難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

来年ワシントンで国際磁気ループ会議 

2010年11月10日 23時21分50秒 | 機器について
国際磁気ループ会議の発表論文の募集が全難聴経由国際難聴者連盟から送られてきた。

2011年6月18日から20日、アメリカのワシントンDCで開かれる。
これは、全米難聴者協会HLAAのワシントンDC大会が6月16日から19日に開かれるのに呼応している。

磁気ループと言えば、国際マークが決まっている。全難聴はこれに関与していないがすでに国内でも使われ始めた。

どのような場所に磁気ループが使われているのか、磁気ループの弱点を解消する方策があるのか、コストダウンを図る方法など知りたい。
日本で、ユニークな利用や設置場所についても報告したい。
これの参加により、国内の普及に弾みをつけたいところだ。

ワシントンDCはホテルが高い。地下鉄で数駅離れれば安いところもある。
羽田から西海岸までは直行便がある。そこからワシントンまで乗り継ぐか。
円高とは言え、総額15万円はかかるだろう。


ラビット 記
※屋外フェスにも磁気ループが! 

> -----Original Message-----
(注)文中の「@」は半角「@」に置き換えてください。

From: Dana Mulvany [mailto:loopconf@gmail.com]
Sent: Friday, October 29, 2010 3:39 PM
To: Warick, Ruth; Marcel Bobeldijk
Cc: Nancy Macklin
Subject: International participation sought: 2nd International Hearing Loop Conference (new date)

Greetings! As you may know, the Hearing Loss Association of America (HLAA) is hosting the 2nd International Hearing Loop Conference, scheduled for June 18 - 20, 2011 in the Washington, DC metropolitan area.
Information about this conference is online at:
http://www.hearingloss.org/convention/2011Convention/2011conference.asp

This international conference is a rare opportunity for people from all around the world to discuss convenient, user-friendly communication access for users of telecoil-equipped hearing aids and cochlear implants. It is also being held in conjunction with the HLAA convention from June 16th through June 19th.

I personally am working with HLAA on the program for the International Hearing Loop Conference, and am thus reaching out to your organization to seek participation from diverse countries. We are looking for:

1) Geographically diverse and recommended speakers (fluent in English) on topics related to audio induction loop technology, such as but not limited to advances in looping technology, international standards, assessing and remediating electromagnetic interference, microphone technology, complex loop installations, future developments in user-friendly, effective communication access, etc.

2) Updates on the status of loop installations on a country-by-country basis

3) Pictures and videos of interesting loop installations from different countries (with a possible option of presenting them in person at the conference)

Organizations or individuals who would be willing to provide information about #2 or 3 above, whether or not they are attending the conference, are asked to contact me at LoopConf@gmail.com to let me know of their intent of doing so.

We have a Call for Papers with a deadline of December 1st for speakers from outside the U.S.A., but I would encourage anyone interested in speaking at the conference to contact me right away at LoopConf@gmail.com, regardless of whether the first deadline has passed. The program must be finalized by early January, however.
(Note: Although all proposals must be sent to Nancy Macklin at HLAA for record-keeping purposes, she will be forwarding them to me.)

Please forward this email to other organizations or individuals if it would be helpful to do so.

Please let me know if I can be of further assistance. I hope to meet you or a representative from your organization in D.C. next June!

Best regards -

Dana Mulvany, MSW
Consultant for the 2nd International Hearing Loop Conference
LoopConf@gmail.com

http://www.hearingloss.org/convention/2011Convention/2011conference.asp


これが国際磁気ループマーク。「国際」聴覚障害者標識に『T』が付けられている。
TはテレコイルのT。

人工内耳は「聞こえの成績」で見てはいけない

2010年11月10日 21時15分48秒 | 人工内耳
人工内耳を装用したことは医療措置を受けただけで、難聴者が一人の人間として発達する土台の一部でしかない。

人工内耳装用児・者は教育の面でも、福祉、社会の面でも多面的な支援を受ける必要があり、また権利があるという考えだ。

難聴者、人工内耳装用者は、補聴器、人工内耳を付けたりするだけではその発達は保障されない、本人に対するエンパワメントを含む社会的リハビリテーションが必要。

『社会リハビリテーション』
「社会生活力SFAを高めることを目的としたプロセスである。社会生活力とは、様々な社会的状況のなかで、自分のニーズを満たし、最大限の豊かな社会参加を実現する権利を行使する能力を意味する」
(国際リハビリテーション協会RIの社会委員会、1986年)


聞こえの良い(成績の良い)子供ということがよく言われる。聞こえないことを聴覚活用が「キビシい」などと言ったりする。
人工内耳を装用しても、「聞こえる」という物差しだけで取り上げられるのはいかがなものか。

