難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者の社会福祉実習9日目終わる。

2010年05月19日 17時56分47秒 | PHSから
今日は施設が委託を受けている清掃事業の清掃を一緒に作業をした。

終わった感想は複雑だ。
なかま4人と職員2人、アルバイト1人とで地域の公民館の清掃を行うが、清掃業務を15年、20年も続けてベテランのなかまがいるが1ヶ月の収入が数万円でしかないこと。しかし、施設にとっては事業収入の8割を占めている。
重度の障害者であっても仕事は出来るし社会からもっと仕事を与えられても良いと思ったこと。

長年仕事を担当してきたなかまが他のなかまに気配りをしながらチームをまとめているのはすごい。実習生の自分にもいろいろ気を遣ってもらった。
これだけの力のある彼がどうしてこの仕事だけとすら思ってしまったこと。

支援をしている職員も長い間一緒に支援しているからこそ仲間の変化が読みとれる。

知的障害を持ったなかまは同じ施設の職員、なかまとしか意志疎通が出来ない。しかし本人にとっては十分ではないので孤立している(ように見える)が、難聴者の社会から孤立した状況に似ているように思えたこと。
つまり理解者が周囲にいればかなりの「社会的活動」が可能なのに、理解もなければ支援もなく社会から疎外されている状況が同じ。

暗澹とした気持ちというのが正直なところだ。

自分の使っていたタオルをあげただけでとても喜んでくれたなかまの笑顔が素敵だったことが救いか。


ラビット 記

※写真は地域の支援組織の事務所兼作業所。

難聴者の社会福祉実習8日目終わる。

2010年05月19日 09時13分32秒 | 社会福祉の学習
昨日18日で8日目の実習が終わった。

毎日同じようなプログラムを実施しているようでもその中でなかまの成長について新たな発見があり、日々学びの連続だ。

現時点でのなかまの活動の様子を見るだけで判断せず、過去からの成長の途中という視点が必要で、もっと成長するという確信が必要だ。

学校からコーディネーターが実習中の様子を確認に来た。
あと2日。あすは、なかまと一緒に委託事業である清掃作業に同行する。

ラビット 記

難聴者の介護実習7日目終わる。

2010年05月19日 08時36分28秒 | PHSから
実習で2回目の月曜日だった。

月曜は自宅に帰っていたなかまがまた一緒に寝泊まりするために帰ってくる日なので、駅の集合時間が平日より30分遅い。

1週間を経過したが、戸惑ったことは二つ。
一つは、なかまとどう対応すればよいか、一人一人の能力がどこまであるのか事前の説明がなかったこと。

あれこれ言葉で説明を受けても、実際には本人の体調、前日までの環境、なかまの態度、一緒に働くメンバーの顔ぶれなどによりいろいろな変化が発生しているので概略でしかない。

軽作業を一緒にしながらなにをどこまで支援するのかそれもなかまをよく観察して、支援員の対応の様子を見ることで学ぶしかない。

もう一つは、コミュニケーションの意味を捉え直すたいと考えていたが、そのことについて考え違いをしていたことが分かった。
それは「言葉」にこだわりすぎていたことだ。
昼食後や休憩の時間に向き合って「対話」することと思っていた。
コミュニケーションは言葉がなくても通じることが出来る。
共通の言葉を持たないなかまたちは彼ら同士でコミュニケーションしている。

挨拶一つにしても、手をあげる、ハグする、ハイタッチする、こんにちはの手話をする(ほとんど人差し指を曲げるだけ)、触手話をする、アイコンタクトする、笑顔を見せるなど一人一人違う。


ラビット 記