松井秀喜のスロー調整。思惑は早い、遅いではない。

2007年02月07日 | 松井秀喜
例年、55番は帰国するや否や、いろいろ報道陣に囲まれ、その練習も公開してきた。
ただ、2007年はその非公開さにメディアはいささか疑問符を問いかける。時代は変わっても巨人、ヤンキースという一流球団で戦う男に注目してしまうのは仕方のないことだろう。この練習が控えめか?非公開か?の困惑は昨年のケガが影響していると見ているメディアの方は多い。
しかし、この怪我に対しての心配はファンが思う程、重要なことでない。(それは、後半ある程度結果を出してフォーム改造に成功している)昨年、フリー打撃を見せて今年はしないと、どうしても左手首の違和感と察知するが、それより、いささか心配なのは巨人時代からの膝とくに左膝の痛み、違和感にある。人工芝が膝の負担になっていた。その払拭を和らげるためには、フリー打撃より上半身と、特に下半身の強化に他ならない。162試合+ポストシーズンを戦い抜く強靭な身体は技術的な修正より古傷といかに仲良く付き合うことにあると思う。怪我後、打撃の許可が貰えなかったのは、医師からではなく、自分が万全でないから敢えて、自らが拒否したことを忘れていない。後のない選手なら痛くても大丈夫と言うが、松井だって、OK!!と痛くても言えたはず。それをある程度の違和感が消えるまでNO!!と言い続けた彼は、ヤンキースという名門が2000年から世界一制覇をしていなくとも、この1~3年で選手生命を絶つことは微塵も考えず、NYYの戦力として無理は禁物なのだ。「松井無理して世界一にあらず」選手も首脳陣の彼の焦りからの復帰等意味がない程、ピンストライプ軍団は知り尽くしている。彼の調整がスローだろうが、ハイだろうが、あれから経験した後の彼の苦闘と成長を球春から爆発する逸材であることに、何も問題ないと言いたい。きっと開幕に彼はヤンキースタジアムで『威風堂々』と立っているに違いない。