ゼネテス遺書問題
蓮さんちに、こんな議題が!これは、乗るしかない。(笑)
蓮さんの分析を参考にすると、ゼネの遺書はティアナパートと伯母貴パートがあり(笑)歌でいう所のサビの部分はティアナパートだったりします。
また、ティアナパートはティアナパートで、伯母貴パートは伯母貴パートで繋げても大体意味は変わらず、伯母貴パートをすっこんと抜いてティアナパートだけ繋げると
・ティアナパート
ティアナへ
あんたがどんなに疑いを持とうとも あんたは叔母貴の娘だ。
(カット)
あんたが嫌っていたのは、あんた自身だったんだからな。
誰にどう接して良いかわからず、他人の顔色ばかり伺い、誰にでも媚びを売る自分自身だったんだ。
でも、それが悪い事なのか?
他人の顔色を伺うってのは 気遣いので出来る人間って事だ。
誰にでも媚びを売るってのは、誰にでも分けへだてなく優しいって事だ。
そして、それはいろんな人の支えになっていた。
だから、ティアナ。
あんたはそのままでいいんだ。
いつまでも優しいティアナでいて欲しい。
・伯母貴パート
叔母貴は王を愛していた。
愛されようと必死だった。
他の誰もいないさ。
あんたの無理解は叔母貴を苦しめていた。
叔母貴が頑張ったってどうにもならん。
(カット)
そして、出来れば叔母貴のことを分かってやって欲しい。
意外と繋がります。
個人的に全文で
「叔母貴が頑張ったってどうにもならん。あんたが嫌っていたのは、あんた自身だったんだからな」
の二文が繋がった文章として違和感を感じるんですが私だけですね。(涙)
ゲーム中にアイテムとして「ゼネテスの遺書」を見るとゼネテスが死刑直前に書いた物らしい。
カルラ撃退からロストール連行死刑直前まで、ゲーム的の時系列でどれ位の日数を費やしたか細かく検証していないので、
(例えば、旅先スタート開始日にフリントが死んで、その後二日位落ち込んで、ゼネテスとエンシャントに向かうまでが二週間位みたいな記憶がみたいな)
死刑直前に書いたとされるタイミングが何処かわからないのがガンですが、ゼネテス本人曰く「追い詰められるとダメだな」とか何とか言う状況で書いた模様。
その割には、文面が落ち着いているのは、伝えるべき事がもう既に頭の中できちんと整理されていて、用意してあったように思えます。
いつか、時がくれば言う筈だった事を、そこに至る前に残さねばならなかった。
「誰でも良いからティアナに渡して欲しい、伝えたい伯母貴の名誉の回復」を(涙)
で、文末の結論が「そして、出来れば叔母貴のことを分かってやって欲しい」なんですね。
これは、その前の分文章「いつまでも優しいティアナでいて欲しい」で止めておけば綺麗な文章で終わったのに、伯母貴のフォローで締め括ってるんですね。
で、なければ「そして、出来れば叔母貴のことを分かってやって欲しい」の後に、本来何かが続いて欲しい、続くだろう文章の運びだと思うんです。
そして私は、都合の良い、最も妥当な憶測をしました。
遺書をしたためる時間にタイムリミットが来て、最後にこれは絶対残したい!という事を瞬間的に
「もうこれでいい!終わり!」と書き殴って、時間が無くなって締めた。
というのはありえないだろうか。
実際、遺書冒頭に関しては「これを読んでいるってことは俺は死んだって事か。後悔しないようには生きてきたつもりだが、いざ死ぬとなると、結構やり残した事があるもんだ」
自分についてを述べる、腹を据えるつもりの余裕がまだ見えている。
ほら、ゼネテスなら、最後に、遺書を書き切った最後の部分に「ガラにない」的な照れ隠しで自分のフォローをしそうなのに。それをしていない。別れの言葉もない。
まあ、自分の事より伯母貴だと言うのならそれもありですが…。
「そして、出来れば叔母貴のことを分かってやって欲しい」という文で、彼の文章が、「出来れば」「分かってやって」「欲しい」とゼネテスが物凄く下手に出て、頭を下げて御願いしている印象なのが気になります。
ティアナへの伝言は、ティアナ個人に向けていながらも、「伯母貴が最期まで命がけで守ろうとしたティアナ」に向けた言葉だったのかも知れない。
ゼネテスは、ティアナがエリスに対して無理解な事に対して、頭ではよくわかっていても、仲介するような仕方はしなかった。
ティアナのキャパがゼネテスに追いついていないで、対等な会話がなりたたないのかも知れないし、ゼネテスの「俺の方こそ家族関係に立ち入るようなことを言っちまった。悪かったな」で憶測出来るように家族関係には立ち入らないという旨を通していたのかも知れない。
でも、遺書においてはティアナの事をちゃんと見ていた気がした。
だから、遺書を読んだ時は、ちょっと安心したのです。
そうなってくると、ティアナが闇落ちした場合、この読まれる事も最期まで伝わる事のないメッセージの行き場がとてもやりきれない。
エリスが死に、ティアナが闇落ちした時の最期まで解決されない事の多さがひたすら切ない。
ただ、ロストール王家の人間のちょっとした欠点とちょっとしたすれ違いが積み重なって、悲惨になってしまった事はわかる。
オチのないまま、重たくなって終わる。