■阪神大震災発災28年
わたしは揺れを直前に目覚めた事で不気味な地鳴りから経験した世代なのですが、もう28年となるのですね。

本日は兵庫県南部地震-阪神大震災28年目の慰霊の日です。早朝に派生した巨大地震は、当時比較的長い期間に渡り関西地方では巨大地震が発生していなかったという事情とともに、局地的に激しい揺れを引き起す逆断層型直下型地震により、神戸市を中心に激甚な被害をもたらしました。この追悼を祈念すると共に、今生きる私たちは次に備えねばなりません。

巨大地震は必ず再来します、それはこの文章を読まれているこの瞬間かもしれませんし、明日かもしれません。地震予知技術は限界があり、台風のような兆候がありません。しかし火山性地形の大陸外縁弧状列島である日本列島は絶え間ない地殻の圧力に曝され、かならず次の巨大地震は発生します、それは早いのか遅いのかだけが問題というべきでしょう。

防災分野でのオペレーションリサーチが必要だ、これは具体的に言えば、南海トラフ地震など、どの程度の人的被害が発生するかという研究は一応ある訳ですが、どの程度の物資が不足するのか、想定被災地に備蓄されている物量がどの程度津波被害に巻き込まれるのか、民間備蓄など都市が有する備蓄能力の被害想定、この具体的な数値がありません。

道路は何処まで機能するのか、橋梁の破損は勿論建造物の倒壊などによる交通障害による物資輸送基盤の破綻というものも考えなければなりませんが、こうしますと想定しなければならない係数が肥大化しすぎ、ある種の不確定要素により結果が大きく偏移してしまう、こうした批判はあるでしょう。ただ、数値が無ければ準備ができないのも事実なのです。

三日間の備蓄を、こう防災に際しては内閣府などから提唱されているのですが、しかし、備蓄した家屋が津波で流失した場合はどうするか、火災の延焼により防災倉庫そのものが被災する想定も必要でしょう、特に現代日本では破損した橋梁は安全が確認できるまでは長期間通行止めとしてしまい、破損状況でのどの程度までの通行可否の研究が不充分です。

防衛崩壊、任務増大による予算不足を受け阪神大震災や東日本大震災の頃よりは自衛隊が災害派遣に避ける余力は年々低下しています、いや、だからこそ確実に到来する巨大地震というリスクに対して、どういった物資が不足するのか、どういった輸送手段の問題があるのかを曖昧な数字ではなく事前に研究し、備える事が非常に重要なように思うのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
わたしは揺れを直前に目覚めた事で不気味な地鳴りから経験した世代なのですが、もう28年となるのですね。

本日は兵庫県南部地震-阪神大震災28年目の慰霊の日です。早朝に派生した巨大地震は、当時比較的長い期間に渡り関西地方では巨大地震が発生していなかったという事情とともに、局地的に激しい揺れを引き起す逆断層型直下型地震により、神戸市を中心に激甚な被害をもたらしました。この追悼を祈念すると共に、今生きる私たちは次に備えねばなりません。

巨大地震は必ず再来します、それはこの文章を読まれているこの瞬間かもしれませんし、明日かもしれません。地震予知技術は限界があり、台風のような兆候がありません。しかし火山性地形の大陸外縁弧状列島である日本列島は絶え間ない地殻の圧力に曝され、かならず次の巨大地震は発生します、それは早いのか遅いのかだけが問題というべきでしょう。

防災分野でのオペレーションリサーチが必要だ、これは具体的に言えば、南海トラフ地震など、どの程度の人的被害が発生するかという研究は一応ある訳ですが、どの程度の物資が不足するのか、想定被災地に備蓄されている物量がどの程度津波被害に巻き込まれるのか、民間備蓄など都市が有する備蓄能力の被害想定、この具体的な数値がありません。

道路は何処まで機能するのか、橋梁の破損は勿論建造物の倒壊などによる交通障害による物資輸送基盤の破綻というものも考えなければなりませんが、こうしますと想定しなければならない係数が肥大化しすぎ、ある種の不確定要素により結果が大きく偏移してしまう、こうした批判はあるでしょう。ただ、数値が無ければ準備ができないのも事実なのです。

三日間の備蓄を、こう防災に際しては内閣府などから提唱されているのですが、しかし、備蓄した家屋が津波で流失した場合はどうするか、火災の延焼により防災倉庫そのものが被災する想定も必要でしょう、特に現代日本では破損した橋梁は安全が確認できるまでは長期間通行止めとしてしまい、破損状況でのどの程度までの通行可否の研究が不充分です。

防衛崩壊、任務増大による予算不足を受け阪神大震災や東日本大震災の頃よりは自衛隊が災害派遣に避ける余力は年々低下しています、いや、だからこそ確実に到来する巨大地震というリスクに対して、どういった物資が不足するのか、どういった輸送手段の問題があるのかを曖昧な数字ではなく事前に研究し、備える事が非常に重要なように思うのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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