街中をぬけて、スケッチ仲間と、フエ郊外にある広大な松林の中のトゥドゥック廟へでかけてスケッチをしました。 グエン朝の第4代皇帝のトゥドゥック帝が、生前に別荘として使用していた建物だそうです。 トゥドゥック帝は、在位中の1864年から3年の年月をかけて廟としましたが、この廟の近くにある蓮池と木造の釣殿で、よく涼を求めて釣りを楽しんだそうです。 残念ながら蓮池の畔を歩いた記憶はあるのですが、写真に撮っていませんでした
多分ここは墓所の一部だと思いますが、記憶はチョッと曖昧です ここの建物や石像の多くが、全体に黒くて(材料の石が黒い?)硬質な雰囲気のために、暗い感じがして馴染めなかったのは残念です。
広い敷地に、たくさんの建物があり、中には半ば崩れたまま打ち捨てられている建物もありました。
それで、ここでのスケッチは、廃墟となって蔦などに覆われている場所で(なぜかこちらの方が、ホッとしたので・・・)描きました。 それが、見出し画像です。 丁度、ドイツから観光に来たという女性もここに足を踏み入れて、じっくり見ていたので、ついでに描き入れてみました・・・(^_-)
こんな感じで栄華の後の侘しさが漂っていました・・・
この回のスケッチは、ベトナム戦争の傷跡をアチコチに目にして、色々考えさせられたスケッチ旅となりました。 長い歴史の中でもいろいろ紛争があったようですが、比較的近い時代にもフランスの植民地になったり、南北戦争があったり、アメリカ軍の介入があったり・・・人々はいつも大変な生活を強いられてきたと思います・・・
それでも、みんな元気で明るく生きているような姿が見られたのは、嬉しいことでした。 機会があったら、スケッチ旅の頃よりずっと復興しているであろうベトナムを再び訪れたいと思っています。
おまけに、街の中で見つけた元気な人々の姿をご覧ください(^-^) 前の記事中にも何枚か掲載しています。
フエの王宮で建築を学ぶ大学生達に出会ったことは、この国の希望を見る思いでした。