【開催】 H28.6.12(日)
【大会】 第5回 飛騨高山ウルトラマラソン
【参加者】
沖田 [距離:100k] 12:49:32 63位/165人 完走率68%(100キロ女子の部)
大田 [距離:100k] 71K DNF
寺(春)[距離:71k] 8:18:02 (92位/555名 出走)
感想(寺)
昨年10月の珠洲ウルトラ棄権 どうしても今年もう1回チャレンジしたく、足作り(?)を目的に100kmではなく71kmにエントリー。なので目標はエイド以外は絶対歩かない事。山道一杯のこのコース、苦しい時は、地面を見て歯を食いしばって歩かず目標達成。”山”よりも高山市街に戻ってきた60km以降の平坦がまあ~きついのなんのって。あと1kmで本当に自分を見失うところでした。久しぶりのやりきった感満載のフィニッシュで本当に歩かずゴール出来た事が嬉しかったです。
今回、全エイドに参加し、しっかり食べさせていただきました。最後に飛騨牛ステーキも出てきましたが、飛騨牛よりも美味しかったのが、平山さんの塩分たっぷりおにぎりでした。あれ食べさせてもらって、山下り俄然力が出ました。あ~塩ってこんなに大事なんだと改めて想いました。平山さん 遠い山中まで応援ありがとうございました。
もう一つ助かった事、写真の頭に巻いてあるタオル。今回初使用でしたが、エイドで水を含ませ、頭に巻いて走って、暑さを感じた瞬間 後ろの結び目をギュー!冷たい水が背中にツツツ・・・最高でした。皆さんもお試しあれ。
100kmに出場した走ろう会メンバもたくさんいました。笑顔でスタートして行きましたが、苦楽しめたでしょうか?
寺ラップ 次のとおり(今回は冷静にボタンを押す事が出来ました)。
10km 62:43 1:02:43
20km 62:11 2:04:54
30km 71:56 3:16:50
40km 85:10 4:42:00
50km 62:33 5:44:35
60km 71:50 6:56:25
70km 74:36 8:11:02
71km 7:00 8:18:02
次は7月にやぶはら高原でハーフを予定。
感想(沖田)
長文になります。お暇なときに読んでください。
今回は、一緒に100キロを走る堀田さん、そしてサポートをしてくれる平山さんと
高山に向かいました。
宿泊するゲストハウスは、大田さん、データカスタマの上田さんとそのご友人たちを
はじめ、ほぼウルトラに出場するランナーが宿泊。
レース当日。2時半起床。前夜はあまりよく眠れなかった(ような気がする)。
平山さんは私たちよりも早く起きて、私設エイドのための準備をしてくれています。
準備を整えて平山さんに送ってもらいスタート会場へ。
荷物を預けて、スタートを待ちます。100キロは2グループに分けてのウェーブス
タート。
寺さんにもお会いできて、よかった。
スタートしてからはゆっくりゆっくりと走り出しました。
慌てない、というよりも、ウルトラ向きのトレーニングを一切できなかったこと
による
不安が大きくてとびだせなかった、というのが正直なところ。
大きく5つの山を走りぬくために必要なことは
「がんばらない でも あきらめない」ということを、前日の説明会で聞いてい
たので
あきらめずに最後まで行こう、と心に決めました。
いきなりの登り坂がきましたが、意外と走れることに気がつきます。
ずっと体調が悪いなか、春先は結構坂道の練習をしました。
振り返れば貧血がひどくて体中が酸欠状態で走っていたわけで、あの時の
苦しさを思ったら、いまはこんな登り坂、たいしたことない、と思えるほどでした。
下り坂はとにかく楽しくてうれしくて、きゃーーと笑いながら走っていたと思い
ます。
「速いですね」と下りながら追い抜きざまに男性ランナーに声をかけられたのですが
「足と走りたい気持ちの両方が止まらないんです!」と答えながらたくさんの
ランナーを追い抜くのも楽しかった。
何もかもが楽しい。
エイドでは、たくさん飲んでたくさん食べました。
これも、不安からくるものです。ハンガーノックを起こしたらどうしよう、
練習不足だし、急に足が動かなくなったらどうしよう・・・。
常に「ゴールできないのではないか」という不安でいっぱいでした。
自分で作ったエイドごとのタイムスケジュールが、レースのお伴。
予定よりも40分ほど速いペースで走れたので、着替えを置いていた
関門で、完全お色直しをする余裕。
ウェアを着替えることで気分も一新!
今回非常に心強かったのは、平山さんのサポートでした。
平山さんは、合計10人ほどの、走力が異なるラン友をサポートしてくれて
いたので、さぞかし移動には綿密な計画が必要だっただろうと思いますが
見事に要所、要所にいて元気な声援で励ましてくれました。
時にはオールスポーツのカメラマンの後ろで大声援、時には千光寺の
激坂終盤での応援、時には並走。
80キロ付近で平山さんの顔を見たときには、思わず泣いてしまいました。
泣きながら「スイカ食べたい」という私(笑)。
ゴールできないのではないか、という不安から「きっとゴールできる」と
初めて確信できたのは、この80キロ地点でした。「絶対大丈夫やよ」と
言ってくれた平山さんのおかげです。
そしてレースの最後の最後まで、食べ続けました。
93キロ地点のエイドは飛騨牛があります。これが後半のモチベーション(笑)
美味しいので、おそらく4回は食べました。ここでも平山さんがいてくれて
預けていたユンケルと、スイカを一切れ食べて、残り7キロに向かいました。
残り1キロを切ったところで、エフエム横浜の方にインタビューされました。
とても楽しいです、と笑顔で答えました。
こんなに走って、ようやく100キロ、というところにきて「まだまだ走りたい」
という気持ちがこみ上げてきました。ゴール直前では友人が手を振って
くれていて「おかえり!!!」と言ってくれたのをみたら、どーーっと
涙があふれてきました。
ゴールテープは笑顔で!でも、やっぱり嬉しくてわんわん泣いてしまいました。
高山ウルトラは、市長が1番最初のランナーから最後のランナーまで、
全てのランナーのゴールを待っていてくれます。
握手でいいや、って思っていたのにわんわん泣いているもんだから、
市長にハグされちゃいました。
すべてがいい思い出です。
冬になる手前あたりから、少しずつ体調が悪くなり、春になるころには
まともに走れない状態に。練習会で桜の卯辰山ランは実はとても辛かった。
加賀温泉郷マラソンは強風で中止になって心からほっとした。
(とても走れない、と直感でわかっていたから)
この体調不良の原因が貧血だ、と分かったのが5月の連休の最後。
貯蔵鉄もほぼなくなっているほどの貧血。
その時点で、高山まで1カ月。間にあわない・・・スタートにも立てない、と
一時は出走も諦めかけたのですが、医者に「1か月でなんとか治したい」
と頼んで、鉄剤と鉄の注射(週2回)と食生活の見直しで見事に貧血を改善しま
した。
だから、スタートに立てるだけで嬉しかった。
変な息切れもせず走れることが嬉しかった。
平山さんのサポートが嬉しかった。
あきらめないことの大切さを実感したレースでした。
私のウルトラへの挑戦は、ろくに練習もせずに「嬉しい」気持ちだけで
ゴールしたようなものです。
これでウルトラは一旦卒業。
次の新しい目標にむかって、またスタートです。
最後に、平山さん、本当にありがとうございました。
平山さんの元気な応援に背中を押されたランナーは何百人もいたでしょう。
本当にうれしかったです。
記録:12時間49分31秒 63位/165人 完走率68%(100キロ女子の部)