■アントニオマルチェリア
防空型と対潜型を分けた護衛艦あきづき型あさひ型のようにイタリアも対潜型と汎用型を分けている感じ。

カルロベルガミーニ級、前回撮影しましたのはアルピーノでした、空母カブールの日本来航にあわせて護衛のために機動部隊に参加していまして、今回大阪港へ来港しましたアントニオマルチェリアの同型艦ではあるのですが。

アントニオマルチェリア、アルピーノ、同じカルロベルガミーニ級ではあるのだけれども、アルピーノはカルロベルガミーニ級では対潜型にあたり、アントニオマルチェリアは汎用型となっている、その最大の違いはミラス対潜ミサイルで。

アルピーノは対潜型でミラス対潜ミサイル、これは艦対艦ミサイルの弾頭部分に魚雷を搭載するという、同様の装備に自衛隊が長らく運用しているアスロックがありますが、ミラスは最大射程が60kmとアスロックより遙か遠くに届く。

ミラスミサイルはオトマート対艦ミサイルを原型としているので、発射装置も大きくなる、これを8発搭載する関係で重量の復元性が問題となるため、対潜型は艦砲を127mm砲ではなく76mm砲で妥協している、ここが外見上の違い。

フリゲイトは防空型で駆逐艦が対潜型、NATOは一時期こう区分しようとしていましたが、するとイギリスの42型防空駆逐艦は、と例外が出てくるため、もう1990年代までにさっぱり区分を諦めた、その現状がいまのフリゲイト統一という。

オトマートテセオ艦対艦ミサイル16発、汎用型のカルロベルガミーニ級は大量のミサイルを搭載しています、オトマートミサイルMk2の愛称がテセオで、射程180km、シースキミング巡航専用型という生存性を重視したもの。

コンステレーション級フリゲイトという、アメリカ海軍はこのカルロベルガミーニ級を原型としたフリゲイトを20隻緊急建造、そのわりには建造が右往左往しているが、その決定を下したのは16発の対艦ミサイルを搭載するゆえ。

コングスベルク社製JSMミサイルに切り替えるようですが、アメリカ海軍は中国海軍の制海圏内にはいるためには打撃力の強化が必要であると理解し、この16発ものミサイルを搭載する火力重視の設計をフリゲイトとして採用して。

インディペンデンス級やフリーダム級といった速力重視の沿海域戦闘艦が中国海軍の重武装なフリゲイトから逃げ回ってばかりいる状況を打破するべく、このカルロベルガミーニ級にはんを採った艦を量産する決定としました。

イタリアの造船能力に対すると、アメリカ海軍は此処のところ1980年代のアーレーバーク級以降水上戦闘艦の建造に失敗が続き、コンステレーション級も設計が完成前に起工してしまい、進捗10%のまま設計が完成せず苦労していますが。

アントニオマルチェリア、しかし、みればわかるとおり艦砲に加えて近接防空用にさらに76mm砲を後ろに積むほど重武装であるとともに、重武装というだけではなく得意なマスト形状などと、見た場合の威圧感、力強さが違う。

北東アジア情勢も東南アジア情勢も非常に緊迫化している時代ではあるのですが、ここまで見た目が特異であるとともに、ステルス性を重視し格納庫扉の一が分からないほどでありながら積むものは積む、これがイタリア艦なのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
防空型と対潜型を分けた護衛艦あきづき型あさひ型のようにイタリアも対潜型と汎用型を分けている感じ。

カルロベルガミーニ級、前回撮影しましたのはアルピーノでした、空母カブールの日本来航にあわせて護衛のために機動部隊に参加していまして、今回大阪港へ来港しましたアントニオマルチェリアの同型艦ではあるのですが。

アントニオマルチェリア、アルピーノ、同じカルロベルガミーニ級ではあるのだけれども、アルピーノはカルロベルガミーニ級では対潜型にあたり、アントニオマルチェリアは汎用型となっている、その最大の違いはミラス対潜ミサイルで。

アルピーノは対潜型でミラス対潜ミサイル、これは艦対艦ミサイルの弾頭部分に魚雷を搭載するという、同様の装備に自衛隊が長らく運用しているアスロックがありますが、ミラスは最大射程が60kmとアスロックより遙か遠くに届く。

ミラスミサイルはオトマート対艦ミサイルを原型としているので、発射装置も大きくなる、これを8発搭載する関係で重量の復元性が問題となるため、対潜型は艦砲を127mm砲ではなく76mm砲で妥協している、ここが外見上の違い。

フリゲイトは防空型で駆逐艦が対潜型、NATOは一時期こう区分しようとしていましたが、するとイギリスの42型防空駆逐艦は、と例外が出てくるため、もう1990年代までにさっぱり区分を諦めた、その現状がいまのフリゲイト統一という。

オトマートテセオ艦対艦ミサイル16発、汎用型のカルロベルガミーニ級は大量のミサイルを搭載しています、オトマートミサイルMk2の愛称がテセオで、射程180km、シースキミング巡航専用型という生存性を重視したもの。

コンステレーション級フリゲイトという、アメリカ海軍はこのカルロベルガミーニ級を原型としたフリゲイトを20隻緊急建造、そのわりには建造が右往左往しているが、その決定を下したのは16発の対艦ミサイルを搭載するゆえ。

コングスベルク社製JSMミサイルに切り替えるようですが、アメリカ海軍は中国海軍の制海圏内にはいるためには打撃力の強化が必要であると理解し、この16発ものミサイルを搭載する火力重視の設計をフリゲイトとして採用して。

インディペンデンス級やフリーダム級といった速力重視の沿海域戦闘艦が中国海軍の重武装なフリゲイトから逃げ回ってばかりいる状況を打破するべく、このカルロベルガミーニ級にはんを採った艦を量産する決定としました。

イタリアの造船能力に対すると、アメリカ海軍は此処のところ1980年代のアーレーバーク級以降水上戦闘艦の建造に失敗が続き、コンステレーション級も設計が完成前に起工してしまい、進捗10%のまま設計が完成せず苦労していますが。

アントニオマルチェリア、しかし、みればわかるとおり艦砲に加えて近接防空用にさらに76mm砲を後ろに積むほど重武装であるとともに、重武装というだけではなく得意なマスト形状などと、見た場合の威圧感、力強さが違う。

北東アジア情勢も東南アジア情勢も非常に緊迫化している時代ではあるのですが、ここまで見た目が特異であるとともに、ステルス性を重視し格納庫扉の一が分からないほどでありながら積むものは積む、これがイタリア艦なのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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