◆自衛隊関連行事
今週末の行事は何が、と。先週末最大の行事は参院選の民主党敗北か10式戦車初公開か、と言われたのですが今週末も戦車の行事があります。
北恵庭駐屯地、静内駐屯地、白山分屯基地記念行事が今週末に行われます。北恵庭駐屯地には第72戦車連隊、第1戦車群が駐屯しています。第1戦車群はかつては6個戦車中隊基幹でしたが、縮小され現在は4個戦車中隊基幹。再来年度にも廃止が予定されている部隊です。北海道では第7偵察隊、第2戦車連隊と並び74式戦車を運用している数少ない部隊で、90式戦車と混成運用となっています。
第72戦車連隊は第7師団隷下の戦車連隊で、90式式戦車5個中隊を基幹としている戦車部隊です。戦車連隊は機甲師団編成をとる東千歳駐屯地の第7師団と旭川駐屯地の第2師団隷下の上富良野駐屯地第2戦車連隊のみとなっています。北恵庭駐屯地には9個戦車中隊が駐屯しているという事になり、戦車の総数はかなりの規模、と言える駐屯地です。
静内駐屯地祭。静内駐屯地は全国の高射特科部隊がミサイルの射撃演習を行う射撃場がある駐屯地ですが、ここには第7高射特科連隊が駐屯しています。7高射は戦車連隊に直協して防空掩護する87式自走高射機関砲と師団後方を防護する81式地対空短距離誘導弾を運用する部隊です。天候に左右されるのですが実弾射撃を展示。
87式自走高射機関砲は35㍉機関砲を運用する装備なのですが、捜索レーダーと照準レーダーを一体化して早期に目標を発見、即応して対処でき、弾道コンピュータを用いて航空機を制圧します。焼夷徹甲弾と焼夷榴弾を射撃するのですが、弾底信管の安全上限は6500㍍となっているので、射程はかなり長い事を示しています。
白山分屯基地祭、ペトリオットミサイルを運用する高射隊が展開しています。上の2行事は北海道の行事なのですけれども、白山分屯基地祭は三重県の行事です。近鉄線で行くことが出来るのですけれども、駅からはこれでもかというほど距離があり、国道165号線を利用してかなり山の中を長時間進んでゆくと到着します。
写真は2007年の白山分屯基地記念行事の様子なのですが、ミサイルや高射機材の展示に加え、近傍に駐屯する第33普通科連隊から軽装甲機動車が展示されていたほか、地元中学校のクラブによる演奏や自治会の舞踊の展示、明野駐屯地から対戦車ヘリコプターが機動飛行の展示の為に飛来していました。
◆駐屯地祭・基地祭・航空祭
- 7月17日:福島小名浜港しらゆき一般公開体験航海・・・http://www.mod.go.jp/pco/fukushima/
- 7月17日・18日:新潟柏崎港輸送艦しもきた一般公開・・・http://www.mod.go.jp/pco/niigata/
- 7月17日:金沢港港フェスタ&みねゆき・はまゆき一般公開体験航海・・・http://www.mod.go.jp/pco/ishikawa/index.html
- 7月17日:下総航空基地ちびっこヤング大会・・・http://www.mod.go.jp/msdf/simohusa/index.html
- 7月17日:白山分屯基地開庁記念行事・・・http://www.mod.go.jp/asdf/
- 7月17日・18日:大阪港輸送艦おおすみ一般公開・・・http://www.mod.go.jp/pco/osaka/index.html
- 7月17日・18日:福岡門司港護衛艦ありあけ一般公開・・・http://www.mod.go.jp/pco/fukuoka/
- 7月18日:静内駐屯地創設記念行事(中止)・・・http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/
- 7月18日:北恵庭駐屯地創設記念行事・・・http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/
- 7月18日・19日:石川七尾港港まつり&ひうち・はやぶさ一般公開体験航海・・・http://www.mod.go.jp/pco/ishikawa/index.html
- 7月18日・19日:小松島港まつり&いそゆき・はるゆき一般公開体験航海ブルーインパルス飛行展示・・・http://www.mod.go.jp/pco/tokushima/index.html
- 7月18日・19日:佐賀からつ海のカーニバル&ゆうだち・みょうこう一般公開・・・http://www.mod.go.jp/pco/saga/
- 7月19日:青森八戸港護衛艦ちくま一般公開・・・http://www.mod.go.jp/pco/aomori/
- 7月19日:阪神基地キッズサマーフェスタ2010・・・www.mod.go.jp/msdf/hanshin/
- 7月19日:佐伯基地佐伯分遣隊サマーフェスタ2010・・・www.mod.go.jp/pco/oita/
◆注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
このボッケが!
