雑記 2021/10/19 を語る

2021-10-19 07:00:29 | ■アニメレビューとか
●劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!
見てきました。
デルタの一作目のワルキューレ中心の劇場版が印象的で、
テーマ的なところに触れた作品だったので、
今作がどのような形になるのか楽しみでした。

以下ネタバレ感想。


キービジュアルが銀河争奪歌合戦ということで、
またワルキューレ一強みたいな感じになるのかなと思ったんですが、
ワルキューレもまた一歩後ろに下がって主人公とヒロインの愛の話、
というのがメインだったように思います。
三角関係がマクロスの醍醐味の一つですが、
今回はそこをまた一歩踏み込んで、三角関係が終わったその後、
という形で話が展開していくのが新鮮な気がしました。
ただ前回の中心だった美雲の描写などから、
もう少し歌に関する意地や思いを表現してほしかったかなと思います。

今回はハヤテとフレイヤの2人が中心になって話が進んでいて、
最初に印象的だったのがリンゴ畑での星空ですかね。
裸足で木に登っているフレイヤ見てこれは河森さん的こだわりなのかなと思いつつ、
月明かりを雲で隠して月光で見えなくなっていた星空が見える、
みたいな描写が新鮮に映りました。
普段だったらバルキリーに2人で乗って星間飛行、
みたいな描写だったのかもしれませんが、大地からというのが気になったかな。
家族や先祖が生きた証としてのリンゴということで、
リンゴが命のメタファーとして印象的に描かれていたと思います。

ただリンゴが燃やされて、
リンゴをまた復活させようでハヤテが燃えたリンゴをフレイヤに手渡すのはわかるんですが、
その後にそのリンゴが種子だけを取り出された状態になるのがやや不可解。
そのままにしていたら腐るし、というのもわかるんですが、
燃えたリンゴは命を賭けて歌う傷ついたフレイヤそのものを暗示するものとも考えられたので、
リンゴを種子にした時点でフレイヤの運命も示されていたと思うと、
なぜリンゴから種子を取り出す部分を省いたのかと、
そこだけが非常に気になる感じでした。
そこを描いたのが映画の物語と言えばそれまでな気もしますが、
その飛躍ではリンゴの辿る運命について納得出来なかったというか。

シリーズ作品的に過去作からの引用が結構目立つのも気になったかな。
エキセドル参謀や年老いたマックス、行方不明だったメガロード1の出現、
シャロン・アップルやゴーストなど、旧作の引用が目立つなと。
マックスの登場は老いた監督の姿とも重なるような気がして、
やはりそういうところを意識されているのかなという気がしました。

シャロン・アップルについては敵が生体兵器として歌を使ってくるので、
シャロンの強化版、AIではなく人の意識の延長としてるのが気になる感じ。
アバター問題ではないけど、中の人は同じで歌ってるキャラもそれっぽいけど、
しかし意識はその限りではない、
みたいな描写はVtuber問題などで揺れる現代から見える描写かなと感じたかな。

ただ敵がワルキューレの模範としてダークワルキューレ的なものを出現させますが、
扱いが映画プリキュア5のダークプリキュア的な気がしたかな。
特にフレイヤのコピーがフレイヤ歌に共感して歌い出すのもプリキュア5的だし、
何ならスマイルプリキュアでその延長もやっていたので、
プリキュアはマクロスをとっくに追い越していたのだなぁみたいな気分にはなりました。

フレイヤの、ワルキューレの歌に呼応して敵も味方も歌いだして大団円、
みたいなのはマクロス7的な形で河森さんもついにそこへ至るのかと思ったんですが、
そこに冷静に冷水を浴びせる敵の大将の自爆を見ると、
そんな簡単に人の思いは消せないというのを見せつけられるというか、
河森さんの中の葛藤を見せつけられた気がしました。

最後に結晶化したフレイヤをハヤテが抱きかかえる図は途中から予想できる絵でしたが、
その絵が綺麗で個人的にグッと来てしまったな。
凄くセンチメンタルな絵という気がしましたが、
そこを堂々とやりきるところが凄く素敵だなと感じたな。
絶対LIVE!!!!!!じゃなかったのか、これじゃワルキューレも実質終了かな、
という絵でもあるんですが、
そこより大事なことがあった、ということだったのかもしれない。

Fの復活とワルキューレの終わりは商業的な実情を読んでしまいますが、
監督がテーマとして描ききったなら納得という感じにしたい、かな。
ただ自分は何かを見落としているような気もするので、どうかなと。

最後にリンゴの花に囲われた絵は綺麗で個人的にはグッときました。
デルタで監督がやりたいことが完遂できたかはわかりませんが、
個人的には劇場版で満足感が得られるシリーズだったかなという気がします。


●劇場短編マクロスF~時の迷宮~
デルタ上映前に短編として。
成長したランカを見ると遠いところにきたなと非常に感慨深くなります。
正直そこまで好きなキャラというわけでもなかったんですが、
魅力的に見えてこの感覚は何なんだろうなと思ったりも。
久しぶりに菅野よう子の曲が聴けたのも嬉しかったかな。
3Dという形で幻のライブを見せたりとか実験的な感じで画も良かったかな。
Fシリーズとして続編を匂わせていますが、
デルタが終わって前シリーズのFが続くとなると、
デルタで触れたメガロード1の行方などはまたスルーされるのかなど、
物語的な謎を残したのがちょっとヤキモキさせられる感じ。
また動く3人を見たいのはヤマヤマですが、どうなるか。


今更ですがマクロスシリーズはもう監督の人生をかけたものになっていることに気付かされたので、果たして今後どのような展望があるのか、また何を描いていくのか、非常に気になる形でした。今後どう展開されるのか楽しみです。