北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

京都の地下を行く地下鉄と意外に便利な近鉄・阪急・京阪の地下路線

2009-01-18 22:38:26 | コラム

◆京都の地下

 本日は、京都の地下を移動する路線について掲載。当方が利用する北大路からは、京都駅まで、地下鉄が最速で、大阪まで安く行くには四条から阪急線の乗り換えると便利だ。

Img_1143_2  先日、年末年始に京都を訪れた友人から、ほかの都市圏と比して京都の地下鉄は利用しにくいというコメントをいただいた。京都市営地下鉄は、京都駅を中心に、竹田と北大路、国際会館を結ぶ烏丸線、そして烏丸線の烏丸御池を中心に二条、天神川と醍醐、六地蔵駅を結ぶ東西線の二本がクロスしている。地下鉄路線は、この二本だけである。

Img_1139  あまり大々的に路線を開発すると史跡が出てきてしまうので、確かに路線が短いのは仕方ないのかもしれない[烏丸御池駅に“出土品”が展示されている]。しかし、地下鉄は、JRや私鉄線と連絡している駅も多く、しかも私鉄路線を駆使すれば、そこそこ移動は便利となる。本日は、その紹介。

Img_0622  近鉄電車は、烏丸線の国際会館駅まで乗り入れており、時間帯によっては、急行奈良行きが国際会館駅から発着している。竹田駅にて、近鉄京都線と合流する。特急は、近鉄京都駅から発着しているため、国際会館駅や烏丸線には乗り入れないものの、京都の中心から奈良まで近鉄電車が結んでいるのは、便利ではないか。

Img_1168  阪急京都線は烏丸駅が地下鉄四条駅とつながっている。切符は共通ではないが、烏丸線とクロスして、四条通の地下を、中心部であり繁華街の四条河原町まで、阪急京都本線が走っており、地下区間を走る京都本線は大宮駅と西院駅で京福線と連絡している。バスで移動すると混雑しており、意外と所要時間がかかるため、阪急線を地下鉄代りに利用すると早い。また、初乗り料金も安い。

Img_0805_2  三条駅で、地下鉄東西線と京阪三条駅とが隣接している。こちらも切符の互換性はないが、鴨東線を利用すれば、出町柳駅にて叡山電鉄に連絡できるし、祇園四条駅、清水五条まで、こちらも地下鉄のように利用することができる。清水五条駅からは、清水寺まで遠いので驚かれるかもしれないが、紅葉や桜花シーズンには、混雑の無い電車は便利だ。

Img_0641  また、京阪電車は地下鉄東西線に乗り入れており、こちらは御陵駅から、山科[駅舎は地下鉄とは別]を経て、京津線に乗り入れる。浜大津駅までで、石山坂本線には直接乗り入れないが、琵琶湖観光には便利である。以前、鉄道ジャーナル誌の投稿コーナーに、切符の互換性があれば便利なのに、という投稿が掲載されていたが、確かに、これらが結ばれれば高まる利便性は京都観光を更に充実したものにしてくれるのでは、と考える次第。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

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12 コメント

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日本はアメリカのAIM-120Dの射程、180キロ... (行くぞ、日本!)
2009-01-19 01:36:00
日本はアメリカのAIM-120Dの射程、180キロ前後といわれているミサイルの性能を超える武器を開発することは技術的に無理なのでしょうか?

心神を開発してもそのメインになる武器をアメリカだのみだと何時までもアメリカを超えることは不可能では?と考えてみた次第。
返信する
>切符の互換性があれば便利なのに (はかやん)
2009-01-19 01:40:51
>切符の互換性があれば便利なのに

まさにそれー。

京都は決して交通ネットワークが発達していないわけではなくて、発達しているにもかかわらず相互連携が不十分すぎて・・・。
市バスにPiTaPaを搭載して、1日乗車券の相互連携でどれだけ改善されるか、とよく思うわ。

そういえば、去年11月8日の日経の記事に、京都市内のJR、京阪、阪急、地下鉄が共通1日乗り放題切符を2009年度から発売する記事があったよ。

1枚1200円以上するんだそうな。普通、1日に1200円も交通費で使わないよ・・・。
返信する
行くぞ、日本! 様 こんばんは (はるな)
2009-01-19 03:59:28
行くぞ、日本! 様 こんばんは

AIM-120Dの射程距離は際立っていますが、空自が運用中のAAM-4は実用化が1999年で射程は100km前後、短射程ミサイルに分類されるAAM-5[昨年の岐阜基地航空祭で航空祭初公開]も射程が40km前後あるといいますから、180kmというのは、開発時に要求水準として求められれば、充分可能かと思います。射撃試験は、この種のミサイルは小笠原諸島の新島試験場にて行われるので、あまり射程が長いと試験空域の上限にさわってしまう可能性はありますが。

