すごくロマンチックな名前の恋野の町。
これは中将姫の「母恋し 恋しの野辺や…」と詠んだ歌から
恋野の地名が生まれたとか…
そう言えば恋野橋を渡ったところから中将姫の名前が目立つように…
あじさい園の帰りは中将姫伝説を訪ねてみよう。
中将姫は奈良時代の右大臣藤原豊成の娘として生まれたが
5歳の時に母を亡くす。
成長するにつれて容姿端麗、英知に富み何事にも優れた
女性になったが、豊成が後妻として迎えた照夜は、
こうした中将姫に嫉妬し、憎むようになり
姫は命まで狙われるようになったため、
恋野の雲雀山に逃れ、仏に仕えて住むようになった
「ほっと和歌山県」より
「中将が森」
姫がこの地を去る時金の菩薩像を残したと言われる。
続いて雲雀山福王寺へ…
境内はきれいに建てなおされている。
境内にあった中将姫の銅像。
そして姫のように清らかな泰山木
中将姫の歌から恋野の町の名前が付いたとあったが
この「母恋し 恋しの野辺や…」の歌。
続きはどんな歌だろうかと気になりだした。
でもどこを調べてもなかなか出てこない。
半分意地になって昨日は半日ネットで調べまくってしまった。
で、やっと見つけたのがこの歌。
「母様恋し 恋し野の 恋野の里や 雲雀山
雲雀の山に来てみれば 紅葉美し 母様に 衣したてて贈らばや
天のみ国におわします、母様どうぞ私の切ない心くみたまへ」
間違っているかもしれないけれど、これということにしておこう。
しかし中将姫の話はあくまで伝説。雲雀山の話も
有田市にも同じ伝説があるようだ。
しばしはるか奈良時代に思いを馳せて…
あっ、そうそう俳優の溝端淳平クン、こちらの出身だそうです