難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

専門性を持つ要約筆記者集団

2006年09月10日 12時05分48秒 | 要約筆記事業
060829_0017~001.jpg要約筆記の専門性を持つ要約筆記者集団はなぜ必要か、考えてみた。
全国要約筆記問題研究会の支部、要約筆記サークルやその連絡会があるのに、さらに必要かという意見はそれぞれの役割を考えてはどうだろうか。

通訳の専門性を高めるには同じ目的を持ち、行政の社会福祉サービスを提供する役割を担うという同じ立場にたった人が集まらなければできないことがある。事例研究で具体的な例を取り上げられない。守秘義務を課せられていない人の前では話せないからだ。聴覚障害者の権利を守る業務に携わるということは自覚的に学習しなければならない。

難聴者の社会参加を進めるような運動の場合は全要研支部が担う。地域で聴覚障害者の就労支援に関わるシンポジウムの実行委員会には支部が関わる。耳マークの普及や社会のバリアフリーの拡大に難聴者協会と一緒に取り組む。社会の各方面に働きかけるには、ある程度、制度や社会の問題について、学習している必要がある。
難聴者協会のハイキングや例会に参加するのは要約筆記サークル。難聴者の聞こえや抱えている問題について、ある程度知っていて、筆談や手話で会話出来る方々が集まると良いだろう。
このように、同じ人がそれぞれの立場で参加する。
違う組織が必要な理由だ。

登録要約筆記者が運動に関わる場面はないのかというと自らの地位の向上、職域の確保、待遇改善などがあるだろう。これも、社会福祉サービスを担う専門職能集団としての倫理綱領が確立していく過程で必要なことだ。
全要研は倫理綱領を持つ必要はないだろう。ボランティアから登録要約筆記者まで、いろいろ立場の人がいるからだ。

ラビット 記



京大医師グループが、突発性難聴の新治療法を開発

2006年09月10日 02時15分14秒 | 生活

ゼラチン療法突発性難聴は、内耳細胞の活動が低下したものと見られているが、その活性化の薬をピンポイントで作用させる方法がないのが課題と言われていたそうだ。京大のグループは、浸出性のゼラチンを内耳と中耳の間の膜に刺入する方法を開発したというものだ。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609060055.html

突発性難聴は一刻もあらそって病院にいき治療を受ける必要があると言われている。しかし、このことが社会に十分知られていないので、風邪のせいや体調が悪いせいと思って、手遅れになることが多いだろう。
突発性難聴は、珍しくない疾病だ。50人くらいの筆者の職場でも本人と家族を含めて3人が罹患した。幸いいずれもすぐ通院、入院して回復したらしいが。

ラビット 記