難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

大学病院の中の聞えのバリアフリー

2007年08月24日 21時23分17秒 | 人工内耳
070824_1430~001.jpg大学病院の耳鼻咽喉科の受診は一苦労だ。

午後の診察なので、勤務の合間に通院するには午後一番に受診するのが好都合だ。
そのために、朝7時からの予約受付に並ぶ。いったん出社してまた昼に受診に行く。

予約受付はカードを入れると整理券が出てくる。今回は整理番号が1番だった。

診察に呼ばれるのが聞こえないかと思って、看護師に聞こえないことを話した。これは失敗した。声で話すと声で返ってくるのが世間では普通の対応だからだ。


ドクターはまだ若い人だが声が大きいので驚いた。しかし、聞きやすい。声が低い。いわゆる太い声だ。それと口の開け方が自然でよい。
どうしてそういう話し方になったのか聞いてみたら、多くの患者と接している内にそうなったとのことだ。

070824_1432~001.jpgしかし、「私と(口頭で)コミュニケーションが出来たので助かりました」と言われたのはちょっと?だった。


今はカルテは端末には打っているか分からないが、予約や診察点数の結果は皆パソコンで繋がっている。

診察が終ればカードを受付に出すと請求書がすぐ出て、隣で受付番号が表示されて支払うと終りだ。

薬の調法を待っている人も番号が表示されれのを待っている。大きなモニタに出ているのですぐ分かる。地下の喫茶室や外のスターバックスの店内にもモニタがあった。


医師の大声は他の患者には筒抜けだ。呼び出しが呼び声なのも頂けない。
番号カードを掲げるなどすればコストもかからないはずだ。


ラビット 記



人工内耳のドクターの診察2回目

2007年08月24日 18時22分52秒 | 人工内耳
070824_1334~001.jpg言語聴覚士STの説明では、今日のドクターの診察は、各種の検査の結果を説明してくれるということだった。

いろいろ聞きたいと考えていたことを書き出しておいたメモを前回STの先生に渡しておいた。

ドクターはそのメモを元に、大きな声で説明してくれた。
聴力検査やABR、OAEと言われる検査はどうも私の聴力や聴覚を検査するには不十分で、特に高い音が聞こえていないので、聴覚があるのか、聴神経が反応すのかはまだ検査をしてみなければ分からないとのことだった。

先の質問に入れておいた「人工内耳で何が変わるか」は何のために人工内耳の適応を検討するかという自分自身に対する質問みたいな意味だったが、ドクターは人工内耳は言葉の聞き取りを改善するもので、音楽などは聞くに堪えなくなることがほとんどだと明快に説明してくれた。


070824_0809~001.jpg今日の診察で、もう少し出力の高い補聴器の装用で、両耳の補聴器装用時の言葉の聞き取り検査をすること、使っていない左耳の補聴器の効果がどこまであるかを含めて、検査することになった。

また、高い音の聴覚が残っているかの検査も別に行い、最終段階では鼓膜を通して差し込んだ電極に電流を流して、音がどのように聞こえるかも検査するとのことだった(プロモントリー・テスト)。

人工内耳を聴力検査の成績の良い右耳にするか、余り良くない左耳にするかも、世界的にもまだ評価は定まっていないそうだ。人工内耳と補聴器の併用についても、最近は増えてはいるが、国際的にもまだ試行錯誤の段階だそうだ。

試験的な意味も強そうだが、一つ一つステップを踏んだ検査による結果で、治療方針も自分の気持ちの整理もつくだろうと思っている。

ラビット 記