着きました。北緯39.22度、奥の細道最北の地です(岩手県の平泉が38.59度ですから、ほぼ同じ緯度ですが)。
およそ2,500年前に鳥海山が大きく崩れて岩なだれが発生し、海に流れ込んだ岩のかたまり(流れ山)は多くの島々となり、やがて島々をかこむように砂嘴(さし)が発達して一帯は入り江となった。島々には松樹が茂り、水面に鳥海山を映し、松島と並ぶ景勝地として象潟は広く知られることとなった。しかし、文化元年(1804)6月の大地震によってこの地域は隆起して陸地となり、往古の潟は一変して現在の稲田と化したのである。象潟は、火山活動および地震による土地の変化を示す自然記録として学術上の価値が極めて高いため、昭和9年1月22日、国の天然記念物に指定された。
以上、管理団体「にかほ市」の説明看板より転載。