第1戦車群は廃止予定です。
90式戦車ですが、必要ならば大型トレーラーを輸送可能な自動車貨物船、いわゆるRORO船で輸送できますから緊急展開は可能でしょう。もちろん、おおすみ型輸送艦でも輸送できますが、一隻に一個中隊しか載せられないのが難点です。ただ、島嶼部への限定侵攻でしたら、戦車よりも空中機動部隊を集中投入したほうが良いやもしれません。
浅海域での潜水艦対処ですが、ここでいうのは北朝鮮の小型潜水艦のようなミゼットサブを想定して書きました。魚雷というのは海中に投射されたさい、センサーが稼働するまで一定の深度が必要ですが、アスロックが海中に落達して海底に刺さってしまうような推進では使えません、20~30㍍の海域にまで小型潜水艦は入ってこれますので、爆雷のようなものが必要に、という意図で書きました。ヘリコプターから対潜爆弾を落とすことで代用できますが、いつもヘリコプターが近くにいるとは限りませんから、ね。
ところで、ボケ、というような言葉遣い、どうにかなりませんかね、貴殿はそういう言葉が日常会話で出る環境でお過ごしなのか、と思われてしまいますよ。
護衛艦の不足、しかし対機雷用ソナーを搭載している掃海艇に沿岸部での小型潜水艇に対する浸透に対応させる、というような運用でも代用は出来るのかな、と考えていたりします。このあたり、冷戦時代にソ連の小型潜水艦やディーゼル潜水艦に何度も侵入されたスウェーデン海軍なんかでは実施されている手法で、このほか排水量180㌧くらいの哨戒艇にソナーと対潜グレネードランチャーを搭載して港湾警備に充てたりしています。
一時的に何年か調達できない、と言いますと、手持ちの装備を如何に長く使うか、法定耐用年数を過ぎても使い、種類国籍新品中古を問わず出来るだけ多くの装備品を外国から緊急輸入する、という事でしょうか。
しかし、米ロ中全面核戦争が起きて巻き添えになる状況、京浜や中京、阪神工業地帯が核攻撃、とまではいかなくとも絨毯爆撃されるような状況でなければ少々考えづらいようにも・・・。もしくは第二次大戦末期のように潜水艦と機雷で完全に海上封鎖された状況、でしょうか。・・・、もしくは日本沈没とまではいかないにしても首都直下型地震と中央構造線地震が同時期に発生して太平洋岸が全滅するような大規模地殻変動が発生や、九州にある火山爆発指数7クラスの火山が噴火して日本列島の大半が居住不能地域になったような状況、新型の伝染病により人口の何割かが死亡するような状況、別の天体の衝突による影響が日本に及んだ状況、ううむ、思考体操としては意味があると思うのですが・・・。
第一に非常事態宣言を行ったうえで皇室の安全確保と政府機能を維持して洋上か海外に移転する。第二に居住可能地域と不可能地域の選別と生存者の退避支援。第三に国内残存資産の計算と被害確認。第四に住民票の復旧と産業復興と都市再編計画。というところでしょうか・・・。
ギリシャは潜水艦の導入計画などに影響が出る可能性、とか言われていて、これを台湾海軍が入手できないか考えているのだとか。
日本の場合、財政再建は必要ですが財政再建以前に防衛力の基盤が無ければ戦争を誘発して最終的に国家再建まで必要になる、という事も。そもそも日本経済が躓けば世界経済に影響する、という一点に依拠しての財政再建要求ですから、日本が戦争に巻き込まれる事は世界も望まないでしょう。