バイクの排気ガスの中を歩いてのスケッチは切り上げて、旧市街へのスケッチにでかけました。 フォン川沿いの広場に、こんな微笑ましい彫刻が立っていて、オッと目を引かれました。
こんな生きのいい女性が貝を採っていました
この貝も青空市場に並べられるのでしょうか
王宮に辿り着くと先ず午門が見えてきます
高さ17m 幅58mあるそうです
午門を通ると正面に大和殿
ここで歴代皇帝が即位式を挙げたそうです
ベトナム戦争中の1968年にテト攻勢で完全に破壊されてしまったそうですが、1970年に再建されたそうです。 大和殿を抜けると、高級官吏の詰め所が左右にあり、その奥に紫禁城があったそうです。紫禁城で皇帝が政務を摂り行ったり、また皇帝の生活空間でもあったそうです。 また、ベトナム最古の劇場である「閲是堂」も建っていたそうです。
私達がスケッチに行った2008年には、世界遺産に登録されているとはいえ、再建された大和殿から先は、ベトナム戦争の爪痕が色濃く残っていて、建物が破壊されたままに日に晒されていて、とても胸が痛くなりました。
見出し画像は、大和殿入り口の一部を描いたものです。 丁度若い男性達が熱心に建物を見学していたので、話してみるとベトナムの大学で建築を専攻していて、ベトナムの伝統建築を学びにきた、ということでした。
私が日本から来た、と言うと、目を輝かせて、『自分たちの大学に日本の建築家の安藤忠雄先生が講義にきてくれた。 素晴らしい講義だった』と。 かの有名な安藤忠雄さんが、ベトナムの大学で講義をされ、しかも学生たちに感銘を与えた講義だったことを知り、何だかとても誇らしい気持になりました~~
この時も、現地の人たちとの交流にいつも役立っている?お菓子を取り出して、しばし楽しいひとときを過ごしました。 絵の中に描いたのはその学生のうちの2人です。 建物の屋根に龍が天を向いていますが、ベトナムでは龍が皇帝の象徴だからだそうです。
次に続きます・・・