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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】桂駐屯地創設70周年記念行事(6)変りゆく陸上防衛の話(2024-12-01)

2025-07-12 20:25:18 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■陸上防衛沿岸防衛
ブログ移転前にちょっと思った事を自衛隊行事の写真と共に。

輸送艦にほんばれ初公開が明日、海上自衛隊阪神基地で執り行われまして、これは将来的に陸上自衛隊も独自の桟橋というか基地というか、艦艇の施設が必要になるのではないかと共に、ふと思うのは沿岸防備、護衛艦隊の手の届かない任務についてです。

護衛官隊に手の届かない任務は、陸上自衛隊の任務領域に重なっているのではないか、と言う素朴な印象がわくのです。このあたり、ミサイル艇については北大路機関が過去幾度か特集を組んでいますが、これは陸上自衛隊向きの装備ではないか、と。

ミサイル艇、よく言われる問題点としては個艦防護能力が致命的に低い点です、が、これを初期から運用している北欧ではいまだにミサイル艇外字されている、その理由は何か、簡単です、防空の傘は北欧の運用の場合では、陸上にあるということ。

NASAMS,アメリカも採用すると共にウクライナへ供与されたものがロシア軍相手に猛威を振るって、本来はNASAMSで落とせないと散々喧伝していたものがばたばたおとされると、やっぱり兵器ショーでいわれる性能はあてにならない。

兵器ショーでは自社製品を良く見せる為に、特にほかの装備への優位性は宛てにならないものだと思う野エスが、あのNASAMSだってもとは沿岸砲兵用に開発されたもので、そう、北欧諸国では沿岸砲兵の一端としてミサイル艇が運用されている。

沿岸砲兵というのは、分かりにくいですがスウェーデンの水陸両用戦軍団やフィンランドのウーシマー旅団なんかをみますと、水陸両用戦部隊と沿岸防備の防空砲兵や地対艦ミサイル部隊に、一部はまだ沿岸砲なんかものこっているのですよね。

驚くのは沿岸砲も毎年実弾射撃を行っている、ということなのですが、120mmとか155mm砲も保有している、この120mm砲というのは野砲では見かけない口径で、127mmでもない、が、イギリスの114mmとおなじく、そういう扱いなのだろう、と。

北欧の水上艦艇では120mm艦砲を備えたものがありますので、その系譜なんでしょうけれども、防空砲兵もトラック車載の40mm高射機関砲、最近は3P調整信管のものが無人機相手に有用ということで一気に装備が進んでいるものですが、沿岸に配備されていて。

ミサイル艇そのものが重装備で無くとも、沿岸部そのものが要塞地帯になっていて近づけないようになっている、が、平時から周辺国が跳梁跋扈させてしまうと、世論にも影響が及ぶために、しかし威嚇射撃をおこなえば開戦ともなり得るのですね。

コルフ海峡事件のように国際司法裁判所に提訴しても解決には十年単位の時間を要する、こういう状況に対応するのが、センサーノードではないのですが、ミサイル艇を突出させて沿岸国が権利を主張する、という方式でしょうか。

自衛隊の場合は、なにがあってもシーレーン防衛という任務がありますので、ブルーウォーターネイビーを志向しなければなりません、が、沿岸防備、なにしろシーレーン防衛と専守防衛という、憲法を考えた奴はどうかしているんじゃ無いのかという。

上記二つの相反する任務に対応するわけですので、沿岸防衛とシーレーン防衛を両立し無ければならない、すると、ミサイル艇のような用途の水上戦闘艦も必要になる。陸上自衛隊がミサイル艇を運用したほうがいいのではないか、ということ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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