■入間C-1最終章
連載のような続き物と共に自衛隊行事を紹介して参りましたが今回の掲載写真は昨年十一月の入間基地航空祭の最終回です。

核兵器について、化学兵器そのものは暴動鎮圧用の化学兵器禁止条約の定義を満たさない、意図的に満たさない致死性と非致死性の分水嶺で限りなくブラックに近いグレーの装備が実際に投入されている実例があります、ウクライナでもロシア軍が使用している。

ウクライナでのロシア軍が使用した装備は催涙弾ではあるものの、非致死性とは言い切れない成分が使用というイギリス国防省やオランダ国防省の調査が先日報告されていますが。生物兵器については、具体的なものは確たる証拠のある使用例は幸いにしてありませんが。

さて、現在の戦略兵器というものは基本的に核兵器を示すものとなっていますが、この核兵器は運搬手段とともに、一旦使用された場合の防護の難しさという点で化学兵器や生物兵器とは根本から異なる難しさがあります、熱戦と爆風と放射線は防げない。

そして日本のシーレーンが南シナ海を経由しているという事実、もう一つの事実の中国海軍が戦略ミサイル原潜の聖域として、南シナ海を位置づけているという現実を併せますと、日本がシーレーンを維持しようとしてシーレーン防衛を南シナ海に延伸するも必至です。

これは結果的に米中核軍事力均衡に影響を及ぼしかねないという問題を正面から受け止める必要があります、だからするな、という視座では絶対無い、けれども、日本側の航行の自由に関する試みを、平時においては問題なく通行できている南シナ海が。

南シナ海が場合によっては冷戦時代のオホーツク海のように、突如閉塞海域となりうる、という現実は直視しなければなりません。こと中国が、お笑いのように核心的利益、譲らないという代名詞のように提唱しているものの中には海洋閉塞は含まれていない。ただ。

核心的利益、台湾や五独、これはチベットと内モンゴルと新疆ウイグル自治区と香港に台湾、なぜここにマカオを含めないのだろうかという質問はさておき、こうした地域の独立を認めないことを始め南沙諸島など革新的利益として絶対に譲歩しないという事例が。

ここに南シナ海の閉塞は含まれていませんが、中国は権威主義国家であり民主主義的過程を経ずに国家規模の対外政策変更を行い得るため、突如として此処が閉塞される可能性があるわけです、ただ、中国の戦略ミサイル原潜聖域を破綻させることは。

アメリカのイラン核開発への絶対的な拒否姿勢を筆頭にある程度正当性はあるものではありますが、なにしろ核兵器を使いにくくなるのだから、しかしそれを原因として核兵器が使われる懸念に直結する、これは安易には行えないのです、北朝鮮のように、ね。

つまり事態と問題量域が解消されるまでの過程の緊張を同時に考えなければ鳴りません、すると、南シナ海のシーレーン防衛と南シナ海の原潜聖域の尊重を両立し得るのか、ダメなのか、こうした視点も含めて安全保障の視点で考えておかなければならないのですね。

日本の防衛政策が、アメリカのエアランドバトルやエアシーバトルのような具体性を持たせることが出来ないのは、結局憲法における平和主義が念頭にあって、つまり自衛隊は外に出ないという前提であるのだから、ドクトリンを提示してしまうと、どうなるか。

日本の優勢確保という、避けられない論点に繋がるからでは無いのか、こう考えてしまいますと、平和憲法の現実性、つまり現実に基づいた平和主義、リアリズムの平和主義というものを入り口で拒否しているという問題に直結してしまう、こういうことになる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
連載のような続き物と共に自衛隊行事を紹介して参りましたが今回の掲載写真は昨年十一月の入間基地航空祭の最終回です。

核兵器について、化学兵器そのものは暴動鎮圧用の化学兵器禁止条約の定義を満たさない、意図的に満たさない致死性と非致死性の分水嶺で限りなくブラックに近いグレーの装備が実際に投入されている実例があります、ウクライナでもロシア軍が使用している。

ウクライナでのロシア軍が使用した装備は催涙弾ではあるものの、非致死性とは言い切れない成分が使用というイギリス国防省やオランダ国防省の調査が先日報告されていますが。生物兵器については、具体的なものは確たる証拠のある使用例は幸いにしてありませんが。

さて、現在の戦略兵器というものは基本的に核兵器を示すものとなっていますが、この核兵器は運搬手段とともに、一旦使用された場合の防護の難しさという点で化学兵器や生物兵器とは根本から異なる難しさがあります、熱戦と爆風と放射線は防げない。

そして日本のシーレーンが南シナ海を経由しているという事実、もう一つの事実の中国海軍が戦略ミサイル原潜の聖域として、南シナ海を位置づけているという現実を併せますと、日本がシーレーンを維持しようとしてシーレーン防衛を南シナ海に延伸するも必至です。

これは結果的に米中核軍事力均衡に影響を及ぼしかねないという問題を正面から受け止める必要があります、だからするな、という視座では絶対無い、けれども、日本側の航行の自由に関する試みを、平時においては問題なく通行できている南シナ海が。

南シナ海が場合によっては冷戦時代のオホーツク海のように、突如閉塞海域となりうる、という現実は直視しなければなりません。こと中国が、お笑いのように核心的利益、譲らないという代名詞のように提唱しているものの中には海洋閉塞は含まれていない。ただ。

核心的利益、台湾や五独、これはチベットと内モンゴルと新疆ウイグル自治区と香港に台湾、なぜここにマカオを含めないのだろうかという質問はさておき、こうした地域の独立を認めないことを始め南沙諸島など革新的利益として絶対に譲歩しないという事例が。

ここに南シナ海の閉塞は含まれていませんが、中国は権威主義国家であり民主主義的過程を経ずに国家規模の対外政策変更を行い得るため、突如として此処が閉塞される可能性があるわけです、ただ、中国の戦略ミサイル原潜聖域を破綻させることは。

アメリカのイラン核開発への絶対的な拒否姿勢を筆頭にある程度正当性はあるものではありますが、なにしろ核兵器を使いにくくなるのだから、しかしそれを原因として核兵器が使われる懸念に直結する、これは安易には行えないのです、北朝鮮のように、ね。

つまり事態と問題量域が解消されるまでの過程の緊張を同時に考えなければ鳴りません、すると、南シナ海のシーレーン防衛と南シナ海の原潜聖域の尊重を両立し得るのか、ダメなのか、こうした視点も含めて安全保障の視点で考えておかなければならないのですね。

日本の防衛政策が、アメリカのエアランドバトルやエアシーバトルのような具体性を持たせることが出来ないのは、結局憲法における平和主義が念頭にあって、つまり自衛隊は外に出ないという前提であるのだから、ドクトリンを提示してしまうと、どうなるか。

日本の優勢確保という、避けられない論点に繋がるからでは無いのか、こう考えてしまいますと、平和憲法の現実性、つまり現実に基づいた平和主義、リアリズムの平和主義というものを入り口で拒否しているという問題に直結してしまう、こういうことになる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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