北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】中部方面混成団創設17周年記念行事【6】第3偵察戦闘大隊16式機動戦闘車前進(2024-04-27)

2024-10-12 20:24:07 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■機動戦闘車
 結局のところ字面の防衛力よりも衝撃波の体験の方が心理的な抑止力を形成するのだろうなあと思うのが機械化装備を実際に見てみた際の感想です。

 FH-70榴弾砲の発砲炎をとらえた、G3Xでの撮影でこの瞬間を撮影できたというのは、うれしいなあ。こういうのも連写するとG3Xは画像番号が滅茶苦茶になるので、一枚一回シャッターという操作で撮影している、連写せず、発砲炎が撮影できたのだから。

 16式機動戦闘車が一瞬続いて空包射撃を行う。発砲炎、映りませんでしたねえ。しかしこのG3Xと同時に操作していたEOS-7DMark2は発砲炎を、当然連写していたからだけれども、記録していまして、当たり前ですが一眼レフと操作性と性能の違いがでた感じ。

 特科火砲の支援下で機動戦闘車の前進、攻撃前進、という感じが出ていい構図です。大津駐屯地は後方の、といいますか背景が賑やかですので状況の雰囲気が出ない、見学者も大勢いるものですから、しかしそのなかで雰囲気を出せるよう工夫してゆく。

 機動戦闘車が進む、74式戦車が今年三月に全廃され、いまやこの機動戦闘車が本土防衛の要、なのですが師団には偵察戦闘大隊にこの機動戦闘車が1個中隊あるのみ。大隊隷下の戦闘中隊、せめて2個中隊とできないか、戦車中隊を置くことは出来ないものなのか。

 105mm砲の空包射撃、ううむ発砲炎うつらず。90式戦車と10式戦車は自動装填装置をそなえているのですが、この機動戦闘車は装填手が105mm空包を装填して、準備よし、てーっ、と車内で号令の怒号が響き渡っているのです、その苦労に見合う迫力が目前に。

 前進よーい前へ。この号令、戦車部隊では当たり前の号令であったのですが、やはりこの機動戦闘車でも号令として響いているのでしょうか。この号令は、かや書房の本に題名として用いられていました。10式戦車もすごいですがこの機動戦闘車も機動力は。

 迫ってくる機動戦闘車、装輪車両の機動力というものをかんじさせますが、連綿と技術開発を続けた分野では卓越した技術を発揮する日本の研究開発、遠くない将来に樹脂製履帯を採用した、38tくらいの装軌式機動戦闘車というものがでてくるかもしれない。

 スラローム射撃、10式戦車が2012年の富士総合火力演習で展示して世界を驚かせたこの技術、一応16式機動戦闘車でも可能です、富士総合火力演習でも展示されました。もっともこの数年、富士総合火力演習が一般公開されないようになって久しいのだけれども。

 機動力を活かし機動戦闘車、ちなみにこのときの戦車長、いや車長、最後に行われた中部方面隊戦車射撃競技会の小隊の部で優勝した戦車長、同時に行われた第15即応機動連隊機動戦闘車隊の小隊射撃よりも成績がよかったという。いやMCVのとき大雨降ったやん。

 榴弾砲と機動戦闘車の絡み。なお、74式戦車の競技会の後で参考ということで機動戦闘車の射撃が行われたときだけ会場に大雨が降ったのですが、戦車乗りにとって運も実力のうちなんですよ、という言葉になにか納得させられた。戦車を使いこなしたわけだし。

 スラロームをおえて。富士学校からもあの戦車射撃競技会は、なにしろ74式戦車だけの競技会は最後だったためなのですが視察が多く訪れ、74式戦車でも訓練を極めればあれだけ性能を発揮できるか、と驚かせたことを後日なかのひとたちから側聞しました。

 第3偵察戦闘大隊、74式戦車から乗り換えて二年目ですが、来年度予算に用途廃止された74式戦車が予備保管されることが決定したその背景には、ナナヨンもまだまだ使えると第3戦車大隊が実力でしめしたことと無関係では、無いのかもしれませんね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-伊丹,白雪と蕎麦手繰るは中部方面総監部と第3師団司令部の街

2024-10-12 14:44:40 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 伊丹、榛名さんの総監部グルメ日誌というその名の通り今回は間違いない総監部の街のグルメの話題です。阪急伊丹駅は出石蕎麦さんのお店へ。

 白雪、護衛艦しらゆき、駆逐艦白雪、とは多分関係ない、伊丹の銘酒です。伊丹、そう中部方面総監部のある伊丹は、同時に猪名野の地名とともに直ぐとなりに灘がありまして、酒といえば灘か伏見、と長らく言われた灘の隣にあるのだから酒造もさかん。

 伊丹には小西酒造が清酒白雪を造っているのですが、これ、さっぱりしていて何杯でも行けるという美味しいお酒の割には、安価で、しかし安価であることからこのご当地伊丹でもそれほど表に出して提供しているお店だけではないのがちょっと残念だが。

