難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

通奏低音としての「社会福祉の理念」 要約筆記者の場合

2010年12月18日 21時27分47秒 | 要約筆記事業
介護福祉士の受験直前対策の勉強をしていると、国家試験の解くヒントとして、「常に出された問題の通奏低音としてどのような理念・理想が奏でられているのかをまず考えることである」とあった。

この、理念・理想とは何かと考えていると、次のページには、キーワードは利用者の「権利擁護」と出てきた。

社会福祉実践の項に、「社会福祉は現場を離れてはあり得ない。理念も理想も制度・政策あってのものである。
毎年4科目8事例の24問の事例問題は介護福祉士として現場で活躍する場合の具体的な問題解決能力が問われる」とあってキーワードが利用者の権利擁護とあったのだ。

つまり、現場での問題解決は「権利擁護」の視点が欠かせないということを言っている。

要約筆記者が社会福祉の理念や権利擁護とは何かを時間をかけて学ぶのは、弱い立場にある難聴者等に情報を保障する、コミュニケーションを支援することを法的に義務づけられた事業の担い手として、関わるからだ。

学んだことが日々の事業の中で要約筆記の表記にも、現場の突発的な事態に対応する力となるからだ。
社会福祉の理念、権利擁護の意味、憲法、障害者権利条約などをきちんと学んでいれば、人によってその判断に大きなズレや幅は生じない。
「学んでも現場ですぐに役に立つかどうかわからない」ものではなく、日常的な判断、行動の基盤なのだ。


ラビット 記