再来年あたりの完成を見込んで欧州では共同開発でミーティアAAMの開発を進めていますが、地中海(サルディニア島だったかな?)のNATO共同ミサイル試験場の試験空域がネックになっているようで、どこも状況は似ているようです。

ちなみにミサイルの射程でしたら、上がいます。ロシア製のKS-172空対空ミサイルで、射程は400km、改良型はその二倍近い射程を目指して開発中で、早期警戒管制機を攻撃するためのミサイルです。
このほか、ロシア製のR-37も最大で300kmの射程があるとされ、レーダー出力の高いMiG-31などで運用した場合、かなりの範囲の迎撃任務に対応できるとのことです。
そんなに遠くの目標に当たるの?とは、思いますが、一応そういうものがあるようで。
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はかやん おはー! (はるな)
2009-01-19 04:13:51
はかやん おはー!

>1枚1200円以上するんだそうな。普通、1日に1200円も交通費で使わないよ・・・。

 西院から京都駅に行く場合、中之島線開業直後、どうしても3000系がみたかったから、西院→河原町→祇園四条→東福寺→京都、途中で阪急9300系新造車と京阪3000系を撮影、ということをやったワタクシです。

 1500円かあ、叡電と京福、それに近鉄の一部路線も含めてくれると、鞍馬行く時とか、1500円は、なんとか元が取れそうなんだけどね。

>京都は決して交通ネットワークが発達していないわけではなくて
 うむー、それにしても、もともと京都は市電の路線がすごかったみたいだし、もう少し、市電でも地下鉄でもいいから路線は欲しいかも。
 市電だと、道交法上、軌道線上は基本、自動車進入禁止で渋滞に強いし。北大路通、西大路通、堀川通、五条通と、広い道は多々あって、緑地化された大きな中央分離帯がある道をみると、欲しいぞ市電、とおもうことも。
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はるなサン、ご回答どうも有り難うございます。 (行くぞ、日本!)
2009-01-19 10:39:04
はるなサン、ご回答どうも有り難うございます。
私の関心は「心神」なのです。大金をつぎ込んで研究するのなら周辺国に少なくとも将来10年は負けない戦闘機を作って欲しいのです。戦は勝って何ぼですから。ロシアも中国も将来すばらしい戦闘機を作るでしょう。それに負けてはいけないのです。はるなサンはそうしますと仮にラプターよりすぐれる技術を日本が作れるとしたら、それは何になりますか?私は本気で日本がラプターを撃墜するぐらいの戦闘機を開発してもらいたいのです。そうすれば日本もアメリカにも外交的にドスが効くかと思います。
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行くぞ、日本! 様 こんばんは (はるな)
2009-01-19 18:09:57
行くぞ、日本! 様 こんばんは

F-22に将来十年負けないような、ということは、同時にF-22は将来的にどのような近代化改修を受けて配備されているのか、という分析から始めなければなりません。

現時点で、日本が得ているF-22の情報は、ステルス性や空中機動性能、レーダー、FCSの面で凄いらしい、ということだけです。実際、嘉手納に展開した際には、共同訓練を行う機会に恵まれ、凄い、ということが実感できた数少ない組織が、航空自衛隊です。

F-22に対抗できるような航空機といわれれば、現在進められているF-15Jの近代化改修による共同交戦能力[部隊間でのデータのやりとり]の強化や、レーダー以外での索敵手段[例えば熱画像情報]の付与でも、対抗できないわけではありません。実際に、米空軍の訓練では稀有な事例ではありますが、F-15にてF-22に対処できた事もあります。

先進技術実証機ですが、まず、機体の規模がT-4程度と、小さいため、ステルス形状の航空機開発技術がどの程度日本が得ているかを実証し、加えて、ステルス機に対処する防空技術の開発を行う事が限度だと思います。

性能は、航続距離や速度などで、T-4やT-2よりも下回ることも想定したほうがいいかもしれません。

ただし、予算的な措置を十分とり、技術開発を継続していれば、例えば2020年代にF-2の後継機を選定する必要が出た際に、直輸入やライセンス生産以外に、共同開発や予算に余裕があれば、もういちど国産機が開発できないかを検討する機会が生まれるかもしれない、と考えます。

他方で、記憶はあいまいですが、確か実証機開発の新年度予算は要求の半額以下、70億円程度しか通りませんでした。陸海空自衛隊や施設費、他の研究開発費といった予算を削ることはせず、4兆5000億を超える防衛予算に占める70億円。これが、防衛省の実証機に対する、現時点の認識といえば、言いすぎでしょうか。

軍事力は、確かに外交政策を進める上で、無視できないポテンシャルを有しています。斜陽といわれつつも、世界有数の規模と範囲に及ぶ今日の日本の繁栄は、抑止力とそれを活かす政治力、外交力の賜物といえます。

