難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳の最近の聞こえ

2010年05月28日 20時07分32秒 | 人工内耳
やっと、退社。
他に2、3人を除いて皆退社し、電話もかかってこない。
何か甲高い音が聞こえるので、何か聞こえるか聞いてみた。
「鳥の鳴き声だよ」と上司(まさか)
「何か高い音ですけど」
「扇風機の音かも。扇風機だ。」

油が切れた扇風機がキュルキュル鳴っているらしい。

「ああいう音が聞こえるんだ」

聞こえていないといつも意識されているがこれで聞こえていると思われても困る。

皆が会議中にかかってきた電話を取る。
補聴器で電話を聞いていた時でも聞こえるか不安だったがいまは人工内耳で聞いた方が聞こえる。

右の補聴器はほとんどスイッチを入れないでいる。
話を意図的に聞こうとするときだけ使う。
人工内耳にシフトしてきたのは確かだ。

もうすぐ人工内耳で聞くようになって2年半。
聞こえはどうかといわれても、ぼちぼちでんなというしかない。
一つには、聞こえるようになりつつあるのは確かだ。
二つ目には日常生活の中では音環境や発生源が常に変わるのでいつも聞こえるわけではない。
三つ目には、日常的にコミュニケーションが成立しているわけではなく、複雑な心理状態にあるからだ。
焦燥感、疎外感、あきらめ、怒りなどの感情がいつもない交ぜになっているので「聞こえ」だけ取り出してどうと言えるものではない。

人工内耳の装用している人に対して、声をかけるには聞こえについて聞くのではなく、普通の人に対するように「元気?」とか「久しぶりー」くらいで表情は共感を持っていることを示すと良いと思う。
もし、何か言いたければ相手から聞こえについて話すと思う。


ラビット 記

なぜ今法改正なのか。障がい者主体での進捗に嫌気がある?

2010年05月28日 08時32分14秒 | 権利
もう、多くのなかまが国会に集まっていると思う。
ツイッターでもつぶやかれるだろう。

しかし、原告の障害者のコメントにもあるように、いま多くの障害者団体の代表も含めて、内閣府の障害者総合福祉法部会は55名の委員で審議を始めたばかりで、月内に2回目の部会も開かれるという時に、これらの意見、要望を聞かないまま、法案が提出され、それにこともあろうことか与党民主党が労働者派遣法をごり押ししたいために、代わりに自公両党提案の障害者自立支援法「改正」法案に乗るということは許し難い。

障害者が集まって審議している最中にそれとまた別のしかも障害者の問題としたことが反映されていない法案を内閣府に障がい者制度改革推進本部を閣議決定で設置した与党がこれをないがしろにするのか、理解不能だ。

長妻大臣の記者会見も、白々しい。
1万人の障がい者の集まった大フォーラムで障がい者自立支援法を廃止し、障がい者の意見を聞いて新法を作ると明言し、障害者総合福祉法部会は厚生労働省が管轄官庁として準備し、厚生労働省の行動で開かれている。
最初の総合福祉法部会には出席もしている。

全難聴の衆院厚生労働委員会委員に要請した要望文も、これがポイントになっている。


ラビット 記
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━━━VICTORY━━━━━━━━━━━━━
◆障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
 ニュース 2010.5.27 第18号(通巻126)
 http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━━━━━━VICTORY━━━

◆(1)明日、28日(金)午前9時集合とします
    衆議院議面前に集合ください!
先ほど、「理事懇」の結論が伝わってきました。
衆議院厚生労働委員会は、明日9時30分から開始、午前に「自立支援法改正」案を75分審議し、採決する動きです。

そのため、私たちは、つぎの行動をとります。
 集合時間 2010年5月28日(金)午前9時!
 集合場所 衆議院議面前
 傍聴や断固反対の集会を行います。

怒りを、国会へ!

◆(2)長妻厚労大臣の記者会見の発言です!
○長妻大臣閣議後記者会見概要(5.25(火)8:51~9:07ぶら下がり)
 厚生労働省HP 新着情報5/26 大臣等記者会見
 http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/2r98520000006m7r.html
 (記者)
 障害者自立支援法廃止後に総合福祉法が成立するまでの間の繋ぎの改正法案が検討されておりますが、大臣は改正法案が必要だとお考えでしょうか。国会会期
 内に成立が望ましいとお考えでしょうか。
 (大臣)
 我々は廃止前に福祉サービスについては低所得者の方が無料という措置を予算でいたしましたが、今の話は議員立法だと思いますので今国会の中でも精力的な
 議論が行われていると思います。それについては我々としては見守って行くかたちで、今後具体的な案が国会に出て、十分議論がなされると思います。

どこが「精力的な討論」か! どこで「十分議論がなされる」のか!怒りを、国会へ!

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