 阪急伊丹駅のお蕎麦屋さんでは白雪を出しているようなので、ちょっとお昼ご飯におそばでも手繰ろう、とおもっていたところを急遽予定変更して昼酒を嗜むことにしました。さて蕎麦屋のあてをどうするか、なのですけれども、肴はいろいろ。

 蕎麦屋の長居は無粋、と関東の文化がありまして、ただここも一杯飲むだけならばというちょいのみセットがありましたので、ここで選べるお酒の中で白雪を選んで、あとは、鴨とか鯛の刺身とか天麩羅とかから一品選ぶという豪勢なものを、考えて。

 天麩羅にしよう、蕎麦屋なんだからさっと揚げてくれる天麩羅を塩か天つゆに潜らせて熱々のまま冷や酒とともに頂くんだ、と。駅の蕎麦屋というよりもここは駅ビルの蕎麦屋なのですが、まわりをみれば昼酒のひともちらほら、が白雪注文は少数派か。

 海老と南瓜と丸十に、いろいろ。白雪の盃を手に、そして箸も手に、やはり海老からかなあ、最後にとっておきたいものはあるのだけれども、それは時間を経て冷めてしまうということとも同義だ、やはり好きなものから頂くこととしましょう。

 伊丹、そろそろ猪名野神社のお祭りだなあとふと思い出し、しかしここの神社は酒造の神様という謂われもあり手水舎は酒樽をもした竜頭から水が清められている、そのお祭りもやはりお酒が目立つ神事で、沿道では凄くいいお酒を結構安く供していただいた。

 蕎麦は、〆にはとかんがえ、冷やしおろしを注文しました。暑い日は終わったが、もともとは冷たい蕎麦がかみ応えを引き締めるのがわたしは大好きなものでして、この日の気温は、30度行っていたのかな、一ヶ月前には考えられないほどの涼しさなのだけれども。

 おろし蕎麦、美味しい、美味しかったのだけれどもお店の中に出石蕎麦、というポスターが目立つのに気づいていた、いやこれ日本海側の名産だろう、浅見光彦シリーズで読んだから間違いない、と普通のおそばを注文して、そう、気づいたのですよここ。

 出石蕎麦、あれは城之崎のあたりの名産だ、だったのだけれども伊丹は福知山線沿線なのです、福知山線は京都の福知山を経由するが特急きのさき号が城之崎まで結んでいて、ようするに伊丹も出石蕎麦の名産地とはいえないまでも名産地沿線の延長線なのだ。

 冷たいお蕎麦は美味しかったのだけれど、出石蕎麦、出石蕎麦、これをでいしそばと読むのでは無くいずしそばと読む程度にはわかっていながら、伊丹と城之崎を福知山線で結べなかった、粋というものを理解できていない、今度は食べようと店を後にしました。

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【京都発幕間旅情】京浜急行1000系電車,三浦半島と東京を結ぶ本線56kmは特急と快速特急が凄い

2024-10-12 07:00:23 | コラム
■赤い電車は京浜急行
 京浜急行と云えば赤い電車で正にトンネルを超えてその赤い電車がやってきました。

 京浜急行1000系電車が到着します。京浜急行、三浦半島と東京を結ぶ私鉄です。本線が56km、空港線が6.5km、ここに久里浜線や逗子線と大師線などの路線が延びる。歴史としては1931年までなんとか東京に乗り入れる方法を模索していた会社です。

 1931年に鉄道省線品川駅延伸を果たし、戦後は空港輸送という需要に対応し、2010年には京成電鉄の成田スカイアクセス線に乗り入れを開始するなど、関東はどの路線にどこの電車が来るかわかりにくい的な路線を形成してゆくのですけれども。

 京浜急行電車の特色は、飛ばすことです。空港輸送を行うのだから当たり前、と思われるかもしれませんが、これは電車、ウルトラQで空を飛んだのは小田急ロマンスカーですが、京急はウイング号を筆頭にけっこう飛ばす、速度もカーブの通過でも。

 関東の関西私鉄、と昔からの鉄道愛好家は回顧するのですが、その昔は阪急電鉄も京都から大阪までほぼノンストップの、雅洛のような運行を行っていました、だから阪急6300系は極端に扉の間隔を空けて客室容積を目一杯とっていたのだけれど。

 横浜を通過するウイング号、という京浜急行のノンストップぶりを示す表現がありますけれども、飛ばすというのは印象のようなものもありまして、そうここ横須賀の界隈はトンネルが連続する中をかなりの速度で快速特急なんかは走る故、速く感じて。

 クロスシート車がおおい、速く感じるもう一つの所以は関東私鉄としてはクロスシート車が一定数運行されているので、ロングシート車よりも車窓を見る機会があり、これが速いという印象を、車両アコモゼーションとともに感じさせるのかもしれませんね。

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