人工内耳の効果は聴力から見ればまちまち。「成績の良い」人もいれば「悪い」人もいる。
人工内耳を付けた人を聞こえ(聴力)のみで分けて良いものか、まして優劣を論じて良いのか。

聞こえの悪いのは本人のせいなのか、医師の責任か、STの責任か、運が悪いのか、聞こえで人間の価値を決めるような言い方には反対したい。


ラビット 記

出版UD研究会の案内 聴覚障害者も出版のUDを

2010年11月10日 12時25分01秒 | バリアフリー
ユニバーサルデザイン関係の取り組みの案内があった。

出版のユニバーサルデザインは聴覚障害者にも重要だ。
つまり、文字を手話で読む権利の保障だ。
障害者権利条約のアドホック委員会で、世界ろう連のリサ・カウピネンさんとこの問題で連携したことがある。


ラビット 記
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第30回出版UD研究会にて
静岡県立大学の石川准先生の講演がありますので、
ご案内いたします。

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第30回出版UD研究会
「“電子出版元年”にあらためて本のアクセシビリティを考える」

*ゲストスピーカー:石川 准(静岡県立大学国際関係学部教授)
*日時:2010年11月20日(土)14:00~17:30(受付開始13:30~)
*会場:専修大学神田キャンパス1号館3F303教室
〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/campus_info/kanda_campus/kanda_camap.html
・最寄り駅:都営三田線・都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」出口
A2から徒歩3分。東京メトロ東西線「九段下駅」出口5から徒歩3分。
*参加費:1,000円(参加費の中には、資料代とともに、当研究会の情報保障にかかわる基金も含まれます。)
*定員:200名(予約制・先着順)

日本にも何度目かの「電子出版元年」がやってきました。
電子書籍が本格的に普及することにより、これまで紙に印刷された本が読めない・読みにくい立場におかれていた人にとっての「アクセシビリティ」に ついて、配慮される可能性があり、大いに期待されます。
とくに一人ひとり異なるニーズにきちんと応えていくためには、読者によるカスタマイズがどこまで可能になるのか、「読みやすさ」「使いやすさ」 「わかりやすさ」が確保されているのかを、絶えず検証していく必要があると思います。
今回の出版UD研究会では、社会学者として多くの著作があり、また全国視覚障害者情報提供施設協会理事長も務める石川准さんをお招きし、ご講演い ただきます。

OCRを活用した「ハイテク読書」の先駆者として、また自動点訳ソフト「エクストラ」の開発者としても知られる石川さんに、今年の4月からスター トした「サピエ図書館」やアメリカのブックシェアをはじめとする国内外のインターネット図書館の動向、国連障害者権利条約と「合理的配慮」につい てお話いただくとともに、これからの電子出版と電子図書館のあり方について、参加者のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

【ゲストスピーカーのプロフィール】
石川 准(いしかわ・じゅん)
1956年富山県生まれ。16歳のときに網膜剥離で失明。東京大学文学部(社会学科)卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、静 岡県立大学国際関係学部教授。社会学博士。特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会理事長。
おもな著書に『見えないものと見えるもの― 社交とアシストの障害学(シリーズ・ケアをひらく)』医学書院、『アイデンティティ・ゲーム―存在証明の社会学』新評論など。
ウェブサイト「石川准・社会学とアシスティブ・テクノロジー」
http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/

お申し込みは、Eメールかファックスでお願いします。
*メールアドレス:ud30@ud-pub.org
*ファックス:03-5988-9161

申込の際、以下の情報をお伝えください。
(1)お名前・よみがな・所属(あれば)・連絡先
(2)懇親会参加希望の有無(会費5000円程度/申込は11月12日(金)までにお願いします)
(3)テキストデータ事前送付希望の有無
※視覚障害などにより、当日配布する資料が読めない・読みにくい方のため、事前にテキストデータをEメールで送ります。送信は11月15日(月) ごろの予定です。
(4)その他、障害などの理由で何らかの配慮が必要な方はお書き添えください
(特になければ空欄で結構です。詳細については、事務局よりメール等 でご相談させていただきますが、内容によってはご希望に添えない場合もありますので、あらかめじご了承ください。)

詳細リンク先:
http://blog.goo.ne.jp/ud-pub_blog/e/10db8a2ed833c8c581c72cc517b30db8

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ご案内は以上です。

以下署名です。
(財)日本障害者リハビリテーション協会
情報センター
有田由子 mailto: arita.yuko@dinf.ne.jp
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
TEL:03-5273-0796
FAX:03-5273-0615
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   Disability INFormation Resources (DINF)□■
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