曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

もうひとつ回るか、歯車・・・

2021-02-07 | 良い加減介護

先日夫がお世話になっている施設から電話がありました~~ 

『お昼ご飯を他の入居者と間違えてしまって、デザートのオレンジを食べてしまったところで気が付いて、急いで変えましたが、すみませんでした』

「主人はオレンジを食べてはいけないのですか?」

『いいえ、そんなことはありません・・』

ワケが分からず、良く聞いてみると、夫は食事がとれず、低栄養状態のためにプロテインを強化したお粥の特別メニューになっているのに、他の人の食事と間違えて配ってしまったので、折角のプロテイン入りお粥が食べられなかった・・・ということの謝りの電話だった、ということが分かりました・・・

その要領を得ない電話に加え、配膳間違いで、床づれの初期に気づいて貰えなかった対応のまずさに対す不満を思い出してしまい、ここはしっかり話そうと、結局ケアマネさんと栄養士さん、看護師さんとの話し合いの時間を取って頂きました。 

率直に家族の立場としての私の意見を聞いていただき、施設側からは夫の現状と、今後の問題点などにつき、かなり突っ込んだ話し合いができました。お互いに顔を見合わせて話し合って良かった、と思えたことは大きな収穫でした。 看護師さんから、初期対応のまずさについては『本当に申し訳なかった』ときちんと謝って頂けました。 今後の介護に生かしてもらえればいいなぁ・・・と思います。

とはいえ、緊急事態宣言が発令されている厳しい状況下で、神経を擦り減らしながら介護に当たって下さっている施設のスタッフさんには、本当に感謝してもしきれない気持ちで一杯でもあるのです・・・

ケアマネさんは、特養などの施設を考える前に、セミオーダーメイドの介護を考えてはどうだろうか・・・と提案して下さっています。 基本的には自宅介護の形で、介護度5(昨年9月に緊急入院した時には、介護度1だったのが、施設入所時の介護度見直しで、何とびっくり、介護度5になり・・・これもショックでした~~)で使えるサービスを目いっぱい活用すれば、奥さんの負担はかなり減らせると。 近いうちにいくつかプランを立てるので、一緒に検討してみよう・・・ということになりました。

ケアマネさんが言う、セミオーダーメイド介護とはどういうものなのか・・・ この道20年以上の経験があり、各種施設の実情も知り尽くしておられるケアマネさんの意見は貴重で、傾聴に値すると思っています。 彼の言う通り、今では立つことも出来ず、食事をはじめすべてに介助が必要な夫を自宅で介護することが、各種サービスを使って、そう大変でなくできるのなら、自宅で看てやりたいし、夫にとってもそれが一番安らげるだろうと思っています。 後悔のない介護のために・・・

包括センターの担当者の方々は、『奥さんの覚悟次第ね、先ずはお試しをさせてもらってから、じっくり考えたら』とのアドバイスをして下さいました。 友人は、『自宅介護は断固反対。共倒れになってしまうから。 のりさんファーストで考えてね』と心配してくれています。

お試しにしても、デーサービスは、緊急事態宣言が出ている期間は閉鎖となっていますし、床づれの治療も落ち着いた段階まで待たなくてはならないようですので、もう少し時間がかかりそうですが、いづれにしても、夫の介護はまた一つ歯車が回ることになります。 「老いる」とはなんと酷なことなのでしょうか・・・

 

                             

ここ1ヶ月近く、なかなか進まなかった日本画の大下図が、ようやく目途がついてきました~~ 今回は下図をしっかり描きこまないとならない絵に取り組んでしまったため、大苦戦・・・あっちでお茶のみ、こっちで寄り道・・・しながら、何とか放り出さずにいけました・・・ 下図が出来ただけで、こんなに嬉しいのはおかしいのですが、なかなか集中できず遅々として進まぬ1カ月はちょっと長過ぎました・・・ 

見出し画像は大下図のほんの一部分です・・・ 絵の完成はいつになるのか分かりませんが、焦らずに楽しみながら?進めていきたいと思います。 絵も歯車が一つ回ったと言えるのでしょうか・・・(^^;

 

すみません、少し重い話になってしまいましたが、大丈夫。 なんとかなるさ! 明るい方を向いていきます。

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