ただ、強力な戦闘機が開発できれば、国際的地位が向上するかと問われれば話は別で、加えて、戦闘機開発に重点を置きすぎて、他の分野の防衛力が陳腐化してしまえば、これが逆の結果を招きます。この点の均衡をどのようにとるかは、恐らく政治の決断ではないでしょうか。
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はるなさん、ご回答どうも有り難うございます。 (いいぞ!日本)
2009-01-19 20:13:55
はるなさん、ご回答どうも有り難うございます。
とても有意義な内容です。私の防衛力の認識と雲泥の差であると感じた次第。感謝します。
そうしますと、現在防衛省は心神に本気にならなくても充分今後10年周辺諸国との万が一の軍事衝突に勝算があるのですね?
本当に大丈夫なのでしょうか?はるなさんは今後日本が防衛力で重要になってくるのは具体的になんだと思いますか?レーダーでしょうか?是非聞かせてください。またとても参考になりますので具体的な理由もお聞かせいただけたら?と思います。どうぞよろしく!
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こんばんは (はるな)
2009-01-19 20:27:01
こんばんは

本気にならなくても、という言い方は少し違って、先進技術実証機に回す予算と、完成させるという機運が、そもそも無いという現状分析です。

さて、これは私見、とお断りした上での話。

基本的に、危機に備えつつ、危機を回避するという手腕が、安全保障では重要になってくるのだと思います。

勝算といわれましても、どういった状況での軍事衝突を想定するのかで変わってきますし、その時に当事国以外がどのような位置関係にあるかによって変わってきます。

ただ、安全保障にしても、ミクロ的には戦闘機の開発にしても、一朝一夕に完成するものではなく、継続というものがなによりも重要なのではないか、と。

そうした中で、日本の安全保障に最も欠けているのは、アメリカやそれ以外の国との安全保障対話や防衛協力の可能性の追求だと考えています。

技術面では国際共同開発にも直接かかわる分野ですし、もう少しマクロな視点からは集団安全保障や、紛争回避のための信頼醸成にも関係してくるものだとおもいます。

防衛技術で、最も重要な分野ですか、いろいろありますが、一つ挙げるとすればデータリンク機能でしょうか、個々の部隊の情報を素早く確実に共有できる体制が構築できれば、集団として、最大限の能力を発揮できると思います。
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度々お返事いただきどうも有り難うございます。防... (行くぞ、日本!)
2009-01-20 00:53:05
度々お返事いただきどうも有り難うございます。防衛といっても外交、政治含め複合的な要素があるのですね。私とはるなサンの防衛に対する視野の違いに愕然、どんだけー

お忙しい所質問ばかりで申し訳ないのですが、日本はGPSそれこそデーターリンクに利用していると思うのですが、例えばそれら衛星が将来技術が進み、レーザー兵器等で破壊されてしまってはアメリカ同様目玉をつぶされたようになってしまわないのか?それらの脆弱性に対して日本は考えているのか?ロシア、中国は自前の衛星を所有して日本は何もかもアメリカ頼み、ということにとても不安になった次第。
又、C-Xはいつ初フライトするのでしょうか?
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こんにちは (はるな)
2009-01-20 13:26:54
こんにちは

基本、データリンクは通信です。

データリンクは、誤解を恐れずに簡略化してみてみますと、以下のような説明ができます。例えば、私たちは、テレビゲームやゲームセンターで、対戦ゲームなどをやる際に、相手の位置と自分の位置関係が分かっている状況が多いのですが、実際の戦闘だと、自分が見つけた敵の情報や、味方の見つけた敵の情報を共有する、というのは意外と大変なことです。
それに、どこにいけば補給を受けられるのか、どの部隊が危機的状況にあるのか、という情報も共有はかなり難しい状況が生じます。射程40kmの火砲があっても、相手がどこにいるかわからないと撃てませんからね。
これを、あたかもゲーム画面のように情報を共有して対処する、というのがデータリンクの根幹です。

GPSは位置座標を知る為の衛星システムですから、データリンクとは、直接的には関係ないです。ただ、GPS電波に依存する装備[例えばJDAM誘導爆弾]も出てきている一方で、電子妨害などへの対処には着手されていないという点も確かです。

1980年代に、ソ連は大型トラック二台に分散配置するマイクロウェーブ兵器を実用化していまして、これは電子装置への誤作動を強いて航空機やミサイルに対処する、という装備でした。ただし、指向性の面から下手に使用すると味方の電子機器が誤作動や破壊されてしまうという問題はどうしても対処できず、広範な配備には至らなかったようですが。

GPSについては、相手に壊されると、壊した当事者もGPSを使えなくなる、という点を忘れてはいけないように思います。

日本国土で防衛戦闘を行う場合、GPSへの依存度は陸上自衛隊の場合はそこまで大きくない[GPS電波が途絶えれば、侵攻してきた相手の方が、地元の普通科連隊よりも道に疎いので、多分、迷子になる]ので、この点は大丈夫なのかな、と。
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