沖田さんより報告
京都マラソンに落選し、さてどうしよう、という時に京都と同日の高知龍馬マラソンのエントリー締め切りがまだ終わってない、ということに気がついて、さらに高知に住んでいる娘が「応援に行くよ、走りに来たら?」と言ってくれたので、エントリーしました。
スタート地点は、娘のアパートから徒歩10分くらい。いくら南国とはいえ朝は寒い。縮こまって会場入り。
なんとなく雑然とランナーが行き交う。あ~、スタッフがちょっと少ないのかもしれない。と感じるけれど、問題はないくらい。しばらくは外で人間ウォッチングをしていたけれどいよいよ寒くなったので室内の女子更衣室で着替えてスタート地点に向かう。
今回はCブロック。案内に従って進む、高知は商店街がいくつもあり、その商店街を利用して各スタートブロックを整列させていくようだ。Cブロックは「ますがた」という通りで整列。ここはよさこいの演舞場にもなっているところ。しょうが湯のサービスもあって1杯いただく。冷えた体が温まる。
今年5回目を迎えるこの大会。第1回大会は、ちょうど長女の受験のために高知入りしたその日。へぇ、こんな大会があるんだ、と思いながら眺めていたあの日から4年が過ぎました。第1回大会は3千人台の参加者だったそうですが、5回目の今年、始めて1万人を超えたそうです。感慨深い。
さて、レースは・・・。
あまりの練習不足に「練習」の位置づけで臨んだ今日のレース。3月の名古屋ウィメンズもあるので、最初はゆっくりめでスタートして30キロ以降はペースを上げてみよう、と思っていましたが、最初から本気のペースよりもちょっと遅くて、遅いペースよりもちょっと速めのペース(5分20秒/km)で走り始めてしまったので、そのままのペースで行こう、と決めて淡々と走りました。
なんともあたたかい応援につい笑顔になります。スタート前にすっかり体が冷えてしまったので、10キロ手前でトイレ。寒い時期のレースは必ずトイレに行く癖がついちゃったみたいです。淡々と走りながらもキョロキョロとあたりの風景を眺める。この街で娘が4年間お世話になった、ありがとう、そんな気持ちをずっと持って走りました。
さほど遅いペースでもない、と思っていたのに、なんと18キロ付近で風船をつけたペースランナーを発見。4時間のペースランナーでした。うそ、ここにいるの?私、そんなに遅かったっけ?若干焦る。練習レースとはいえ、4時間を超えて走るのはまずかろう。何度もそのペースランナーに「ほんとにこのペースで4時間?」って聞こうと思ったけどぐっと堪えて、風船より前にでました。
そして海沿いに出たら、青々とした海を見ながら走ります。浦戸大橋はちょうど20キロくらいの地点にあり、コースの中では一番の高低差。位置的にも富山マラソンとそっくり。橋を登りきったら海がさーっと開けて絶景でした。おーー、太平洋!!
その後、仁淀川を渡ったのですが、さすがに「仁淀ブルー」と言われる清流なだけあって、河口付近でさえ水が青くて綺麗。
30キロくらいまではとても元気だったので、ちょっとペースを上げてみようかな、と上げてみたけど35キロくらいまでで元のペースに戻ってしまいました。スタミナ不足。練習できてないもんね。そして、小高い場所にある競技場までの上り坂で完全にやられてしまいました。
応援に来てくれていた長女が、しっかり私を発見してトラックをへろへろになって走る姿を動画で撮ってくれました。こんなに情けない走り方をしているんだ、と軽くショック。まぁ、娘が応援に来てくれただけで本当はメッチャ嬉しかったので、それで満足です。
結局は、ペースをあげてもあげなくても、42キロ走るということはしんどい、ってことを再確認しました。
今回は完全な練習不足だったので記録狙いはできませんでした。しっかり練習した、という気持ちの裏付けがないと飛び出すレース展開はできない自分を、自分が一番よく知っているので、そういう意味ではこれで十分、でも最後の12キロをあげられなかったスタミナのなさは、来月のウィメンズに向けて大きな不安を残す結果となりました。
ありがとう、高知。いいコースでした。おそらくこの大会に行くことはもうないだろう・・・、いい思い出ができました。
記録:3時間46分17秒 女子総合64位/2571人 (女子40代 28位/716人)